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ヒロタが綴る日々の出来事

ちょっとだけご無沙汰していました。すっかり寒くなって冬満開。その影響かどうかわからないけれど、原因不明の湿疹ができてしまい、気にしないように過ごしつつもいっこうに治らず、また、ふんわりとした熱が出たり引っ込んだりで絶妙に体調不良です。とはいえ元気は元気なので、本当、あんまり気にせず、たくましく生きていこうと思った本日。大切なのは、強く在ろうとする気持ち。そして、いい大人になっても、でてくる涙をごまかさないこと。しょうもないことで目が潤んで、自転車に乗っているときに泣けてきてもいいのだ。

ちょっと贅沢して、引っ越して3年目にしてお初、冬用のラグマットを買いました。淡いグレーのプードルみたいな質感です。床に敷物があるだけでこんなにあったかいとは。苦手な事務仕事もしやすくなるかも。

最近、制作に関していろんなアドバイスをいただくことが多いです。作品そのもののことや制作のスタンスや環境について、いろいろ。私がぼんやり感じている事は、やはり周りのひとにも伝わるのですね。こうやって構ってもらえて、ありがたい事だなあと思っています。自分の願っている事と現実は違うし、したくてもできないこともあったりして、でもそんなのきっと言い訳だし、もっと努力しないとなあ。いや、でも、のんびり生きていきたいんだけどなあ・・・とんでもなく贅沢ものだな。そもそも、こんな風に悩める事じたいが贅沢で幸せなこと。多くの人は、悩む時間さえないのだもの。なんて人と比較している場合ではない。悩む時間がない人は、その生き方を意識的または無意識に選択しているだけ。私は、ひとつひとつ考えて生きる生き方を意識的にまたは無意識に選択しているだけ。どっちがいいとか悪いとかじゃない。

・・・と、ぶつぶつ1人で脳内会議しているのでした。

夜のボート

2009.12/1

ある作家が言っていた。文章は夜に書くと濃くなる、と。
確かに。

昨夜は久し振りの徹夜、朝日に目がくらみましたがひと制作終えて気分はすっきり。朝方に仕上り、明るくなるのを待って撮影、梱包、発送。ここのところずっとテーブルウェアをつくる日々。あと数件テーブルウェアの制作があります。がんばろう。
さて、明日からJAMPOTさんでクリスマスイベント「聖なるパリのノエル展」が始まります。私はこちらに鞄で参加しておりますよ。

20091127-1.JPGのサムネール画像DSC00008_2.JPGのサムネール画像

クロスをモチーフにしたシンプルな生成り色の鞄。大学ノートが入るくらいの大きさで、フォルムは下に向かって幅広になってゆき、マチもあります。上部にホックがついているので、あまり物を入れない時はしっかり口を留めてお使い頂けます。赤のカシミア糸で両面にステッチを施し、中の布も鮮やかな赤。ステッチは、フェルト化の途中で一度刺繍してから更に縮めているので、通常のステッチとは違う雰囲気になっています。クリスマスでなくてもお使い頂けるかと。前回のイベント同様1点ものですので、気になる方はお早めに・・・。ちょっと救急箱みたいで、でもそういうところも気に入っています。N3Bタイプのコートにも似合いそう。

うかうかしていたらあっという間に12月。師走!
新しいお取り引き先のお知らせと作品のお届け、雑誌掲載のお知らせもあります。こちらはまた後日に。

20091126.JPGのサムネール画像お弁当を作っていくようになりました。いつもは地味な色合いなのですが、今日は珍しく彩りがよく、やる気の見えるおかずだったので。プチトマトって偉大。始めは「3日続けられたらいいほうだな」と思っていました。2週間くらい続いています。すごいかも。Kitchen効果だったりして。
毎日、動いて、制作をして、食べて、眠って、そうやって生きています。
ノエル展にお出しする作品も出来てきました。今回も1点入魂もののバッグです。また近いうちにこの作品のご紹介をしたいと思います。そして制作はまだまだ続く・・・

kitchenのゆくえ

2009.11/24

20091124.JPGのサムネール画像

「Kitchen」にお越しくださったみなさま。協力してくださったみなさま。応援してくださった方々。助けてくださった方々。ありがとうございました。皆さんのおかげで無事会期を終える事が出来ました。今回の制作と展覧会で良かったと思う事、反省する所、真っすぐみつめて次に繋げたいです。上の写真は今回の個展で初披露させていただいたフェルトのお皿。不思議とか、どうやって形を創っているの?とか、シンプルで良いとか、一番ご意見が多かったように思います。会場ではひとつひとつ展示していましたが、こうやって積んだ時の様子と色の具合も好き。
時期が来て、周りと環境と自分自身とがぴたりと重なったときにまた、個展が出来ればいいなと思います。

