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ヒロタが綴る日々の出来事

太陽系の標本箱:水星

2016.5/12


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水星から海王星までの太陽系惑星のコースターと、太陽のポットマットが木箱に入った作品「太陽系の標本箱」。
ヴィンテージ標本仕立ての台紙の裏に詳しい星の説明文を付けており、読み物としてもお楽しみいただけるようにしています。
今日からひとつずつ、各星の詳細を記していきたいと思います。(説明文を引用しておりますが、ごく一部です)

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太陽系の中で一番内側を楕円軌道で回っている惑星です。
見かけは月に似ていますが、表面は鉄分が少なく、白に近い色だと考えられています。
最低温度-173度、最高温度427度と過酷な環境でもあるため、計測されていない空白領域が多く、探査が遅れている星の一つです。

というわけで、あまり詳細がわからない星なので、どのように仕立てようか悩みました。今までに撮影された画像や、無数のクレーター等の存在から想像を膨らませ、染められていないナチュラルグレーの羊毛に金に染めた絹の繭を入れ込みました。グレーだけという案も考えましたが、ちょっと地味かな?と。質感・色的に変化をもたせたいなと思い、このような仕上がりに。金の繭は硬めなので、ちょっとざらりとした質感になっている所と、グレーとゴールドの組み合わせが気に入っています。

まだまだわからないことだらけの星です。「計測されていない空白領域が多く探査が遅れている」なんて聞くと、余計に好奇心を刺激されます。

実店舗ではこちらのショップで販売中です。
また、ウェブショップのヒツジフエルト縮絨室のみで、冥王星をプラスしたバージョンを限定販売しています。2006年に太陽系の惑星から外され、現在では準惑星になっているのですが、占星術では重要なポジション。2015年に鮮明な画像が撮影・公開されたこともあり、制作しました。

次は金星のコースターをご紹介します。