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ヒロタが綴る日々の出来事

かたちのであい 
ルーシー・リー、ハンス・コパーと英国陶磁

ぽかぽかと暖かく、木漏れ日から差し込む日差しも穏やかなある日、美術館へ行ってきました。

ハンス・コパーの作品は多分初めて観たと思います。
とっても面白い、彫刻のような陶器。エッジが利いていて、確かな技術を伺わせる素晴らしい作品でした。色合いも男性的。メインビジュアルの砂時計や瓢箪に似た緩やかな曲線の花器も好きでした。が、全体的にはシャープな印象。薄く複雑な造形のものも多く、とにかくかっこよかった。(ご本人のアー写も格好良すぎました)
ルーシー・リーの陶器は、ハンス・コパーと比較するとやっぱり女性らしさにあふれています。ランプシェードをひっくり返したような、あのルーシー・リー独特のフォルムの器はもちろん素敵で、メインビジュアルにもなっている青い色も美しかったのですが、わたしはいくつかあった花器がとってもいいなあと思いました。花器の一番上の部分がラッパのように広がっていて、その淵に別の色が入っていたり、ゆるりと歪ませていたり。すとんとしたグレーの花器で、全体に斜めの溝をざっくり入れてあるのも好きだったな。観て美しいだけではなく、「この花器だったら赤い実の枝ものが合うなあ」とか、「白いオールドローズをばさっと投げ入れしたらいい感じになりそう」など、実用として想像の余地もあります。
どちらがよくてわるいということではなく、ここがふたりの大きな違いでした。
キャプションを読んでいくと、やっぱりハンス・コパーはルーシー・リーと出会う前は彫刻からスタートし、出会ってからふたりで共同制作をし、時の流れを経て、やっぱり彫刻が好き、という流れになっていった方のようです。

美術館のタイトルデザイン(フォントやその配置など)もすごく好みでした。展示室に入ると、麻っぽい布張りの壁面に、たしかタイトルが白のフォントで貼られていました。斜めに貼られた英語の筆記体フォントはブルー。

大山崎山荘美術館の展示は、全体にシャープな展示デザインのときに伺う事が多いです。大好きな内藤礼さんとか。

美術館にたどり着くまでの長く急な坂道、行き道に立っている、新しくはないけれど綺麗に手入れされた家々の玄関先(じろじろ見ては、いませんよ)、たくさんの木々や植物、銀杏の独特な匂い。今までは夏と冬にしか伺った事がなかったので、秋になるとこんな空気なんだ、と新鮮でした。

皆、生きているといろんなことがあります。気持ちはいつも晴れているわけではなく、喜んだり失望したり、悲しかったり楽しかったり、単純に忙しかったり、いろいろ。
それは私以外の人皆にあることで、特別なこととは思いません。そして、この素晴らしい陶器をつくっているルーシー・リーとハンス・コパーもきっと同じだと思います。
きれいなだけではない、正しいだけではない混沌とした心や人生、世界の中から、美しいものをこの世に出すという行為とその力、というものを見た気がしました。

常設展示の中に、フランソワ・グザヴィエの「新しい羊」という彫刻作品が外にいて、それを観るのも楽しみです。遠い所にあって、近くでは観られなくて、景観と一体になっているのが、あの羊たちのいい所なんだろうな。

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10月25日(日)、布フェルトのマフラーワークショップの講師をさせていただきました。
8HATIのブログにスタッフさんがレポートを載せてくださっています。ぜひご覧ください。

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完成したマフラーの一部を撮らせていただきました。

今回ご参加の皆さんは、フェルトメイキング自体まったく初めてとのことでしたが、これは・・・売れます。(個人的には作家の危機です。)

参加者さまのアイデアで、水玉部分をハートにしたものが8HATIのブログに掲載されています。
こんなふうに、できそうな範囲であればアレンジも可能なので、追加講習に参加の方も気軽にお訊ねくださいね。

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今回のテキスト。
おなじみの手書きローテクテキストです。

とても大きなサイズから縮めて布に仕立てるので本当に大変な作業だったと思いますが、皆さんの「いいマフラー作るぞ〜」という和やかで静かな気合いが伝わってきました。至らぬところもあったかとは思いますが、機会がありましたらまた、フェルトに触れて頂けたなら幸いです。本当にありがとうございました。そしておつかれさまです!ふたたびお会いできる日を楽しみに。

ということで、同じメニューで追加講習の参加者さまを募集中です。
まだ空きがございますので、ご興味のある方はぜひご参加ください!