あと少しで展覧会がおわってしまう。
そう思ったら少しかなしくなった。
こんな風に思えるのはいいことだ。

遠いから、展覧会がおわったらこちらで片付けをしますよ、とオーナーさんが気遣ってくださった。そのお気持ちがうれしかったけれど、やっぱり始めと終わりは自分の手でやろうと思った。これは自分の中での約束。
という訳で最終日は会場に居ります。時間は決めていませんが、夕方には必ずおりますよ。
昨日会場で記帳を読みました。私の居ない日にもいろんな方が来てくださって言葉を残してくれていたことがとても嬉しかったです。ありがとうございます。皆さんにお会いしたかった。

今日も寒くて、ああ寒いなあと思って、ある人に話したかった事も結局話せなくて、ちゃんとしなきゃと思うのにぼんやりとして、せつない日だった。重要な内容の話でもないんだけど、チャンスをうかがっていたのに、チャンスがなかった。何だかせつないのは寒いからだ。・・・と寒さのせいにしてみる。ありがたいことに次の制作があって、もう取りかかっているから、切り替えの下手な自分を恥じたりせず、しっかり作品に向かおう。今日も実にまとまらない文章だ。それでもいいのだ。

深呼吸

2009.11/18

深呼吸とは深い呼吸で、私は呼吸していることを意識しながら息を吸って吐く。ずっと休みのない日々を送ってきて、今日は久し振りに深呼吸をしたような一日。
友人が私の展覧会を観に来てくれるとのことで、一緒にama Galleryさんに行った。お昼に待ち合わせて、一緒にごはんを食べて、小さな旅をするようにガタゴト電車に乗ってバスに乗って。じっくり作品を観てもらって、店主さんとお話をして、それから玉造まで足を伸ばして友人の知り合いの展覧会を観にbeyerへ。beyerの二階が好きになった。みどりの絨毯がいいなあと思った。
今日は沢山の人とたくさんお話をして、沢山観て、その中にはとても大切なものごとや言葉が本当に沢山含まれていて、これらのことをひとつひとつ噛み締めて消化、整理するまでには少し時間がかかりそう。でも、このまとまらない気持ちをどこかに残しておきたくて文章にしている。
たくさん動いてもお話ししても自分の好きなフィールドに居たら疲れることはない。体は疲れても心が疲れない。そんな場所があるのは幸せなことだ。好きなフィールドとは作品をつくること、それをみてもらうこと、そして何かを表現している人達と関わりをもつこと。深呼吸をしない日々が続くと、こういう大切なことや、大切な人、感謝することをすぐに忘れてしまう、物忘れのはげしい私。

近い友人に展覧会を観てもらうのは嬉しいし、大切だなあと思った。

少し客観的に自分の個展を観られるようになった頃合いで行けたこともよかった。手前味噌だけど、この展示はいい、この作品はいい、と思えた。こういう作品を創れるのは私だからだ、と。

帰りに立ち寄ったケンタッキーの店員さんの雰囲気が殺伐としていて、なのにポテトもハンバーガーもすごく美味しくて、そのことが妙に可笑しくて2人で笑った。

帰りの電車では眠くてうとうとしつつもお気に入りのコートの第一ボタンが取れそうになっていることが気がかりで、家に帰ったら真っ先にボタンを付け直そうと思った。気に入って何年も着ているコート。もしこれがぼろぼろになってしまって買い替えなくちゃならなくなったら私は悲しい。ものには愛着が湧いてしまうから、うれしいけれどくるしい。ふたたび気に入るコートが見つかるかどうかも心配になる。でも、こういう一連の心の動きは私そのもので、感情が正常に流れていることにうれしくなる。ほぼ同時に幾重にも思考が重なっていく。

