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ヒロタが綴る日々の出来事

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お知らせの通り、4月末より池袋ナチュラルヒストリエさま、totoaさま、神保町店いちのいちさま3店舗でのお取り扱いが始まりました。
(常設での取り扱いとなります)

早々に行ってくださったとの報告やお買い上げのご報告もいただき、うれしく思っています。ありがとうございます。
行ってくれた友人曰く、ショップのスタッフさんにお話を尋ねると、各アイテムのことを詳しく話してくださるそうです。私も先日ご挨拶に伺い、気さくな皆さんにお会いしてここに置いていただけてよかったなあ、と改めて感じました。宮下奈都さんの書籍「羊と鋼の森」とカリストの羊を店頭でコラボしてくださったりも・・・。
羊と鋼の森は、ピアノの調律師を目指す男の子の物語です。週刊文春webのインタビュー記事で、宮下さんがご自身のピアノを調律してもらった時に「もう40年以上経っていますが大丈夫ですか」と聞いたら「まだまだ大丈夫ですよ。このピアノの中にはいい羊がいますから」と調律師さんがおっしゃった、というエピソードが好きです。ピアノはフェルトのハンマーで弦を叩いて音を出すので、そのフェルトのことを言われたのだとか。(昔の羊はいい草を食べて育ったから毛質がいいそうです。)
ここまで語っておきながらまだ拝読していないのがお恥ずかしいのですが、私も高校3年までピアノを習っていたので、何やら浅からぬご縁だなあ、と勝手に思っています。近いうちに読もう。

今はウェブショップに新作をUPするために目下制作中です。時間をかけてじっくり制作するものも作っていますので、今しばらくお待ちくださいませ。

一粒百行

2016.4/19

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こちらは今制作中の2016年バージョン富士山ブローチです。
毎年4〜5月に出すのが恒例になってきました。

沖縄滞在中の知人から、先日富士山ブローチを沖縄のお店で見つけてびっくりした!と連絡をもらいました。いろいろな場で見てもらえる機会がふえて、時々こうして連絡をもらって、ありがたい限りです。

そして、その「場」がまた増えることになりました。(詳細はお知らせにて)
東京・池袋のナチュラルヒストリエさま、totoaさま、神保町いちのいちさまにて販売をスタートいたします。多くの方に手に取って頂けますように。

自分ができることは、毎日の物事。そういう身の回りのことを整えて、暮らし続けていこうと思います。

occasionally

2016.4/5

玄米を買ったので、最近玄米ごはんを炊いている。
こだわっている訳ではまったくなくて、気分で。
(というか、夜遅くにお米を買いに行ったので、2kgの白米がもうなかった。)

ずぼらでめんどくさがりな所が多々ある。白米は浸水もせずに弱火でじっくり炊いて(土鍋で、蒸らし含めて30分くらいで炊ける)いる。玄米を炊くときはさすがにちゃんと一晩置く。食べるときも、歯ごたえの関係上必然的によく噛む。私はご飯好きで、炊きたてが一番美味しいし、炊飯器も保温器もレンジもないので、暖かい炊きたてのうちに食べたい、といつもいっぺんにたくさん食べてしまうのだけど、玄米だとよく噛むので自然とそれがなくなる。あと、チャーハンもぱらぱらに仕上がりやすい。
結果的によかったなあと思っている。
それでも、いりことアーモンドとオリーブオイルで炊く弓田式ごはんを毎回炊いていた時期もあったりする。それは弓田式に好奇心が湧いたからで、実際にすこぶる美味しかったので。

自分の強い意志で食事の量や質をコントロールできる人というのはいる。私にはそういう強い意志みたいなものはないので、その時々の流れや好奇心の赴くままの炊き方をその時々でやって、結果的に良い感じでした、くらいがちょうどいいみたい。

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ヒツジフエルト縮絨室にアイテムをUPしました。
こちら、またの名を”羊毛をふたたび羊に仕立て直すブローチ”

