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ヒロタが綴る日々の出来事

藍鼠の空間

2011.12/23

20111223-3.JPGのサムネール画像

今朝はおいしそうな色に焼けたようにおもう。

冬になると部屋の空気や色合いが薄くグレーがかったブルーになり、それがとても心地好い。寒くはあるけれど。昔、子どもの頃、早起きしてみていたムーミンのアニメ、そのときの空気感を思い出す。そういえばムーミンがきらいだという人がいた。なぜか理由は聞かなかった。私は好き。本家にはかなわないかもしれないけど、あの独特の色づかいがたまらない。たとえば橙色や水色が、日本のそれとは違って、なんというか、独特でいい。

私のつくるものはときどき「バックグラウンドに冬の匂いがする」といわれるが、それは当たっていると思う。子どもの頃を思い出す時、鮮明に浮かんでくるほとんどは冬の情景、冬の一コマ、冬の色だ。北陸の冬は、雪のほとんどないところに住んでいる人には想像できないくらい厳しいもの。天候に左右される暮らし。だからこそ家の中は暖かく。そして美味しいものがある。外は寒いけど帰るところは暖かい、だからうれしい。私の家は共働きだったから、家に帰ってひとりでコタツのスイッチを入れることもしばしばだった。石油ストーブは、子どもが1人でつけていると危ないという理由で付けることは許されなかった。それでも、大人になった今もこんな気持ちにさせてくれた母に感謝するし、私は、家ってそういうものだとおもっている。


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