2016.5/13
青は、何色ものブルーをミックスさせており、白い雲は真綿の絹を使用しています。
今までご紹介した水星・金星と同じく地球にも絹素材を入れ込んでいます。絹と一言で言っても、使用する種類・部位によって多様な表現をすることができます。動物性なので、羊毛とも馴染みやすくよく扱う素材です。
一見桐箱にも似ているこの木箱は、ファルカタというマメ科の木を使用しています。マルク諸島・ニューブリテン・ソロモンに多く分布しています。清潔感があり軽くて丈夫、すっきりとした白であることから、こちらの素材を選びました。
ヒツジフエルトのオリジナルスタンプを捺印しています。
実店舗では一枚ずつのバラ売りもさせていただいていますが、箱入り標本箱の方はかなり割安にしております。ギフトとしても贈りやすい箱入りです。
2016.5/12
金星はとても分厚い大気の層に覆われており、その様子を表すために、様々な色とシルクスライバーをカーディング(ミックス)させています。金色と、羊毛との質感の違いでコースターの表面に変化をつけています。
グリーンがかったスモーキーなセージ色や生成りなど、気に入っている色をたくさん使って制作していることもあって、個人的に好きな作品に仕上がりました。
2010年にJAXAによって金星探査機あかつきが打ち上げられました。金星を調査することによって、地球がなぜ生命溢れる星となったか、その手がかりが得られると考えられます。地球を知る上でも、重要な星の一つです。
次は地球をご紹介します。
実店舗ではこちらのショップで販売中です。
また、ウェブショップのヒツジフエルト縮絨室のみで、冥王星をプラスしたバージョンを限定販売しています。
2016.5/12
というわけで、あまり詳細がわからない星なので、どのように仕立てようか悩みました。今までに撮影された画像や、無数のクレーター等の存在から想像を膨らませ、染められていないナチュラルグレーの羊毛に金に染めた絹の繭を入れ込みました。グレーだけという案も考えましたが、ちょっと地味かな?と。質感・色的に変化をもたせたいなと思い、このような仕上がりに。金の繭は硬めなので、ちょっとざらりとした質感になっている所と、グレーとゴールドの組み合わせが気に入っています。
まだまだわからないことだらけの星です。「計測されていない空白領域が多く探査が遅れている」なんて聞くと、余計に好奇心を刺激されます。
実店舗ではこちらのショップで販売中です。
また、ウェブショップのヒツジフエルト縮絨室のみで、冥王星をプラスしたバージョンを限定販売しています。2006年に太陽系の惑星から外され、現在では準惑星になっているのですが、占星術では重要なポジション。2015年に鮮明な画像が撮影・公開されたこともあり、制作しました。
次は金星のコースターをご紹介します。
2016.5/9
早々に行ってくださったとの報告やお買い上げのご報告もいただき、うれしく思っています。ありがとうございます。
行ってくれた友人曰く、ショップのスタッフさんにお話を尋ねると、各アイテムのことを詳しく話してくださるそうです。私も先日ご挨拶に伺い、気さくな皆さんにお会いしてここに置いていただけてよかったなあ、と改めて感じました。宮下奈都さんの書籍「羊と鋼の森」とカリストの羊を店頭でコラボしてくださったりも・・・。
羊と鋼の森は、ピアノの調律師を目指す男の子の物語です。週刊文春webのインタビュー記事で、宮下さんがご自身のピアノを調律してもらった時に「もう40年以上経っていますが大丈夫ですか」と聞いたら「まだまだ大丈夫ですよ。このピアノの中にはいい羊がいますから」と調律師さんがおっしゃった、というエピソードが好きです。ピアノはフェルトのハンマーで弦を叩いて音を出すので、そのフェルトのことを言われたのだとか。(昔の羊はいい草を食べて育ったから毛質がいいそうです。)
ここまで語っておきながらまだ拝読していないのがお恥ずかしいのですが、私も高校3年までピアノを習っていたので、何やら浅からぬご縁だなあ、と勝手に思っています。近いうちに読もう。
今はウェブショップに新作をUPするために目下制作中です。時間をかけてじっくり制作するものも作っていますので、今しばらくお待ちくださいませ。
2016.4/19
沖縄滞在中の知人から、先日富士山ブローチを沖縄のお店で見つけてびっくりした!と連絡をもらいました。いろいろな場で見てもらえる機会がふえて、時々こうして連絡をもらって、ありがたい限りです。
そして、その「場」がまた増えることになりました。(詳細はお知らせにて)
東京・池袋のナチュラルヒストリエさま、totoaさま、神保町いちのいちさまにて販売をスタートいたします。多くの方に手に取って頂けますように。
自分ができることは、毎日の物事。そういう身の回りのことを整えて、暮らし続けていこうと思います。
2016.4/5
玄米を買ったので、最近玄米ごはんを炊いている。
