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ヒロタが綴る日々の出来事

おだやかな12月末、窓をみがいて床を雑巾がけして、作業道具類の整理整頓とお手入れ、そして今、なぜかゴーダチーズのドキュメンタリーが流れている。

年末年始のあわただしいような落ち着かないような空気はちょっと苦手ですが、ふだんやらない場所の整理やお掃除など、区切りとして何かをやるきっかけになるから、いいものでもあります。
今回、処分するものはほとんどありませんでした。大昔の資料や伝票を間引いたくらいで。いらないものがあまりない、というのはストレスがなくていい。うちはもともと物が少ない。

・メモ用紙は何かとたまる紙類を切って目玉クリップで留め、裏側をつかう。
・洋服は外出着→家着→パジャマと順番におろしてゆき、最終的には小さく切ってウエスとしてつかう。
・スーパーの買い物袋は基本的にもらわない。布バッグをつかう。(布バッグを忘れたときは、ありがたく袋に入れてもらう)
・繕う。
・質のよい服を買い、長く着る。12年ものの洋服もたくさんあります。

わたしの場合、環境とかエコという考えよりも、昔のおかあさん的な「もったいない」精神のほうが大きいと思います。

今日もひとしきり制作。無事、年内ぶんの受注は完了です。
さすがにちょっと区切りをつけて、本年の作業は終わりにしよう。
そういや忘年会らしきものはひとつも行きませんでしたな。
お酒飲みにいくのもいいけど、おいしいコーヒーを飲みに行くのも楽しいです。
コーヒーやお茶で忘年会っていうのもありだと思います。

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お知らせにも載せました。妙に気に入ったからこちらにも。
いいですよね、これ。大好き。

「8HATIの屋根裏部屋」、ご来場くださった皆様、ありがとうございます。知人の方や昔からのお客様、あたらしい方、参加作家さんそれぞれのファンの方々、たくさん来ていただけたようで、本当に感謝。

先日はあつくるしい日誌でした。
さじを投げた方。あるあるそういうこと。
ちゃんと読んでくださった方。ありがとう。

思っていることと実践していることはつながっているのに、文にするのは難しいなと思いました。

なんというか、「心身が元気なほうが、判断力や直感がよい方向に、すばやく働くのではないかいな?」という気持ちからの、実験ということです。
そういうのが、長いことはたらいてこなかったもので。
「どうしようかなー」と思った時、人に相談しても、参考になるような本を読んでも、最終的に決めるのは自分自身なので、その自分自身の感覚を自分で信じていけるように、なるのです。(なぜか断言)
なりたい、では弱いから、なる、と強く想います。

あとは・・・人をとことんまで追いつめてはいけないんだな、と。
ある方の言葉をお借りすれば、「相手に恥をかかせてはならない。ぎゃふんと言わせてはならない。そう言うやり方は、根本的な解決には結びつかない」ということ。その言葉にわたしがぎゃふん。
日々振り返って、「ああぁぁあぁ〜〜」と、赤面&反省。そして面の皮は厚く。

今日もあつくるしいので、この辺でごきげんよう。

今日、こちらは雪が降りました。とっても寒いです。

大人になって、寒いのがすっかり苦手になったなあ、と思っていましたが、去年辺りから、冬も元気です。

さっき、お夜食に、蕪と蕪の葉と生姜のお味噌汁をいただきました。半身浴をしているあいだに、昆布といりこを水につけてお出汁をとって、作りました。灰汁抜きはしない、お出汁に使った食材ごと食べるのがポイント。お出汁をちゃんととるだけで、料理の腕が上がったような錯覚に陥ります。出汁ってすごい、乾物すごい。

人に合う食べものは人それぞれで、パンも大好きだけど、やっぱり和食に落ち着きます。朝はコーヒーを飲むのがいいみたい。

震災から、食べ物の産地が気になるようになって、食べるものも今まで以上に気になるようになって、今も気にしたりはしますが、気にし過ぎもきっとよくない。ちいさなお子さんがおられるおうちはまた違うのでしょうが、うちは大人だけだし、私なりの気の使い方を。
これまでだって、添加物やら満載のものをたくさん食べてきた。放射能によるがんは命に関わることだけど、添加物もりもり、カロリーたっぷり、お砂糖どっさり、な今までの食事も、病気になるにはじゅうぶんなものだった。これらは、体を冷やす食べ物でもあります。気持ちが鬱々しやすくもなります。半身浴はじめ、自転車によく乗ること、体をあたためる暮らし、食材をちょこっと、ですが、気を使うようになっただけで、冬、首が曲げられなくなるほど凝っていたことや、体が冷え冷えで調子がわるかったことが、嘘のように改善されています。
と、いうか、私ってこんなに丈夫だったのかと再発見。
でも、食べたいときは、ポテトチップスや、インスタントの焼きそばなど、好きなものを食べています。たまに食べると美味しいんだ。