※11/10(Tue) 布フェルトマフラーワークショップ追加講習

そして最後に、フクダロングライフデザイン&8HATIのみなさま、carbonオーナー、SNS等で告知にご協力くださったみなさま、いつも本当にありがとうございます!

「命は大切だ」っていうのを「また明日あなたに会いたい」って変換するのがクリエィティブの役割。

ある方がつぶやいていたこの文章。

さて、私はメッセージをつくるものに置き換えているのか?違うやり方なのか?自分はどんな風にものをつくっているんだろう…
心の中に分け入ってみる時間というのは、案外なかったりする。
もともと考え込んでしまいやすい性格で、若い頃はそれで一人相撲をしたので、なるべく考え込まないようにしてきたせいもあるのかもしれない。

ルームシューズを作ろうと思ったのは、寒い冬に足下を温めてほしいなという気持ちから。
動物たちをたくさんつくるようになったのは、表情やフォルムで誰かが面白がってくれたら嬉しいなあという気持ちから。
(綺麗ごとだけじゃなく、つくるものが有名になって欲しいという自己顕示欲もあるだろう。)

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マフラーのワークショップ
10/25と、11/10に2回させていただける事になった。

さて、ワークショップはどんな気持ちから来ているんだろう?
決して安くはない講習料を頂いて、実際に作っていただく事で、何をお伝えできるだろうか。
ものが出来上がる行程、そこから派生する「モノが手元に届くまでの道のり」。
単純に、質の良いマフラーって軽くて温かくて良いよね、という明快なもの。
冬は落ち着いた色の服を着る事も多くなるから、ちょっとだけ個性のあるマフラーをアクセントにして楽しんでもらえたらいいな、とか。
ふわふわの羊毛を手に取るだけで、「気持ちいい」と言って下さる方も居られるから、触感に働きかける心地よさを感じてもらえたらなあ、とか。

(こうして書いてみると、押し付けがましく感じる…)

やっぱりシンプルに、いつも通り、良いものを仕上げていただけるようにとお手伝いさせてもらおう。

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秋から冬にかけ、ルームシューズのオーダーをいただきます。

元の型紙の半分くらいにまで縮絨(縮め)させ、密度の詰まったしっかりしたシューズを作るように心がけています。
そのほかにも、底に厚めの本革を縫い付けることで床からの冷えを更に防ぎ、強度も増して長くお使いいただけるようにしています。
フェルトアーティストのジョリー・ジョンソン氏の書籍では、「こうすれば2〜3年は絶対にもつ」と書いてありましたが、自分用に使っているシューズは5〜6年目でまだまだ現役。革のリペアなどメンテナンスはしていますが、充分元が取れるアイテムだなあと、改めて感じています。
(もちろん、お客さまに向けての補修・メンテナンスも承っています)

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底の形に革をカット。
切りっぱなしのフチを磨いて滑らかにしたのち、菱目打ちで穴を空けます

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蝋引きした革用の麻糸でルームシューズと縫い合わせます

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出来上がり。フェルトだけでは滑ってしまうので、床での滑りを防ぐという大切な役割も果たしています。

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羊毛の種類も重要で、ジャコブやゴッドランド、コリデール、ペレンデール、フィンシープ等が向いています。(←私もまだ使った事がない種類もある・・・)
これだけでは縮絨性が弱くなるので、他の品種もブレンドして、丈夫なシューズを作っています。

そして、アイテムはマフラーですが、今度ワークショップを2件させていただきます。

10/25(日)”8HATIワークショップ フェルト作家とつくる手作りマフラー”

11/10(火)布フェルトマフラーワークショップ”冬の支度” at carbon

シンプルに、アイテムを楽しく作りに来ていただくのはもちろん、羊毛をもうちょっと詳しく知りたい、フェルトがうまくなりたいという方も大歓迎です。ワークショップ内では、答えられるかぎり質問にお答えしております。
ぜひぜひ、お時間ありましたら参加くださいませ。

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本日9/30から10/13まで、京都マルイ1階イベントスペース(JAMPOTさん出店)にてブローチをお出ししています。
今回は「落下するくま祭り」を勝手に開催しています。
ヒロタのtwitterinstagramのアイコンにもなっている、落下するくまをたくさん作りました。

