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ヒロタが綴る日々の出来事

これまでとこれからと

2008.9/27


個展「うたうみずうみ/Purification」明日は最終日です。
廣田は28日一番の特急で会場に向かう予定。
展覧会をすることに決めてから数ヶ月、
長いような、あっという間のような、不思議な時間でした。
はるばる遠方からお越しくださった方々、偶然展覧会と出くわした方々
多くの人に来て頂けて、本当に有り難く思います。
支えてくれた沢山の人達にも、感謝の気持ちでいっぱいです。
あの空間も明日までで、同じ空間はもう二度とできないのだなあと思うと、
少し寂しくもあります。
自らの手で空間を終わらせるという最後の仕事も含めて、
明日一日を大切に過ごしたいと思います。

ちなみに、「うたうみずうみ」というタイトルは、
両親が考えていた私の名前候補のひとつ「詩湖」から来ています。
(そんな詩的な名前から何故今の名前になったのかは謎。)
でも、今の名前も好きです。
単純明快な所と、名字と名前との繋がり具合がしっくり来ている所が。

そして「Purification」は和訳すると"浄化"。
人は純粋で美しいままの心だけでは生きることはできません。
自分でも驚くくらいの、黒い渦のような感情も起こります。
それらと時間をかけて向き合い、それが浄化の塊となって
心に静かに落ちていけばいい。
忘れることなく、どこかに押しやることなく、ちゃんと向き合いたい。
そして、閉じた心を外に向けてまっすぐに健全に、解放させる。
このテーマと立体作品の形は4年前の個展から変わらないテーマ。
私の心の中にある世界を目に見える形にしたものです。
これからもこのかたちを続けるかもしれないし、
全く違ったものが出てくるかもしれない。

でも、「Purification」は観た人がそれぞれに何かを感じてくれればいい、
私の個人的な想いに限定されて欲しくない、と思います。・・・今は。