2014.12/24
佐々木美穂さんの12ヶ月のポストカード
月だけが変わる、我が家のカレンダーがわりです
5年以上飾っていますが、イラストと言葉が粋で、まったく飽きません
怒濤のスケジュールでご報告が遅くなりましたが、堺市のKockaさんでの”冬のおくりもの展”12月14日に終了いたしました。お越しくださった方、お買い上げくださった方、本当にありがとうございます。
今回、会期の早い内に完売したとのことで、とてもびっくりしましたし、とても嬉しかったです。この機会をくださったKockaさんに心より感謝いたします。
Kockaさんのサイトinfomationにて、ご紹介していただきました。ずいぶん前に作品と出会ってくださっていたのだと思うと、感慨もひとしおです。またよろしくお願いいたします!
そして先日のワークショップの様子を、AVRILさんがUPしてくださっています。よろしければご覧くださいね。
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仕方ないこととはいえ、どうしても冬の時期に納品や展示、イベントが重なります。
最近は遅くても半年前にはお話をいただけているので、スケジュールが辛くならないように予定を立てるのですが、結局なんやかんやで恐ろしいスケジュールになってしまいます。風邪で倒れないようにマスクをして過ごし、作って送って仕入れてまた作って送って。すべて制作中心の生活。そんな時期があってもいいのですが、このままでは創り出したい世界を創り出すことがままならなくなる。
まだ表に出していない新作を、いい形で出したいと思う。
今期はとにかく、3月までいただいた仕事をやり遂げよう。
来期からは、いろいろとやり方を変えていく予定です。
また、今後はヒツジフエルト縮絨室として活動していこうと思っています。
納得するしかないけれど納得できないこともいくつも出てきていて、それをひとつずつ変えていきたい。
作り手が、贅沢はできなくても、生業としていけるような体制をもっと模索していこうと思っています。
周りから与えていただくものをただ受け取るだけではなくて、自分からもちゃんと働きかけていけるように。
2014.12/22
AVRILさんの素材を使ったワークショップ、第一弾が無事おわりました。
模様を置く所しか撮影する暇がなく・・・
おそらく、AVRILさんのサイトで近々レポートがUPされると思います。
皆さんそれぞれ、個性あるフェルトバッグが完成しましたー!
同じ型を使っても、ひとつひとつ微妙に形がちがってきます。
ちょっと横長にしたい、とか、偶然できてきたこのフォルムがおもしろいからそれを生かして仕上げよう、とか、意外に融通のきく素材です。
美しくしあげるための最後のひと手間ポイントまで、思いつく限りお教えしました。
至らぬ部分もあったと思いますが、しっかりと丈夫に仕上がった皆さんの作品を観られてとっても嬉しかったです。
本当におつかれさまでした!
ぜひご自宅でもつくってみてくださいね。
そして、ワークショップ第二弾やらせていただきます!
AVRIL×ヒツジフェルト縮絨室ワークショップ vol.2″布フェルトのマフラー”
こちらは作業に広いスペースを使うため、定員が少なめとなっております。
みなさんのご参加、お待ちしております。
次は1月にお会いしましょう。
2014.12/12
今週はバッグをつくっています。
AVRIL×ヒロタリョウコ ワークショップの際、この日一日限定のバッグミニ展示会をします。
12月に入り、冷え込みもきびしくなってきた今日このごろ、寒い日のお出かけに連れて行けるようなバッグをお届けいたします。
①型紙はワークショップで使うものと同じ。
②AVRILさんの糸をどこかに使う。
③その中で、いろんな表現を試みる。
そんなバッグたちです。
ワークショップに参加されないかたも気軽に観に来て頂けますので、よろしければAVRIL三条店まで遊びに来てくださいね。
AVRILさんの営業時間内は展示販売しています。
バッグがメインですが、ブローチなど小さな作品も少々お出しできると思います。
9年前、今みたいな冬の時期に展覧会をしました。
そのときにつくったバッグをすごく気に入ってくださったお客さまに、偶然再会しました。今もそのバッグを気に入っていて冬になると使う、と話してくださり、とても心が温かくなりました。現在のほうが技術は上がっているのだろうけど、あの頃のバッグがすごく好きなのだと。
きっと、今はつくれない作品なのだろうな。
変わっていくことは、自分にとっては本当におもしろい。
過去の自分が、お会いした事のある方やお会いした事のない方のもとにあるんだな。
2014.12/8
身に付けやすいベーシックな色、でもふつうのマフラーとは違う感じ、というのを意識して制作しております。
絹の布ときめ細かい羊毛を一緒に重ねて縮絨していて、軽く丈夫で柔らかなマフラーに仕上がります。
好きな作品だから、現物が手元にあるときはいろんな方に見て頂いています。ほとんどの方がオーダーくださるので嬉しいです。(男性からのオーダーもよくあります)
人見知りで「営業?なにそれ美味しいの?」な私だけど、作品を持っていって体感してもらうことは出来る。
ベースに使っている絹の仕入れ状況が特殊なこともあり、今までウェブショップでは出して来なかったアイテムです。期間と数量限定ならできるかなと思い、受注をすることにいたしました。
(前述の通りの仕入れ状況なので次回の受注は未定です)
どうぞよろしくお願いいたします。
「布フェルト」のテクニックで、素材や色合わせ、足し算引き算のバランス、巻いたときのボリュームを考えてみる。ヒツジフエルトならではの何かが出てくればいいなと思います。
「重いマフラーは肩が凝ってだめなのよー」と言っていた方の意見も、超参考になりました。
もっといろんなマフラーをやっていきたいので、腰をいためないうちに大きな作業台をなんとかせねば。