1匹だけ、栗を持ってドヤ顔の笑顔で落下するくまもおります。他にも動物モチーフのブローチ各種、新作の陽だまり猫、球根や毒キノコなどなど揃えてお待ちしております。
お知らせにアイテムラインナップを追記しましたので、ぜひご覧ください。

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先々週、映画館に「キングスマン」を観に行きました。最高に楽しくて不謹慎で、もう一度観に行きたい。というのが素直な気持ちです。レイトショーだったけど席はほぼ埋まっていました。
大好きな俳優コリン・ファース、イギリス、紳士、スーツに眼鏡、武器は傘と、私の好きなものと、スカッとする超不謹慎なクライマックス(褒めています)が本当に素晴らしかった。
というわけで、久々に映画熱がやってきてレンタルでもいろいろと観ています。母なる証明、LEGOムービー、殺人の追憶、ライフ・オブ・パイ、裏切りのサーカス・・・作り手の思いが心に届いて、心が動きだす作品たち。映画って楽しいな。

映画を観て心が躍り、ドキドキし、時には痛い部分をえぐられ、観賞後何とも言葉にしがたい感情を抱き、心に何かが届けられる。こんな素敵なものを見せてくれてありがとうと思う。世の中にはこんな面白いものがあるから、まだまだ生きていけそうだと勇気が湧く。
私のやっていることも、映画に比べればささやかすぎるものではあるけれど、試行錯誤しながらつくったものが、誰かの心に届く時があると信じているから続けていけるのかな、と思いました。
誰かの心に届いた!!と感じられる瞬間も確かにあって、その時は本当に本当に嬉しいものです。

わかっているつもりでしょっちゅう忘れる、続けて行ける理由みたいなもの。忘れないでいられる人が、大きく羽ばたいてものをつくる人で、忘れては思い出す、どちらかというとあまり賢くない私は小さな羽音なのでしょう。
それでも、私は今でもなんとか「パタパタ」しております。

あっという間に9月に入ってしまいました(!)。

先週の土曜日は、江之子島のイベントに、carbonスペースにてワークショップで参加させてもらいました。

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たくさんのちいさなアーティストさんに、フェルトを楽しんでいただきましたよ。
予約なし、随時受け付けということもあり、多くの子供たちにフェルトで遊んでもらえた事が良かったなあと思いました。

ちょっと遡って、8月は阪急百貨店のJAMPOTさん出店にてミニ個展をさせていただきました。在店時にはいろんなお客さまにお会いでき、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
足を運んで下さった皆様、告知に協力くださった皆様、本当にありがとうございます。
攻めアイテムの球根ブローチもたくさんお出しし、個人としても挑戦の展示となったように思います。

そして、ウェブショップに“太陽系の標本箱コースターセット”lot.2をUPしております。

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前回は月のブローチをお付けしましたが、今回は太陽系の8惑星コースター+太陽のポットマットに、2006年に準惑星へとカテゴリが変わってしまった冥王星をプラスしたセットです。

テーブルの上にコースターとして広がる太陽系を楽しんでいただければと思います。
また、標本仕立ての台紙の表には星の基本データが、裏には星の特徴が書かれてあり、木箱に入れてお届けしますので、宇宙が好きな方やお子様へのプレゼントにもおすすめです。

冥王星を入れようと思った理由としては、今年の夏に冥王星の鮮明な画像が公開された事が大きいです。
今まではぼんやりとした写真しかなかった冥王星。太陽系第9惑星から準惑星へと変わってしまった事もあり、前回は入れていませんでした。
探査機ニュー・ホライズンズの撮影により、ハート形に見えるスプートニク平原など地形がくっきり確認されたことは、宇宙ファンの一人としてもとても興味深いです。
また、詳しくはないのですが、占星術では冥王星はとても重要な星なのだそうですよ。
前回のlot.1を販売したとき、お買い上げくださった占い師さんからお聞きしました。

太陽系シリーズは、知人からアイデアをもらって作成し始めたアイテムです。
自分が興味ある宇宙を、こうやって自分がつくるものに落とし込んでいけたのはアイデアのおかげ。
どうか、たくさんの方に楽しんでいただけますように…。