ウェブショップを始めて丸3年、時にはアドバイスをもらいながら、手探りで続けてきました。撮影をして、画像を編集し、文章を考えて、メールマガジンで時折小さなコラムを書いたりして皆様にお届けし、ご注文があったらいそいそとラッピング。ウェブショップとイベントの際に不定期でお配りする手書きの「ヒツジフエルト通信」も書きます。アイテムを並び替えたり、売り切れたらカテゴリーを移動したり、細かくて地道な作業が本当に多いです。ようやくそれにも少し慣れてきて、楽しくなってきました。(もちろん、まだまだ至らない点もありますが。)
作品ができあがった時の充足感や喜びと同種のものを、アイテムをひとつ登録して実際にアップロードしたページを見る時にも感じます。
今まではずっと「つくる人」で、苦労も含めてつくることが楽しくてやってきたので、ウェブショップの運営は大変さの方が勝っていたように思います。お客さまにお届けするのはほとんどお店の皆様にまかせっきりだったなあ。
今は、ウェブショップで皆さんとのつながりが広がるのを感じていて、それが一番のパワーになっています。また、実店舗で人気のものでもウェブショップだとそうでもなかったり、意外な(?)アイテムがぽろっと旅立っていったり、そういう意外性も面白いです。

そういえば、今日はホワイトデーでしたね。
男性の皆様は、どんなプレゼントを選ばれたのでしょうか。
「ホワイトデーの贈り物にもどうぞ」とどこかに書けば良かった…
…と、あとで気づくこともしばしば。

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オーダーの室内履き。
近頃はあまり使わない色だけど、こうして見てみるといい色だなあ。赤と臙脂のぽってり感。

台湾のCicadaの曲”Over the Sea”が素敵。2分30秒辺りの半音の変化が、はっとする。環境問題という、一見かたいイメージのテーマをきれいな音楽にしている。
全ての芸術は音楽に嫉妬するって誰の言葉だったっけ…と調べたらニーチェだった。便利な世の中だ。

あとはSNSで教えてもらった、パリのカフェの音を聴けるサイト。お喋りや食器のふれあう音に重ねて、雨や車の通る音がカスタマイズできるのがお気に入り。

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ウェブショップの準備中。
撮影、加工、サイズの計測、文章を考える。

昨日は梅田まで出て、案の定迷った。
梅田で行く画材屋が、ちょっとわかりにくい所にあるのだ(ということにしておこう)。

画材屋などでふいに見つける便箋や封筒、カードといったものが好きで、ウェブショップのアイテムに対応するようなモチーフの紙ものを見つけたら買っておくようにしている。ギフトラッピングでなくても、包みを開けた時に、そういうもので一筆書いてあったらちょっとわくわくしてもらえるかなあ、なんて考えながら。全部のアイテムに対応している訳ではないので、どのアイテムなのかはお楽しみ。

最近、夕方になると20分くらい視界がわるくなる。チカチカとノイズのようなものが見えて、どうも目が見えにくい。PC用眼鏡がいよいよ要るのか…

これしか取り柄がなかったもので、と、続けてきた理由を後ろ向きに考えればきりがない。でも、表現する事で生計を立てようとするなんて、根が楽観的で前向きでなければ続けていられないだろう。
(あるいは単純に、引き返せないところまできてしまったからか)
本当は後ろ向きでネガティブ、でも本当は楽観的。本当は自信がない、でも本当は自信がある。本当に才能ないなあと思う、でも本当は才能があると思う。そんな風にいくつもの「本当は」をミルフィーユ状に重ねながら、ふとしたきっかけでサクサク崩れてしまいそうな、でも案外簡単にくずれなさそうな、そんな中で生きている。重なった思いの中にいるままでも続けていけばそれなりにどっしりしていく。

ヌクヌクな2月展(柏市 うつわ萬器)
京阪神zakkaマルシェ(阪神百貨店)
ワークショップ(foo,kocka)