こうやって暮らしていって、5年後10年後生きていたら、どうなっているか。
自分の体で色々試しているような感覚です。

体調不良や寝不足は、私はどうにも苦手らしく、作品にも影響してくるので、それをなんとかしたいと心から思い、やりはじめたものごと。

あとは、自分からかわらないと、うごいていかないと、何もかわらないのではないかと思ったから。

寝る時間帯や、睡眠時間はかなり、ばらばらなのですが。自分なりの時間の使い方で。

日々、実験中です。

この季節は特に手荒れがなやましいですね。
指先がフランスパンの表面みたいにぱりぱりになってめくれるので、羊毛をちぎるときどうしてもひっかかります。スムーズに早く羊毛を並べられないのはこまりものです。お洋服を着るときもひっかかるから気を使います。毎晩クリームでケアしていて、私はロクシタンのシアバター入りクリームと薬用クリーム二種類を使います。手は大切。私のようにものをつくる人、書き物をする人、キーボードを打つ人、楽器を奏でる人・・・手が商売道具の人って多いなあと思います。仕事柄でも、そして好みでも、爪をのばしたりネイルアートするのは苦手なので、いつも短く切りそろえておくようにしています。
今日もよく手を使ったので、早めに終えてケアして休みますか。

ずっと読みたかったウィスット・ポンニミットさんの漫画「ブランコ」を読んでいます。何度も読み返したくなる、愛に溢れた素敵な本。

飽きる前の気持ちは愛じゃない。
飽きてからでも思いやりがあることが愛なんだよ。
ドキドキばっかりは愛じゃないよ。

「ブランコ」の中にある台詞です。
単純に恋愛のことだけじゃなくて、仕事とか、ものづくりにもいえることだなあと思いました。「愛」って、全部同じものなんじゃないか、種類なんてないんじゃないかと思い始めた今日この頃。

藍鼠の空間

2011.12/23

20111223-3.JPGのサムネール画像

今朝はおいしそうな色に焼けたようにおもう。

冬になると部屋の空気や色合いが薄くグレーがかったブルーになり、それがとても心地好い。寒くはあるけれど。昔、子どもの頃、早起きしてみていたムーミンのアニメ、そのときの空気感を思い出す。そういえばムーミンがきらいだという人がいた。なぜか理由は聞かなかった。私は好き。本家にはかなわないかもしれないけど、あの独特の色づかいがたまらない。たとえば橙色や水色が、日本のそれとは違って、なんというか、独特でいい。

私のつくるものはときどき「バックグラウンドに冬の匂いがする」といわれるが、それは当たっていると思う。子どもの頃を思い出す時、鮮明に浮かんでくるほとんどは冬の情景、冬の一コマ、冬の色だ。北陸の冬は、雪のほとんどないところに住んでいる人には想像できないくらい厳しいもの。天候に左右される暮らし。だからこそ家の中は暖かく。そして美味しいものがある。外は寒いけど帰るところは暖かい、だからうれしい。私の家は共働きだったから、家に帰ってひとりでコタツのスイッチを入れることもしばしばだった。石油ストーブは、子どもが1人でつけていると危ないという理由で付けることは許されなかった。それでも、大人になった今もこんな気持ちにさせてくれた母に感謝するし、私は、家ってそういうものだとおもっている。

お知らせ二件、更新しています。東京と大阪に納品です。

本日の京都は晴れ。
気温も少し暖かい気がします。

さて、昨日予告しました、nouvelle vague.のルームシューズ。
とにかくあたたかくて、足がやわらかく包まれているような感覚の、しかも長持ちするものを!という思いから、できました。

20111214-4.JPGのサムネール画像

めずらしく正面から撮ってみました。丸くてぽっこりしていて、ウーリー(woolly)で、生き物のようだ。造形物としても好きです。

まず、この履き口をみていただくと、(なんとなく)わかるように、分厚い。
そして羊毛の特長として、「弾力性に富んでいる」というのがあります。
履くと、その弾力性が足の裏にここちよく感じられて、めちゃめちゃ気持ちよいわけなのです。