来年まで続く怒濤のイベントラッシュに向け、羊毛と向き合う毎日。

今日は午後から資材の仕入れ。
革用の糸、ニードルフェルト針、ブローチピン、ビーズ、ウェブショップで発送する際に使うお手紙セット、次のラフスケッチノート、などなど。
道具には消耗品も多い。どのアイテムもこれと決めているメーカーはあるが、仕入れに行くと新商品は必ずあるもので、見つけてしまえば使い心地や強度はどんなもんかと興味がわき、試してみたくなるのが人情というもの。ブローチで使うニードルフェルト針は現在細さの違う3種類を使い分けているが、なんと新しい細さのものが出ていた。今日のハイライトすぎて、(なんけこれ。ちっか使ってみたい)と脳内は素の富山弁である。革用の糸も、ちょっと違うものを買ってみた。(最初から蝋引きされている糸も気になるけれど、高いので毎回自分で蝋を引いている。)また、以前から気になっていた革用の針も、今までと違うものを買ってみた。
お手紙に使う小さめの一筆箋やおなじみのマスキングテープも侮れない。今後作る予定の新作に合いそうなデザインのものを見つけた。ウェブショップのアイテムをお送りするとき、富士山ブローチのときは山柄のテープ、太陽系の標本コースターのときは惑星の絵と惑星のデータがプリントされているテープなど、なるべく合いそうなものを使う(ないときもあるけれど)。今日は新作にぴったりなものを2つ見つけられたので良かった。
アイデアや納品アイテムのスケジュールを描くノートは、A4サイズに変更。ちょっと大きめだから、ゆったりデザインが出来そうだ。

AVRIL×ヒツジフエルト縮絨室(ヒロタリョウコ)コラボワークショップvol.3、ご参加のみなさま、また同時開催の1day shopにお越しくださったみなさま、本当に本当にありがとうございます。

初めての方も、いつも参加してくださる方も、皆さんすごく楽しんでおられたようで何よりでした。41色の羊毛の中からお好きな色を組み合わせて、とっても素敵なシューズが完成しましたよ。
遠方から来て下さった方もおられて、ありがたい気持ちでいっぱいです。
一時間かけて何層も羊毛を重ねた後は、力を入れて縮絨(縮める)行程。根気よく、粘り強く素敵なシューズを完成された皆さんと作品達に、密かに感動しておりました。
羊毛に触れること、羊毛から立体の布にまで仕立てることは、本当に素敵です。素直に自然の恵みに感謝するしかありません。
フェルトに出会った事、こうして、お教室までさせてもらえていることに心から感謝します。

そしてワークショップの様子を画像でもお伝えしたい・・・のですが、何しろ今回はルームシューズ。そしてグラデーション作業やハンドカーダーなど、「がっつりフェルトメイキング」に集中していて、私はまったく写真を撮る余裕なし(笑)でした。
AVRILのスタッフさんが助手兼撮影をしてくださり、写真をお送りしますと言ってくれたので、また届きましたらUPさせて頂きますね。
ここのスタッフの皆さんは気持ちの良い方達ばかりで人への心遣いにもあふれ、接していると心和やかな気持ちになります。

※追記:AVRIL三条店のブログでレポートを載せて下さいました!こちらから画像つきでご覧ください。

ここからは、8月から来年2月にかけ、各場所で参加する百貨店イベントに向けてがんばります。(またお知らせにUPします。)

(追伸:大きなお腹で来てくれたパイセンも、ありがとうございました!さわれてよかった〜)

生きていると色いろあるので今日も浴槽の蛇口を勢いよくひねる。

生きているうちに読みたいものがあります。
・古事記
・日本書紀
・源氏物語
日本の成り立ちはどうだったのだろう?「もののあはれ」とは何だろう?と、単純に興味が湧きます。理解するには、当時のものの考え方や思想を知って、勉強しながらでないと分からないことだらけだと思います。独学で読んでも分からないことだらけな気もします…が。
漫画になっているものでもいいから、最後までちゃんと読み通すことが大切という話も聞いたので、近いうちにひとつずつ読んでいきたい。

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AVRIL×ヒロタリョウコワークショップvol.3
 参加者さまの募集を開始しました。
 同時開催で、1day shopをAVRIL三条店さんでさせていただきます。
 動物ブローチなどの実物をご覧になり、お買い物もできます。

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明日はルームシューズのワークショップ。
AVRILさんとのコラボ企画第三弾です。

