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ヒロタが綴る日々の出来事

甘苦一滴

2008.8/1

明け方まで作業して、そのまま仮眠していたら
朝からちょっとしたトラブルがあり 久し振りに憤慨する。
更に、困った依頼の電話があり閉口。
一旦はお引き受けしたものの「やっぱそれって違うくね?」と思い直し
お断りの電話。
気持ちを落ち着けようと、昼ご飯は時間をかけて豚ともやしときのこの
蒸ししゃぶを作ってしっかり栄養を摂った。すだちのぽん酢がおいしい。
デザートには桃。甘くて柔らかく、瑞々しく、相変わらずエロティック。
そしてThee michelle gun elephantを爆音で聴く。
やっぱり、かっこいいなー。

珈琲のフリーペーパー「甘苦一滴」新しいのが出たので熟読。
「なくても困らない。ないと物足りない。しばしば、何の役に立つか解ら
ないものこそ、何食わぬ顔でそこにいる。・・・」
の文章が良い。

人生は、甘くて苦いよね。(かっこいー)

陣中お見舞いのメール等、皆様ありがとうございます。
とても励みになっています。
よい展覧会になるように、精一杯がんばりますので是非ご高覧下さいませ。

おはようございます

朝です。もうすぐ5時。

あまりに美しい朝焼けに見とれてしまった。

DSC00004.JPG

世界がきれいだなあ。

嬉しいことや悲しいことじゃなく
美しいものを見たときも
私は泣きたくなってしまう。
2008年7月最後の日。

朝焼けを見たのは 実は早起きをしたからではなく
作業をしていたら朝になっていたのでした。

一昨日と昨日の雨のお陰か、気温が上がり過ぎることなく
過ごしやすい一日でした。
先日制作した こども服の撮影用の帽子、ご依頼主の方に
気に入って頂けてほっとしています。
多少のアレンジを加えたのが良かった様。
自分に合う表現はないだろうかと探し続け、フェルトに出会って10年。
作業工程も含め、自分にとてもフィットする素材だなぁと感じています。
自然に私へと寄り添ってくれる。
それに応えるように 手のひらや指の感覚に耳を澄ませ 素材と対話して
作品へと仕上げていく。それはとても嬉しいことです。
表現することも人間関係も、真っ直ぐに向き合って深く付き合わなければ
本質はきっと見えない。それは言葉を超えた”何か”なのだろうな。
けれど何でも真剣に向き合うことがいいとは思わなくて、
かるく流してしまう事も必要なのだと思います。
全てに於いて全力を出してしまうと、生きていくことが大変になるから。

私が作品を創り続けることで、何が残るのかはわからない。
何も残らないかもしれない。
そもそも、何かを残してやろう だなんて奢りなのかもしれない。
けれど私は、永遠のさよならが来る日まで続けていたい。
活動を始めて8年とちょっと。まだまだだなあと思います。
まずは10年。
何かを始めることは簡単だけれど、続けることは本当に難しい。

edge

2008.7/29

案内状の意匠がだんだん出来上がってきました。
個展の特設ページでちらりとしかお見せしていない作品の実物が
案内状ではその全貌を現しております。
皆様にお届けできるまでもう少し。お待ち下さいませ。

これに使う撮影のためにすこし大きめの作品を創っていたので
今日は小作品をこつこつと創っていて、針山を延々と制作。
窓辺にずらり。圧巻ではありますが、もう少し数を創りたいところ。
作業中にかける音楽も、ハードなものが増えてきました。
個展の制作と平行して通常の制作もしていかなければ・・・
がんばりどきです。
蓋を開けてあらびっくり。 な仕事量。

夜はyugueさんまでお出かけ。
大切な人たちとの久し振りのお酒の席でした。
日頃はまったくお酒を飲まず外にも出歩かないのですが
今日は水のように飲んでしまいました。 
数名がすごく酔っぱらって、○(ピー)ネタ全開なのがとても面白かった。
正しい大人の酔っぱらいを久し振りに見たような気がします。素晴らしい。
そしてSちゃんの酔い姿はやばい。私、思わず惚れそうになりました。
いいね〜、美しい人は。 もう完全に男目線。
写メールを撮らなかったことを深く後悔しました。

私はと言えば、ちゃんと帰宅して、こうやってパソコンに向かって、
いつもの日課を繰り返す。
壁に貼り付けた「個展のための11ヶ条」も読み返して気合を入れました。
この部屋に帰ってくると、落ち着きます。
自分が一番、ありのままで居られる場所だからでしょうか。
沢山遊んで沢山制作。なんて贅沢な人生を過ごさせてもらっているんだろう。

昼から大雨が降ってきました。
雷の音には少しびっくりしましたが、大丈夫。
大雨が降っていると 傘をささずに外に出たくなるのは私だけだろうか?
天から降るものに身をまかせて 自分にくっついている余計なものを
ざあざあすべて流してしまいたい様な気持ちになります。

余計なものってなんだろう。

人によってその”余計なもの”は様々だと思うのですが
私は、余計なものの中にも
この世で生きていくのにあるとよいものが存在する気がします。
それまでは流してしまいたくないなあ、と思うのです。
人によっては「表現する事」が余計なものになる場合もあります。
表現する という作業の中には、感情の振り幅が大きいこと
正負の感情が豊かであること 時に非生産的であること が含まれていて 
私にとっては必要なものだけど、周りにとっては大変だろうな。
それでもこの”余計なもの”は、私にとっては必要なものだから
手放すわけにはいかず。
余計なものから豊かさが生まれる場合もある。
そしてその豊かさが、ほんとうは必要なものであると、私は信じたい。

