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ヒロタが綴る日々の出来事

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個展「うたうみずうみ/Purification」
たくさんの方にお越し頂き、たくさんの作品を連れ帰ってくださり
お花や差し入れも沢山頂き本当にありがとうございました。
ギャラリーのスタッフの皆さんにも大変お世話になりました。

いつか、また。

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個展「うたうみずうみ/Purification」明日は最終日です。
廣田は28日一番の特急で会場に向かう予定。
展覧会をすることに決めてから数ヶ月、
長いような、あっという間のような、不思議な時間でした。
はるばる遠方からお越しくださった方々、偶然展覧会と出くわした方々
多くの人に来て頂けて、本当に有り難く思います。
支えてくれた沢山の人達にも、感謝の気持ちでいっぱいです。
あの空間も明日までで、同じ空間はもう二度とできないのだなあと思うと、
少し寂しくもあります。
自らの手で空間を終わらせるという最後の仕事も含めて、
明日一日を大切に過ごしたいと思います。

ちなみに、「うたうみずうみ」というタイトルは、
両親が考えていた私の名前候補のひとつ「詩湖」から来ています。
(そんな詩的な名前から何故今の名前になったのかは謎。)
でも、今の名前も好きです。
単純明快な所と、名字と名前との繋がり具合がしっくり来ている所が。

そして「Purification」は和訳すると”浄化”。
人は純粋で美しいままの心だけでは生きることはできません。
自分でも驚くくらいの、黒い渦のような感情も起こります。
それらと時間をかけて向き合い、それが浄化の塊となって
心に静かに落ちていけばいい。
忘れることなく、どこかに押しやることなく、ちゃんと向き合いたい。
そして、閉じた心を外に向けてまっすぐに健全に、解放させる。
このテーマと立体作品の形は4年前の個展から変わらないテーマ。
私の心の中にある世界を目に見える形にしたものです。
これからもこのかたちを続けるかもしれないし、
全く違ったものが出てくるかもしれない。

でも、「Purification」は観た人がそれぞれに何かを感じてくれればいい、
私の個人的な想いに限定されて欲しくない、と思います。・・・今は。

雑誌の撮影のための作品をつくりました。
詳細はお知らせをごらんください。

utaujmizuumi1.JPGのサムネール画像個展「うたうみずうみ/Purification」

28日までですよ。
ほんのちょっと
小さくですが展示の模様を。
白いカーテンの奥には
Purificationの間があります。
在廊中、ぺたぺたと裸足で
何度も歩きました。

朝晩肌寒くなってきました。
薄い上着を持ってお出かけしないと、風邪を引いてしまいます。

ふつうの皮をかぶってふつうのふりした赤ずきんは
自分があまりにも平凡なことにしょんぼりし
凡庸な才能しかないと思い それでもまだまだ楽しみたいと思う。

花は 咲くか ?

1%の才能と99%の努力。ってアインシュタインが言っていたっけ。

作品を仕上げて送ってしまったあと、
制作に使う道具を入れている箱を整理する。
色や形がまちまちの紙の箱に茶色い紙を丁寧に貼り、
見出し用の金具をつけて積み重ねると、統一感が生まれる。
見た目の美しさを大切にすること、整理することは
作業をしやすくするための、また自分が気持ちよく空間に居るための
工夫でもある。部屋を可愛らしくしたり飾ったりするよりも、
整理することに重点を置くほうが私には向いているようだ。
形やデザインがすごく気に入っているのだけど、丈が長いなあと
ずっと思っていたトリコ コムデギャルソンのワンピースも、
重い腰を上げ裾上げすることにした。
デザインがちょっと独特でうまくできるか心配だったけれど
少しずつ長さを測りながらカットした。
この作業で、服のデザインに感動し、縫製の美しさに感心し、
やはりここの服はすごいなあと思った。
しかしカットするだけで疲れ、縫い上げるのはまた今度・・・
(サグラダファミリアばりにゆっくりな私だ)

たぶん私は、皆が買うより服を買わないのではないだろうか。
10年位前から着続けている服がいくつもあるし、すごく吟味して買ったもの
ばかりだし、どれも気に入っているので飽きたらすぐ着なくなる、
ということがあまりない。
質の良いものを買えば、ほんとうに長持ちするし。
昔はうまく着こなせなかった服も、大人になって色んなものと合わせて
着られるようになってきた。

滅多にない自分のためだけの時間、大切に使いたい。

大雨警報

2008.9/21

朝、大きな雨の音で目が覚めた。
糸や革加工に使う道具が置いてある所の上の窓を開けていたので
そこから雨が大量に入り込み、道具や糸がびしょぬれ。
カーテンも水分をたっぷりと含み、ぽたぽた水滴が落ちている・・・

一瞬気が遠くなり、そののち「バチッ」と目が覚めた。

急いで窓を閉め、棚を移動させ、カーテンを絞り(絞るって・・・)
道具や糸をひとつひとつ確かめて、拭いて、濡れたものは干して。
そしてこの通り。↓干してます、椅子の上で。
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かなしい・・・