ワークショップのご参加の皆様は気をつけてお越しくださいね。

また、型紙や道具類は多めに持っていきますので、「参加してみようかな?」と気になる方が居られましたらAVRILさんまでご連絡くださいませ。

AVRIL三条店 11時からオープンしております。
ワークショップの詳細ページ

また、同時開催で、一日だけの展示販売会をいたします。

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販売のためのルームシューズもございますが、今回は、いつも多くお問い合わせいただいているブローチもいろいろご用意いたしました。

展示会だけでもぜひお気軽にお越しください。
展示会はAVRILさんがオープンしている11:00〜19:00の間、終日ご覧いただけます。
フェルトや、ご自身で何かを作ってみることの興味への足がかりになれば幸いです。
(私はオープンから18時過ぎまで在店いたします。)
今後の百貨店出品など、イベントスケジュールのフライヤーもご用意しました。ちょっとした文章を入れた、手書きになっております。

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夕方長湯をし、その後西瓜をほおばりながら、ぼんやりとフェルトメイキングの作業について考えていた。
手芸のカテゴリーに入っているけれど、実際の作業は、手芸とはイメージが違うように思う。
私見だが、あでもないこうでもないと手で形を整えていく様は、粘土で形を作って成形していく陶芸のようだ。今回作って頂くルームシューズやバッグのような、立体で袋状になっているものは特にそう感じる。陶芸と違う所は、粘土の乾きという制限をあまり考えなくていい所かもしれない。水分を含んでいるうちは、あれこれ形を整えて成形しつづけられる。乾いてきたら、また水分を含ませてやればいい。
また、ちょっとした力仕事でもあり、フェルトアイテムを作っているある会社では、縮絨作業は力がある男性が行っているのを写真で見た事がある。そこでは行程ごとに分業制になっていて、最初の羊毛を重ねていく所は女性がやり、後半の力仕事である縮絨や成形は男性がやっていた。 私などは慣れているが、初めての方は力の入れ具合もよくわからないだろうし、変に力を入れてしまうと体が疲れてしまう。
そんな事を考え、今回は特に縮絨する時の体の使い方のポイントをテキストに加えてみた。なるべく体に負担がかからないように、リズミカルに楽しく作ってもらえるように努めたいなあと思っている。
正しく体を使う事が出来れば、フェルトメイキングは良いフィットネスにもなるのだ。

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参加者さまの作品たち。
ひとつひとつ表情が違い、お花や首飾りなど自由なアレンジも飛び出した、とっても楽しい一日でした。

5月10日、お天気に恵まれた母の日の日曜日に、carbon姉妹店の8HATIにて猫とうさぎのスマホケースワークショップをさせて頂きました。

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型紙に羊毛を重ねて石けん水をかけ、プチプチでおさえて染み込ませています。

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プチプチごと木の棒に巻いて、ごろごろ転がします。
摩擦で羊毛を縮めていきます。

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ニードル針で、動物の表情など細かい所をつくっていきます。
みなさんめちゃくちゃ集中していて、真剣。

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こちらはピンチテスト。ふわふわの羊毛がからみあい、生地になってきているかをチェックします。

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顔や模様を自由に付けたら、仕上がりサイズになるまで更に転がします。
こうやって手を入れ、形をこまめに整えながらの力仕事。

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出来上がったら、糸(通称:キャットテール)でラッピングしてお渡しします。

参加くださったみなさま、おつかれさまでした。
みなさんすごく集中&楽しく作って頂けてよかったです。
作業中は8HATIのスタッフさんに質問いただいて、羊毛フェルトの歴史や(紀元前に遡るのですよ!)や、昔の人はプチプチや石けんもない中どんなふうにしてつくっていたのかなど小話も混ぜつつ。
力仕事は大変だったかと思いますが、みなさんのがんばりで、しっかりと丈夫なものができあがりました。

動画も撮って頂きましたよ。(右クリックでご覧ください)
https://www.youtube.com/watch?v=7i23GWGSD0o&feature=youtu.be

フクダロングライフさんイベントレポートはこちら
(8HATIはフクダロングライフの中にあるのです)

参加者さま、フクダロングライフさま、8HATIのみなさま、carbonオーナー、SNS等で告知くださったみなさま、ほんとうにありがとうございます。

お次は6月27日にAVRIL三条店でのワークショップを予定しています。
メニューはこちら↓

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本格的なルームシューズです。厚みもしっかり。
お好きな色を、沢山ある中から選んでいただけます。
お申し込み方法などの詳細はまた、お知らせいたします!