こだわっている訳ではまったくなくて、気分で。
(というか、夜遅くにお米を買いに行ったので、2kgの白米がもうなかった。)
ずぼらでめんどくさがりな所が多々ある。白米は浸水もせずに弱火でじっくり炊いて(土鍋で、蒸らし含めて30分くらいで炊ける)いる。玄米を炊くときはさすがにちゃんと一晩置く。食べるときも、歯ごたえの関係上必然的によく噛む。私はご飯好きで、炊きたてが一番美味しいし、炊飯器も保温器もレンジもないので、暖かい炊きたてのうちに食べたい、といつもいっぺんにたくさん食べてしまうのだけど、玄米だとよく噛むので自然とそれがなくなる。あと、チャーハンもぱらぱらに仕上がりやすい。
結果的によかったなあと思っている。
それでも、いりことアーモンドとオリーブオイルで炊く弓田式ごはんを毎回炊いていた時期もあったりする。それは弓田式に好奇心が湧いたからで、実際にすこぶる美味しかったので。
自分の強い意志で食事の量や質をコントロールできる人というのはいる。私にはそういう強い意志みたいなものはないので、その時々の流れや好奇心の赴くままの炊き方をその時々でやって、結果的に良い感じでした、くらいがちょうどいいみたい。
2016.3/14
ウェブショップを始めて丸3年、時にはアドバイスをもらいながら、手探りで続けてきました。撮影をして、画像を編集し、文章を考えて、メールマガジンで時折小さなコラムを書いたりして皆様にお届けし、ご注文があったらいそいそとラッピング。ウェブショップとイベントの際に不定期でお配りする手書きの「ヒツジフエルト通信」も書きます。アイテムを並び替えたり、売り切れたらカテゴリーを移動したり、細かくて地道な作業が本当に多いです。ようやくそれにも少し慣れてきて、楽しくなってきました。(もちろん、まだまだ至らない点もありますが。)
作品ができあがった時の充足感や喜びと同種のものを、アイテムをひとつ登録して実際にアップロードしたページを見る時にも感じます。
今まではずっと「つくる人」で、苦労も含めてつくることが楽しくてやってきたので、ウェブショップの運営は大変さの方が勝っていたように思います。お客さまにお届けするのはほとんどお店の皆様にまかせっきりだったなあ。
今は、ウェブショップで皆さんとのつながりが広がるのを感じていて、それが一番のパワーになっています。また、実店舗で人気のものでもウェブショップだとそうでもなかったり、意外な(?)アイテムがぽろっと旅立っていったり、そういう意外性も面白いです。
そういえば、今日はホワイトデーでしたね。
男性の皆様は、どんなプレゼントを選ばれたのでしょうか。
「ホワイトデーの贈り物にもどうぞ」とどこかに書けば良かった…
…と、あとで気づくこともしばしば。
2016.3/13
オーダーの室内履き。
近頃はあまり使わない色だけど、こうして見てみるといい色だなあ。赤と臙脂のぽってり感。
台湾のCicadaの曲”Over the Sea”が素敵。2分30秒辺りの半音の変化が、はっとする。環境問題という、一見かたいイメージのテーマをきれいな音楽にしている。
全ての芸術は音楽に嫉妬するって誰の言葉だったっけ…と調べたらニーチェだった。便利な世の中だ。
あとはSNSで教えてもらった、パリのカフェの音を聴けるサイト。お喋りや食器のふれあう音に重ねて、雨や車の通る音がカスタマイズできるのがお気に入り。
2016.3/11
ウェブショップの準備中。
撮影、加工、サイズの計測、文章を考える。
昨日は梅田まで出て、案の定迷った。
梅田で行く画材屋が、ちょっとわかりにくい所にあるのだ(ということにしておこう)。
画材屋などでふいに見つける便箋や封筒、カードといったものが好きで、ウェブショップのアイテムに対応するようなモチーフの紙ものを見つけたら買っておくようにしている。ギフトラッピングでなくても、包みを開けた時に、そういうもので一筆書いてあったらちょっとわくわくしてもらえるかなあ、なんて考えながら。全部のアイテムに対応している訳ではないので、どのアイテムなのかはお楽しみ。
最近、夕方になると20分くらい視界がわるくなる。チカチカとノイズのようなものが見えて、どうも目が見えにくい。PC用眼鏡がいよいよ要るのか…
2016.3/10
これしか取り柄がなかったもので、と、続けてきた理由を後ろ向きに考えればきりがない。でも、表現する事で生計を立てようとするなんて、根が楽観的で前向きでなければ続けていられないだろう。
(あるいは単純に、引き返せないところまできてしまったからか)
本当は後ろ向きでネガティブ、でも本当は楽観的。本当は自信がない、でも本当は自信がある。本当に才能ないなあと思う、でも本当は才能があると思う。そんな風にいくつもの「本当は」をミルフィーユ状に重ねながら、ふとしたきっかけでサクサク崩れてしまいそうな、でも案外簡単にくずれなさそうな、そんな中で生きている。重なった思いの中にいるままでも続けていけばそれなりにどっしりしていく。