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ヒロタが綴る日々の出来事

初めて自分の数珠を買いました。仏事用のガチの数珠です。男性用の大きなもの、女性用の小ぶりなもの、石の種類も色もさまざまあることを初めて知りました。今までは透明な水晶のいたってシンプルなものを家族に借りていて、なんとなく持って行っていただけだったので意識していなかったのでした。翡翠と紅水晶とで迷って、紅水晶に決めました。主玉・ボサ・房のすべてが同じ淡い淡い薄桃色で揃えられていて、とても気に入っています。この石っていわゆる天然石のローズクオーツなのですね。それにしても百貨店の案内所の方はすごい。「数珠を扱っているお店はありますか?」と聞いたら「当店では8階の〇〇と9階の〇〇の2店舗で扱っております」秒で返事が返ってきて感動しました。持っていく時に入れる念珠袋は、気に入ったものを今度自分で作ろうかなと思います。定番は布製だけど、フェルトで作ってもよいのでは。など。帰宅して買ったものやできごとを家族に話したり、その流れで家にある念珠たちを見せてもらったりしました。

つい先日は実家の蔵を整理していて状態の良い柳行李を見つけました。工房の模様替えをしていて収納に使えそう、と埃を掃除機で吸い雑巾でしっかり拭きあげたらとっても良い感じ。資材を入れて早速使っています。衣類用の大きな行李でたくさん入る。まだ整理しきれていないけれど他にもいろいろ面白いものが眠っていそうです。いつの誰が使っていたのか全然わからないけれど、こうしてまた蘇らせて大切に使うのもなかなかいいものです。新しいものも好きだから、取り混ぜてもっと心地の良い環境にしていきたい。多からず少からず。

工房を地方に移して直後に自粛。静かに過ごすのもひきこもりも割と得意なほうですが、あんまりにもこもっていて静かすぎるとそれはそれでしんどくなるものなんだなと感じています。おもしろいもので、人と居すぎると頭の中が騒がしくなるけれど静かすぎても頭の中が騒がしくなるというのを再発見しました。急遽必要になって街に出掛けて念珠を買ったり1人でお茶したり電車やバスで移動したり歩いたり、久しぶりに会ったみんなとお喋りしたり。いろんな人たちの歯車が動きながら嚙み合ってぐるぐる回って、そこからまた別の人の歯車がドッキングして回って、そのうちまた離れて別の2つが噛み合って回って離れて。久しくしていなかったそれらの体験は、自分が自分でありながら周りと調和しているような感覚でした。声をかけてくれてとっても嬉しかった。

Creema Storeの受注、引き続きご注文ありがとうございます。通常の制作含め順次とりかかっていますのでどうぞお待ちくださいね。また、イベントもいくつか予定しているのでそちらも楽しみにしていてくださるとうれしいです。

雨の日

2023.5/29

5月初めに完パケした赤いドラゴン

長期入院でガラス越しにしか会えなかった家族と何年か振りに直接面会できました。ちょっと笑顔も見れたので、今日はお祝いに良い肉を焼きます。次また元気に会えるようわたしも制作楽しもう。またね。

ヒツジフエルト縮絨室Creema Store

春の制作ラッシュが一区切りついて、久しぶりのCreema受注です。ここではくま、ねこ、うさぎのスマートフォン/キーケースの受注制作をしております。みなさまとのやり取りやアイテムの制作・お届けを楽しみにしています。ぜひお越しくださいませ。

春の制作と納品ラッシュを無事終えて、昨年からやりたかったことに着手しました。そう、畑。

手始めに選んだのはミニトマトとピーマン。好きな野菜。野菜はだいたい好き。肉も好き。魚もよく食べる。

畝とよばれる長い盛り土を1本つくるだけで骨が折れました。なにせ何十年も畑として使っていなかった場所を、畑仕事をほぼしたことがない人間がえっちらおっちら耕すのです。でも、それもまたウケる〜とか思って。雑草はまめに刈ってはいるけれど、それらの根っこがいっぱい張っているので鍬が引っかかりやすく、かなりの力仕事でした。甘い考えで「畝2本にしようかな〜」とぼんやり夢見心地でしたが、欲張らずに今年は1本でまずはやってみようと思います。

起こした土に肥料を混ぜ込んで2週間ほどおいて畝の土に栄養が染み渡るのを待ち、そこから苗を植えます。せっかちな自分、今日すぐにでも「まあええやろ」と植えがちなところをぐっとこらえ、先人の知恵に倣い2週間待つことにしました。

植物というやつらの生命力はとてつもなく強いです。彼らは単体ではなく集団での団体戦で、草を刈っても刈ってもどんどん茂ってくる。うちの庭はヨモギやドクダミもよく生え、入浴剤とか虫さされの薬でもつくってみようかしらと思うほど。とはいえ毎年ぐんぐんと芽を出し育ち、秋になると枯れて一冬を過ごし、春になればまた芽を出すというサイクルの繰り返しに感じ入るところがあります。