いずれも無事終了いたしました。
ご参加下さった皆様、お買い上げ下さった皆様、告知にご協力下さった皆様、誠にありがとうございます。
いくつかのイベントはこちらに告知する前に満席になったり、制作スケジュールが逼迫で事前お知らせができず、申し訳ありません。
移動の合間に投稿できるSNSでは随時お知らせをUPしていますので、もし宜しければこの機会にご覧・ご登録頂けますと幸いです。

twitter(Ryoko Hirota)
instagram
facebook

ここを長く読んでくれている方にはおなじみの話題かもですが、比較的ハードワークな職業なので、整骨院通いは命綱。
引っ越しなどで環境が変わると新しい整骨院を見つけるのが恒例行事です。
いろんな先生がいる中、今の先生は「やれるところまで無理して無茶してやってきなさい。そのあとのメンテナンスをするのがこっちの仕事」と言ってくれるので、私の性格に合っています。
最近は浮腫が笑えるくらいハンパなく、昨日はアンパンマン状態の顔をゴリゴリしていただきました。
顔も凝るらしいです。顔の凝りが首や肩の凝りにもつながっているとか。
体力はあまりないけれど元が丈夫なので、おかげさまで風邪やインフルエンザで寝込む事もなく、元気に過ごしています。
あとは田口くんが脱退するという話題になってから気になりだしたKAT-TUNに癒される毎日。
田口くん、あんなにダンスがかっこいいのにもったいない・・・
男女問わずのアイドル好きですが、その時々でブームがあり、今は若めのジャニーズの魅力にとりつかれています。その仕事への姿勢を見て自分の仕事の参考にすることも、あるのですよ。
変化することに、どうしても寂しさを感じてしまいます。「あのグループにいるあの人」が抜けるというのはいろんな意味で大きい。私も、周囲のお世話になっている皆さんの人事異動や業務形態の変化へのさびしさを感じる事も多いです。でも、変わらないものはないからなあ、仕方ないものは仕方ないしなあ、とも思います。こういうことは今までにもいくつもあったし、これからもそうだろうし、そういうものなのだ、と。
寂しさに慣れていくことについて、ちょっと考えてみようかな。

16

2016.1/21

1月1日で、活動16年を迎えました。
作品を通じて支えて下さっているみなさん、周りの人々に支えられての16年。
いつもありがとうございます。

阪急百貨店でのミニ個展は無事終了いたしました。
たくさんのアイテムが旅立ちました。お越しのみなさま、告知に協力してくださったみなさまには、感謝の気持ちしかありません。ありがとうございます。

また、アヴリル梅田店でのバッグワークショップも無事終了いたしました。
こちらで告知を行う前、12月のうちに満席となり、キャンセル待ちのお客さまもおられたとのことで、参加頂けなかったみなさま、申し訳ありません。
みなさん、それぞれに素敵なバッグを仕上げていかれました。
アヴリルさんでのバッグワークショップは3回行いました。毎回、おひとりおひとり個性あふれるバッグができるので、私も毎回楽しみにしています。

さて、現在は2月の各イベント準備中です。
・うつわ萬器 グループ展(2/13~27)
・京阪神zakkaマルシェ(2/8~14)
・fooさんにてワークショップ(2/27)
を予定しています。

2016年、始まってまだ1ヶ月もたっていないのに、世の中ではさまざまなニュースが毎日のように流れてきて、すでにお腹いっぱいになっている感もあります。
いろいろと目移りしてしまいがちですが、気持ちを落ち着けて、目の前にある、日々やるべきことに向かって、すごしていけたらと思っています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

no title

2015.12/28

divide and it multiplies
when divided it appears
the distance is blessed

-Rei Naito

さて、聖人の生誕を祝う日も、そのまえもそのあとも、日常をすごしている。現在のスタンスはまたもや別の方向へ。むかしこの手で何かをつくると決めた日から、そのときそのとき、今の自分に必要であろうと思う方向へと揺れながらここまで来た。揺れることへの罪悪感、どちらか一方向だけに進まなければならないのではないかという長い問いかけ。それは時間を経て和解し、原石のようなものだけが残り、今は自覚的にその方向へと自ら進む。16年目の原石。

2月までの予定は少し延び、3月まで、たくさんたくさんつくる日々が続くだろう。それは明らかな観客、購入してくれる人たちに向けたものだ。その中にも、ちらりちらりと、微かに、今の気分がにじみ出ているように思われる。そして、できあがったものを、わたしは好きだと思う。そして伝えられたらと思う。

いつも、切実さのもとにつくっている。ひとりでいるとき、工房から出ずに籠っているとき、何かは現れる。何かとは何か?