20111214-3.JPGのサムネール画像

裏です。
革を麻糸で縫いつけてあります。
羊毛だけだと、どうしてもすべります。
革をつけると、足の裏がしっとりした感覚になって、すべらない。
この「しっとりした感覚」っていうのも、履いていると気持ちいいのです。
さらに革は、床からの冷たさを、より防ぐ効果があります。

ちなみに革はリサイクルレザーを使うので、一足ずつちがってきます。ご了承くださいね。
この「リサイクルレザー」というのは、革で鞄などを拵えた後、半端になって残ってくる革のことです。もったいない。だから、それを買い付けて使うことにしています。

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履いてみました。
この↑ひとは、23.5cm、薄手の靴下を4枚、分厚い靴下を1枚かさねてます。(私です)
履き口のVの字は、わたしがこのルームシューズをつくる際、生地に無駄が出ない形。
そしてはくと、とっても軽いです。
家の中で、誰もみてないけど、ルームシューズとか、靴下とか、かわいく履いてみるということは、なんかいいな、と思います。

このような感じで、8HATIの屋根裏部屋で、絶賛展示・販売中です。
価格は¥10000、と、ちょっとお高く感じる方もいらっしゃると思いますが、めちゃくちゃ長持ちします。
私はふだん「最低3年は保ちます。レザーがすり減ったらリペアもします」と言っているのですが、なんとお客様から「7年はいてます」というつぶやきを頂きました(!!!)
そう考えると、十分コストパフォーマンスよいのではないかと思います。

実際に履いてみることもできますので、ぜひ会場でお試しくださいね。

ちなみに、申し訳ありません、今回はレディースMサイズのみです。が、これは、分厚い靴下を重ね履きしてもゆうゆう入るサイズでおつくりしていますので、わりと、いろんな足のサイズの方も、大丈夫みたいです。

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11月末から怒濤の日々を、楽しく過ごしています。何か、ひとつぬけた感があって、身軽で心地いいです。
そうそう。結婚式にも2件参加しました。こういう日は靴下はさくっと脱ぎ(笑)、シルクのストッキングにヒールの靴を履いて、じゅうぶん楽しみます。
そのうちの1件は、YUKIのJOYをみんなで踊り、ソロでも歌いました。いや〜、楽しかった〜。
そして、花嫁さんはみんなきれいだな〜。うっとり。幸せだ。

「こうあるべき」をはずして、どんどん身軽になっていけたらよいな。
案外、枠をつくって自分を狭い場所に閉じ込めているのは、自分自身だったり。

ではでは、また。

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煽りで登場、夜長堂さんのイケメン象。
夜長堂さんはイベントの時、この子を連れている、そうです。
今回も会場にいらっしゃいます。

すっかり始まっています、8HATIの屋根裏部屋
クリスマスの時期に展をやるのって、楽しいものですね。
展の様子をすこしご紹介いたします。

20111213-2.JPGのサムネール画像

20111213-3.JPGのサムネール画像
nuriさんのキャンドルたち
羊がいる!
最近わたしが興味津々な、蜜蝋のキャンドルもあるようです。

20111213-4.JPGのサムネール画像
nouvelle vague.テーブル
右に写っているルームシューズは水玉のほかに定番の無地も三種類あります。
その他の作品については12月10日の日誌をご覧くださいね。

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ツリーにも夜長堂さん作の、何かが・・・素敵です

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夜長堂さん買い付けの古くて状態の良い食器類。
超お手頃価格で、私もちょこちょこ買っています。

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もひとつ、夜長堂さん。
オリジナルのハンカチ、手ぬぐい、マスキングテープ、紙ものいろいろありますよ。

そして、テイクアウトも可能、C*ZUNさんのつくるケーキなど、お菓子たちがあります。(写真撮れてなかった〜!ごめんなさい〜〜)

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こちらのソファー席か、窓際のお席でお茶とともに召し上がって頂けます。
このソファー、座り心地満点です。
ちなみに8HATIさんは、ざっくりいいますと雑貨店でもあり、お家のリフォーム等もうけおっており、このようなソファーやテーブルも、販売しています。
みなさんぜひ遊びにいらしてくださいね〜。

ここに載せられなかった写真とか、nouvelle vague.のtwitterでもつぶやいていきたいと思っています。nouvelleの小さすぎる日常のつぶやきとともに、お楽しみいただければ幸いです。

明日は、今回もお出ししているルームシューズのお話、とくにはき心地について、ここに書きたいなと思っています。
冷えとりがどうのとか、も、だいじですが、やっぱりまずは、はき心地とか、どれくらい保つのかとか、お手入れはどうしたらいいんだい?とか、そういうことをお伝えしていきたいなあと思ったしだいです。