思い返せば、私が子供の頃は近所のあちこちに一族が住んでいました。その中でも一番仲良くしてくれた親戚のおばちゃんの畑のお世話を手伝ったり、田植えをちょっとだけ手伝ったりもしました。それは遊びの範疇でしかなかったけれど、今自分がここで慣れない鍬を振り下ろして畑を作っているのは遺伝子か、過去の記憶か。よくわかんないけど面白がれればそれでよき。自分のもつ軽やかな部分と、相反するずっしり重たい部分を耕しながら心身のバランスを整える。5月の風は汗をかいた首筋をすり抜けて、どこかへ流れて行きました。

アンズさん

2023.5/8

赤い首輪もかわいかったのだ

Itemに作品をUPしました。昨年制作の人形です。喜んでいただけてよかった。リアルテイストのフェルト作品をつくるのも楽しいな。ご依頼いただきありがとうございます。

DOLL BOX

2023.4/11

人形を入れる箱と緩衝材のセッティング。今回はマットな黒い箱にブランドロゴ(屋号のヒツジフエルト縮絨室)を入れて、シャンパンカラーの薄い紙に横たわるようにしてみました。たいへん高まりました。YOI〜

 

夢見るギニョール展詳細はこちらから

毎年恒例の人気イベント、大阪中崎町Guignolさんの創作人形展に参加いたします。ヒロタの作品はイベント終了後に発送する作品ですので、期間中は4体すべてご覧いただけます。

創作人形の展覧会・News 夢見るギニョール展が4/28から始まります。ヒロタの人形は展示が終わるまで4体すべての作品をご覧いただけます。どうぞ遊びにいらしてくださいね。

この玉乗り猫のダンサーはジュエと名付けました。

最後にできあがったこの作品、つくるうちにトウシューズの足が肝だなと感じるようになりました。

何もないところから、これまでの経験や感じたこと、やってきたことなんかをフルに使って想像の中からこの世界に作品としてお呼びする。それは奇跡みたいなものなんだろうか。こういう大袈裟な物言いで誰かは笑うのだろうか。どっちでもかまわないな。

ドールたち

2023.4/9

いわゆる一期一会の集合写真

News 夢みるギニョール展

↑作品ご紹介をUPしました。

今日は刀鍛冶の里編初回放送だそうで、どれだけの方がこちらをお読みになっているかわかりませんが、何卒、ご覧くださいませ。

撮影やテキストでお伝えしきれないものが実物にはある?(かもしれません)。是非ご来店頂けると嬉しいです。

今日は撮影の編集、テキスト作り、Newsの編集、資材のセレクトと注文、気分転換に庭の落ち葉拾いなど。風は冷たくともお日様がでていて気持ち良かったな。次の制作物締め切りもあるので再び工房へダイブするのですが、とはいえ息抜きもいりますよねってことで明日は第2回目の草刈りをしよう。草刈り機をぶん回してがんがん刈っていくのめちゃくちゃ爽快。

夢見るギニョール展の人形を3体つくった。アイデアはあと3体分あるけれどどうしようか、お手に取りやすい違うアイテムをつくったほうが良いだろうか、つらつらと考えているけれどとりあえずとても疲れた(人形は疲労度の質が違う)。疲れた頭ではろくな考えは浮かばない。今夜は休もう。そして明日は大好きなパン屋さんに行こう。

私はパンが大好きだ。中でも週末と祝日だけやっているパン屋さんが大好きで、田舎に引っ越してこんな本格的なパンが食べられるとは思っていなかったので初めて食べた時はとってもうれしかった。もしかしたら今まで生きてきた中で一番好きなパン屋さんかもしれない。それはちょっと言い過ぎかもしれない?でもそれくらい好き。

大切なお店なので、毎週行くことはない。元気を出したいなと思ったり、久しぶりに食べたいなあと感じた時に、大切に食べたいから大切に行く。ちょうど今朝食パンがなくなったのでそれも買おう。楽しみだ。

美容院の予約もしよう。

 

記録

2023.3/29

家族と松川の桜を見に電車に揺られてきました。

天気に恵まれて風はまだつめたかった。

駅前のお店はどんどん再開発が進んでいて、通ったご飯屋さんは軒並みなくなっていたり、シュッとしたお店に変わっていたりした。この街には、子どもの頃父に連れられて書や絵画の展示を見によく行っていた。母とはお買い物によく出かけた。それはもうずいぶんと昔のことで、今はわたしにお役目が加わり、なにやらもっともらしいことをしている。時には心の扉をきちんと閉めてただただ必死に走り回ったり、大人ぶってんなあと自分を感じたりする。