ミシンが濡れなかったのが、不幸中の幸い。
カメラもここに置いてなくて良かった・・・

頂いた月下美人は、「月花さん」(げっかさん)と名付けました。

個展うたうみずうみ/Purification、28日まで開催中です。

大阪のJAM POTさんで本日から秋のイベントが始まりました。
少し作品をお届けしています、どんぐりのかたちの小物入れ。
詳細はお知らせをご覧くださいね。
fooさんでのくまつりも開催中ですよ。

中原中也の詩集を読み始めています。
国語で習うことの多い「汚れっちまった悲しみに」が有名ですが
春日狂想や盲目の秋、骨 なども素晴らしいです。
読書家ではないけれど時々思い出したかのように本を読みます。
読んでいるうちに心地よい眠気が来て、うたた寝をしてしまうことも
しばしばなのですが。
最近は物語よりも詩を読むことが増えました。
平坦な日々の中にある些細な事、綻び、風景、心の襞を緻密に見ている
そんな作品が好き。
中也は三十才でなくなったのですね。
今の私と同い年。感慨深いです。

個展でお世話になっているKさんに月下美人の鉢植えを分けて頂きました。
富山からガタゴト電車に揺られて、はるばる京都にやってきた月下美人。
残念ながら花が咲いた様子は見られませんでしたが、大切に育てていこう、
そう思っています。

自分のテンポで考え、物事をインプットし、日々を生きていく。
その中で、自分の表現のかたちを常に模索していく。
考え続けること、歩き続けること、それを死ぬまで止めないでいること

富山から戻ってきました。
遠方からお越しいただいた方々、地元の方々、恩師、友人たち・・・
祭の時期とあわせて個展をさせて頂いているお陰で
本当に沢山の方にお越しいただいています。ありがとうございます。

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初日に頂いたお祝いのお花たち。
DMの「うたうみずうみ」イメージで作ってくれたのだそう。
空間ともマッチしていて、すごくきれいで感動しました。
顧客さまからもお祝いや差し入れをたくさんいただき、
ありがとうございました。
町の重鎮や城端在住の作家さんにも観て頂き緊張しましたが
大先輩の方々から刺激あるご意見をもらえて実りある体験でした。
作者を思っての言葉、感謝の気持ちでいっぱいです。
どうでもいい作品にはまず、何も言いませんものね。
「芸術家だね〜」というコメントは相変わらず嫌いですがやはり言われます。
そんなたいそうな人間と思っていないし、そう言われる事で
相手からコミュニケーションをストップされている感覚を受けるからです。
コミュニケーション方法のひとつとして作品を創っている訳ですが、
なかなかうまくはいかないもの。
皆に分かってもらおうというより、ちゃんと観てくれる人に観てもらえれば
それでいい、最近はそう思っています。
美術の知識があろうが無かろうが、観てくれる人は観てくれる。

空間構成は今までで一番。いい什器を沢山使わせてもらえたのも大きい。
作品も気合入ってます。

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ちょうど麦や祭りの期間中だったので
在廊の間に踊りも観てきました。
「ささら」を使ったこきりこ踊り、
かっこよくって大好き。

展覧会は28日までで、水曜がお休みです。
次は最終日に会場に参ります。
お越しの方、是非記帳ノートにお名前書いてくださいね。

13日から個展がはじまります。
ヒロタは13〜15日まで在廊しています。
遭遇しましたらどうぞ宜しくです。

暫く居りませんので、メール等の返信が遅くなります、
ご了承ください。

ではでは!

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les bres dorのパンで昼間のパワーをつけましょう
このお店はおかずパンが豊富なのです

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夜のおやつはbonne volonteのにこにこクリームパン。

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甘さかなりひかえめ、優しいお味。

展示に使うユーカリの枝も無事見つけた。清々しい香り。
制作と展示準備、ダブルの慌ただしさ満開。
毎日が制作→外出→制作→寝るの繰り返し。
若くないので体力面であちこちつぎはぎだけど、
好きなことをして生きていられるって、幸せだ。
苦しくとも、幸せだ。

fooさんでのイベント”くまつり”も始まりました。
久し振りにnouvelle vague.も参加しています。
詳しくはお知らせをご覧下さいませ。

祈り

2008.9/4

展覧会まで1週間あまり。
毎回、プレッシャーに打ち勝つことがテーマです。
紆余曲折ありましたが仕上がっていく作品を観ているうちに
力が抜けて、今は心地いい風が吹いています。
その気持ちに応えてくれているのか、もっさんもすくすくと育ち
美しい浅緑の葉をつけています。生きているのだなあ・・・。

良い作品からは音が聞こえてくると言います。
そんな作品でありますようにと、静かに祈るような気持ち。

生きるのが不器用であることにたびたび落ち込みますが
作品を創ると、それがふっと消えます。
ちゃんと作品と向き合えているときは
自分の居場所ができるような心地がして
体と心と物理的に居る場所とがしっくり噛み合うのです。

人の居場所というのは具体的な場所のことだけではなく
心の有り様、信念のことを言うのかもしれません。
私が「信じている」ものがあるのか自分でもわからないし
「信じる」とは何なのかもよくわからないのですが
祈りに近い気持ちは常にあります。

頭の中に浮かべるイメージを目に見える形に(作品に)することで
外の世界へ呼びだし、自分と外の世界とをつなげる橋を架ける。
その一連の行程が、生きることへとつながっています。
私にできることは何だろうかと問いかけながら、
かっこわるかろうが、へなちょこだろうが、歩き続けたい。