そんなことを考えていた、雨降る日のお話。

体のあちこちがギシギシいっています。
好きな言葉ではないのですが、単純に「忙しい」からだと思います。
やらなければならないことが山積中。でも本当は
のんびりゆるゆる、だめ人間な自分のほうがどっちかというと好き。
でもこっちよりバリバリ働く私の方が人気者。
だめ人間はやっぱり不人気。

針山をつくるのに必要な籠を編み続ける。
この作業、好きだ。
フェルト作業がうまくいかない時、気分転換にもなる。
それでいて作業自体は進んでるから、一石二鳥。

DSCkago.JPGのサムネール画像

午後はDMの打ち合わせ。
紙質、文字の組みかた、DMによってどんな紙が適しているか・・・
その道の人に聞くといろいろあるのですね。
何も知らない私は
「へぇ〜〜」「ふぇ〜〜〜」と奇声を連発。

夜はスタイリストさまからのご依頼のものをつくる。
写真撮影に使う帽子だそうです。帽子つくるの久しぶり。
とても造形的な帽子の依頼で、型紙をおこすのに時間がかかったけれど
縮絨率の計算がうまくいったので、自画自賛タイムを満喫。

以上、本日はマートン演奏・The GodfatherのBGMでお送りしました。
ストラディヴァリウスの音色が脳内を駆ける駆ける。
これCDになってほしい。

Vague things

2008.7/24

夏です。

日焼け対策にまつわるあれこれ
具体的には二の腕まである長い手袋は有りか無しか、
日焼け止めの種類、
人それぞれの日焼けの仕方の違い、
「さすべえ」の存在について、
でっかいサンバイザーを被った自転車主婦集団が
前方からやってきた時の迫力あるいは宇宙的な感じなどを話し合う。

そんな私は昨日蚊にあちこち刺されてとてもかゆい。
虫に刺された肌を見るのが好きだという知人にまじまじと見られた。

そして髪をまっすぐなストレートにした。
無造作でアンニュイな髪が主流の時代に逆行中。
高校生の頃がおそらく一番裕福だったので
くせ毛が悩みだった私はよくストレートパーマをかけていた。
校則ではパーマ禁止だったが、ストレートパーマは
怒られないという矛盾に疑問を感じていたあの頃。
ウェーブじゃなければいいってことらしい。

おはよう
昨夜はぐっすり深い眠りに入れた様な気がします
いつもこうだといいのにな。

秋に富山で行われる個展のページを作って頂きました。
右上の白いメモをクリックしてくださいね。

久し振りにバレエの映像を観ていました。
プリンシバルが好きで、ウリアーナ・ロパートキナ 
ポリーナ・セミオノワ ダーシー・バッセル などが好きです。
それぞれに得意な作品があって面白い。
同じ演目でも演じるダンサーによって全然違うのも興味深いです。
でも、天才ダンサー・ギエムは別格。舞踏の神が降臨している感じ。
男性ではジョルジュ・ドンが好きです。
彼が物語のラストにエッフェル塔の前で踊るボレロが収録されている
クロード・ルルーシュの映画「愛と憎しみのボレロ」
Amazonで調べたらDVDの高騰っぷりに鼻血。 
(ていうかこの邦題、センスない...)

ニジンスキーのバレエにも興味を持ち始め こちらもよく観ています。
といっても、彼は自分の舞踏映像を残さなかったため
本人が演じる作品を観ることは叶いません。
ニジンスキーが振り付けしたものに近い復刻版の
「春の祭典」を観ましたが、凄い のひと言でした。
狂気を感じます。後のニジンスキーが精神を病んでいくことが
想像できてしまうくらいなのだけど、個人的にはとても好きな演目。
ストラヴィンスキーのオケとあまりに共鳴し合っています。
バレエの常識を覆されました。やばいよ〜。

あまりに疲れたので気分転換に夜の編み物。
単純な細編みを延々と繰り返し、小瓶をくるんだ。
RARI YOSHIOさんのフラワーベースのまね。
制作とはまったく関係ない趣味のものづくりは、単純にとても楽しい。
ドライにした銀丸葉のユーカリを生けたらさぞかし私好みだろう。

バックのオールドローズの絵と合わせてみたり

knittingbotlle.JPGのサムネール画像

ちなみに元はビタミンドリンクの空き瓶である。

今日、やっぱり私はお風呂が嫌いだ、と思った。
理由は ものすっっっごく面倒だから。
入浴前はつい本を読んだり パソコン触ったり 音楽聴いたり 編みものしたり
時には熱唱したりして現実逃避をしてしまう。
いや、毎日入ってますよ。ちゃんと。
入ったらすっきりするし。「入って良かった〜」って思うし。
というか夏真っ盛りだし。

日課=好きとは限らない というお話。

kitchen.JPG

自分の家は気分良く過ごせる場所。
作業場でもあるから時に追い詰められることもあるが
基本部屋にいるのが大好きだ。可能な限り家に居たい。

外出で一番好きなのは緑の多い所に行くこと、または水辺。

フレンドリーな私とまったくそうではない私。
人が好きな私と誰とも会いたくない私。
お喋り大好きな私とひと言も喋りたくない私。
現実的なものの考え方と妄想に耽る思考回路。
やわらかさと鋭さ。
外へ向かう心と内に向かう心。

今はどっちを向いている?