作業机の上には昨日と一昨日とで仕上げた作品たちが並んでいる。
さっき来た友人からのメールを読む。
自然とにこやかになる。

深呼吸の一日。

DSC00016_2.JPGのサムネール画像

お待たせいたしました。現在開催中の個展「Kitchen」で品薄となっていましたガラス+フェルトの小さな花入れ、明日追加分がギャラリーに到着いたします。画像の白の他にも淡いグレーやオリーブグリーン、ベージュなどございます。生の花やグリーンを入れるのはもちろん、ドライフラワーを入れるのもよいかも。そして明日からは仙台のお取引先garconniereさんでイベントふゆじたく展が始まります。こちらもどうぞよろしくお願いいたします。 

鞄熱ふたたび

2009.11/11

DSC00011_2.JPGのサムネール画像「自由でありたいと思う気持ちが逆に自分を縛りつける」という一文を目にした。私は、自由過ぎて逆に不自由だな、と感じることがある。理由はうっすらと分かっている。でも、そのことについて考えていっても、明確な言葉では説明できないだろうし、しないほうがいいこともある。だから考えるのをちょっとやめる。アボカド、たらこ、豆腐、卵、バナナ、一昨日の晩ごはんすき焼きの残りの野菜・・・と、冷蔵庫の中身のことを考えてみるのであった。

今日は一日制作日で、13日から始まるふゆじたく展の作品を仕上げて送りました。今回はバッグで、軽い印象の日常使いにふさわしい作品になりました。画像では見えにくいのですが、うっすらとクリーム色の大きな丸模様が二つ入っています。かっこいいよ。1点入魂作品ですので、興味のある方はお早めに・・・。ところで。今やっている個展が終われば、暫くの間個展はしないつもりでいます。大切なお取引先が少しずつ増えて来て、そちらの制作と、より真っ直ぐ向きあって作品を通じたコミュニケーションをしていこうと思い始めているからです。10年間ずっと個展にこだわっていた私の中では大きな変化です。殻に閉じこもっていた期間も多少ありましたし、ちょっと感動的。私自身の変化に伴って作品も変化していき、考えも変化していく。ひとつの空間をまるまる使って表現するという行為は、私にとっては内に内に向かっていくような感じです。今度は外へ外へと勇気を持って向かっていこうとしているのかもしれません。他にもやりたいと思っていることがあります。このような変化も含めて、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

昨日、夜遅くにアパートの階段を上っていると階段に大きなたわしが転がっていた。びくっとして思わず歩みが止まりたわしと対峙すること数秒。昼ドラ名物「たわしコロッケ」が何故か脳裏を過るが、それとはまったく関係ない、きっと掃除屋さんの忘れ物。

今日も良いお天気で、お布団を干し、自転車に乗ってあてもなくお散歩。ふらりと入ったお店でずっと欲しかった大振りのブランケットを見つけて、モリヒココーヒーのフレンチローストもあって、両方お買い上げ。買い物は楽しい。日頃贅沢をしない分、心から欲しいと思う物があまりない分、いいなあと思ったものはお財布が許す限り連れ帰ることにしている。(お財布氏は許してくれないことも多い。)欲しいものがないというのは厳密には違っていて、本当はあるのだけど、それはベッドやテーブルや食器棚で、今の家に置いたら随分部屋が狭くなるなあというものばかりで。

モリヒココーヒーは初めてなので飲むのが楽しみ。

お知らせ更新しました。11月13日より「ふゆじたく展」in仙台、始まります。
大阪での個展「Kitchen」も好評開催中です。21日までです。お時間のある方は是非いらしてくださいね。

お土産に明太子を頂きました。好きです。明太子。
ごはんのお供にしたりパンにバターと一緒に塗ったりして日々ありがたく頂いている訳ですが、私って「朝ごはん的な食べもの」が好きなんだなあと気づきました。例えば炊きたてのごはん。温泉卵。目玉焼き。明太子。味付け海苔。胡瓜と白菜と大根のお漬け物。これらには付属品として美味しいお醤油が必須。あとはお味噌汁。好きな食べものは何?と聞かれていつも返事に困るのは、きっと地味過ぎてぱっとしないからだ。地味な子でごめんなさい。むしろ「地味過ぎて逆に目立つ」人を目指そうか・・・なんて。嘘。ほんとはどっちでもいいのです。
堺での個展は好評開催中です。そして11月中旬からは仙台のイベント、12月は大阪のイベントに参加しますよ。こちらのお知らせもしたい所ではありますが、明日はちょいっと、恒例の大切なお墓参りに行って来ます。