さて、私は今から整骨院に行ってまいります。
めざせ美脚!(うそ)

さてさて、本日から25日まで。クリスマスのグループ展“8HATIの屋根裏部屋”がはじまります。
8HATIのギャラリースペースは、高い天井のある広い空間の奥にある階段をのぼった場所で、まさに屋根裏部屋のようで、とっても素敵です。
誰かのために、または自分のために探したい、いろんな贈り物たちが揃っています。

では、今回のnouvelle vague.作品を、ちらりとご紹介。

20111210-1.JPGのサムネール画像 猫鞄
落葉ひらり

見つめる先には・・・

20111210-2.JPGのサムネール画像

葉っぱ。

20111210-3.JPGのサムネール画像

持ち手と内側はきつね色
おもてはグレイ

20111210-4.JPGのサムネール画像
持ち手に革

20111210-5.JPGのサムネール画像ルームシューズ
水玉な気分なのだ

20111210-7.JPGのサムネール画像ブローチ
カリストの雫

20111210-6.JPGのサムネール画像コースター
林檎の模様はひとつひとつかわりつづける

20111210-8.JPGのサムネール画像ブローチ
星とどんぐりの木、モノトーンバージョン
付けると、かわいくて大人っぽくなる

20111210-9.JPGのサムネール画像ブローチ
横長きのこ、あなたの胸に生やしてください

それから、こちらの作品たちもございます。
今年の新作、クリスマス展にもご用意しました。

みなさまぜひ、足をお運びくださいませ!

私も他の参加作家さんのアイテム・作品、お菓子を求めて、また伺う予定です。搬入のときも、作家さんの作品、8HATIで扱っているものたち、欲しいものがたくさんあってドキドキしてしまいました。うー、楽しみです。
さっそく8HATIブログに紹介記事が。
夜長堂さんのコメント、まじカッコイ〜。

冬めいてきました。

20111116-1.JPGのサムネール画像

本日より、阪神百貨店にて、アクセサリーのイベントがはじまりました。ちょうど時間が取れたので、様子を観に電車でガタゴト、大阪へ。体調が良かったのか、電車に酔う事もなく、大好きな「電車で居眠り」もできました。
今回のイベントは、私の作品を扱って頂いているJAMPOTさんのイベントです。JAMPOTさんと関わりのあるたくさんの作家さんがアクセサリーを出されていました。作品そのものをじっくりみて回り、ディスプレイもよくみました。ファンと言ってくださる方ともまたお会いでき、一緒にみて回ったり。林檎のブローチをお買い上げ頂きました。うれしかったなぁ。私も、作家仲間であり友人でもあるcotylifereさんのイヤリングを買いました。

お出かけは好き。家にいるのも好き。

去年の夏から、本格的に体調を整える暮らしを始め、気付けば、いろんなことがあっても、当社比で、穏やかに送ることができるようになってきました。ごはんを食べること、ちゃんと眠ることも、私には大事。
うまく言えないけれど、「気合、根性、(私が)楽しい」だけではない、もっともっと「核」のある作品をつくれるようになりたかった。それには、体調を整えることが、私には要るなあと思いました。
「核」がいったいどういうものであるのか、言葉にすることができないのがすこしもどかしい、まあ、いいや。とにかく、核のあるものがつくりたかった。今でも、人の言葉にすぐ揺らいでわけがわからなくなることもあるけれど、揺らぎの中から自分というものの中に戻り、手を動かすまでの時間は断然にはやくなりました。言葉を言う人がわるいのではなく、核がしっかりせず、揺らぎやすい自分に、何か問題があるのだと思います。
とはいうものの、今回初めてつくったフェルトのブローチは、いろんな人達からの「こういうのがあったらいいなあ」という言葉をしっかりあたためて、このタイミングで出すことができた作品です。とても嬉しい。庭に入り過ぎず、でも関わってくれる、そんな存在の人達がいることに、感謝。そして、庭に入ってくる人にも、感謝なのです。何故なら、庭に入られて、揺らいだからこそ気付けることがあるからね。

さて、イベントは22日までありますが、次の、クリスマス展のための制作にとりかかっています。アイテム、数、従来のもの、新しいもの、どんなものにするか・・・GOサインまではもう少し。GOサインを出す廣田はかなり厳しいので、もうちょっと詰めよう。
長い文になってしまった。ぜんぜん少々じゃないや、まあいいか。