(普通に高い)
2014.11/30
人と話していて、その人が今Django Reinhardtを聴いてるよと言っていて、そのときは「そうか」と思っただけだったのですが、そういえば京都でコーヒーを運んでいた時代によくお店でかかっていた曲でした。
音楽は、不意にそのときの時間へとタイムスリップするような時があります。
妙におもしろく思いつつ、楽しむコツはあんまりどっぷり浸らないこと。
さらりといきたい。
はやぶさ2のロケット打ち上げが延期になり、カウントを聴きながら仕事しようと思って生放送をタイムシフト予約していたので、ちょっと残念。でも、天候は大事。
3日は、無事打ち上げとなりますように。
2014.11/29
失神ベアはつっこみをおぼえた
Kockaさんで行われるイベント”冬のおくりもの展”への発送を無事済ませて、夕方は大掃除。ほっと一息つき、また明日から次の制作スケジュールに向かいます。
予定がつまっているので、計画を立てて進めていかないと橋から落っこちそうです。本当にありがたいこと。出し惜しみなしでアウトプットしていきます。
Kockaさんでお披露目となる、瞳に天然石をつかったブローチ。
今回はグリーンのジェイド(翡翠)とカーネリアンを使いました。カーネリアンを使った”カルセドニーの白うさぎブローチ”は、つけた作品名もとても気に入っています。
確か石にはそれぞれ意味があるのではなかったかと思い、ちょっと調べてみました。
ジェイド(翡翠)
ヒーリング、冷静な判断力、守護力、想像力、頭脳
カーネリアン
勇気・友情・連帯・喜び・落ち着き・精神バランス
いろいろあるようです。
2014.11/24
イベントのお知らせ、続々と更新しております。
2014.11/20
糸素材のAVRILの羊毛や糸を使ったワークショップ第一弾、詳細情報が解禁になりました。定員8名様ですので、お申し込みはお早めに!どうぞよろしくお願いいたします。
AVRILは、実は私が働いていた場所です。
当時募集をしているかどうかもわからなかったのですが、大学の専攻でテキスタイルを学んでいたこともあり、大学4回生のときにお手紙を書きました。その後連絡を頂き、本社(当時は京都・北山にありました・・・なつかしい。)でアルバイトをしていました。
そして現在のAVRIL三条店の前身でもあったAVRIL藤井大丸店に勤務し、学校だけでは学びきれなかった手織り、編み物、(もちろんフェルトも)などを学びながら日々を過ごしていました。社長から教えて頂いたこと、かけてもらった言葉は、今も私の制作活動を支えてくれているもののひとつです。
働きながらフェルトでの活動も続けていて、恵文社さんで個展をしていたとき、ひとりの女の子が私に話しかけてきてくれました。
私がAVRILに居ることを話したら、その子は「AVRILで働きたいんだけど募集していますか?」と。
私は、「わからないけど、社長にお手紙を書いてみたら?」と答えました。
そのときの彼女は、今やAVRILのトップスタッフさんに。
人に歴史あり、です。
素材の仕入れに立ち寄ったとき、今回のワークショップのお話を頂きました。
フェルトは今、ニードルフェルトが全盛(?)だけど、あえて基本のしっかりとしたフェルトメイキングの教室をやりたい、というお話でした。その気持ちに後押しされて、このワークショップを行うことができます。AVRILの皆さんに、心から感謝いたします。
そして、ワークショップで皆さんにお会いするのを心から楽しみにしています。ご参加お待ちしております。
2014.11/20
お花モチーフのブローチ、おそらく10年ぶりくらいです。
作り方も意匠もリニューアル。
茎も葉っぱも付けず、何かまるい花のようないきもの、を目指しました。
クリップピンもついているので、コートの襟などに気軽に留めて使っても良いと思います。
クリスマスイベントその1、JAMPOTさんでのBotanical Christmas に、作品ラインナップを載せました。このブローチもお届けいたします。
植物と花と動物のコラボレーションなど、ほかにもいろいろありますので、お気に入りを見つけてお越し頂けると嬉しいです。
2014.11/12
こちらは堺のクリスマスイベントに向かう予定。新規の店舗さまでの企画展用。
お知らせ更新しました。恒例のJAMPOTさんでのクリスマス展に今年も参加させて頂きます。
今年のテーマはBotanical Christmas。楽しみです!
(堺のほうでのイベント詳細はまた後日UPいたします。)
また、以前にもおしらせしましたが、2015年2月までは制作スケジュールは埋まっており、新規の制作・納品はそれ以降になります。どうぞよろしくお願いいたします。
原毛屋の会報のコラムを読んでいて、あらためて思うことがありました。
基本的に、手作りは量産には向かないと思う。
それでも、ひとつでも多くの作品を届けようと、日々作業に向かっています。作業効率を考え、手の速度を上げ、どんどんつくろうという意思を持って。
いつも、あたらしい何かをつくり出したいという気持ちがあります。作業に向かえばアイデアも出てくるし、もっといいものをつくろうという意思も生まれてくるもの。単純に、数をこなしていくと自然と技術も上がっていったりもするでしょう。もっと丁寧に、もっと精度の高いものを・・・と、欲も出てくる。
同時に、精度を上げようとすれば手間ひまもかかってきます。手間ひまがかかれば価格も上がる。でも、いいものを届けたい。ならば、価格はどうするか。なるべく手の届きやすい値段にしたいけれど、こちらも生業なのである程度は頂かなくてはならない。
理想と現実との鬩ぎ合いの中で、やっぱり良い作品(良い作品とは何なのか、というのは人ぞれぞれ答えが違うけれど)をつくりたいという想いがどうしても勝つのです。
こういう気持ちは、作家活動を始めた15年前からぼんやりと有り続けていて、仕事を続けていく限りずっと鬩ぎ合い続けることです。