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ヒロタが綴る日々の出来事

ヌクヌクな2月展(柏市 うつわ萬器)
京阪神zakkaマルシェ(阪神百貨店)
ワークショップ(foo,kocka)

いずれも無事終了いたしました。
ご参加下さった皆様、お買い上げ下さった皆様、告知にご協力下さった皆様、誠にありがとうございます。
いくつかのイベントはこちらに告知する前に満席になったり、制作スケジュールが逼迫で事前お知らせができず、申し訳ありません。
移動の合間に投稿できるSNSでは随時お知らせをUPしていますので、もし宜しければこの機会にご覧・ご登録頂けますと幸いです。

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ここを長く読んでくれている方にはおなじみの話題かもですが、比較的ハードワークな職業なので、整骨院通いは命綱。
引っ越しなどで環境が変わると新しい整骨院を見つけるのが恒例行事です。
いろんな先生がいる中、今の先生は「やれるところまで無理して無茶してやってきなさい。そのあとのメンテナンスをするのがこっちの仕事」と言ってくれるので、私の性格に合っています。
最近は浮腫が笑えるくらいハンパなく、昨日はアンパンマン状態の顔をゴリゴリしていただきました。
顔も凝るらしいです。顔の凝りが首や肩の凝りにもつながっているとか。
体力はあまりないけれど元が丈夫なので、おかげさまで風邪やインフルエンザで寝込む事もなく、元気に過ごしています。
あとは田口くんが脱退するという話題になってから気になりだしたKAT-TUNに癒される毎日。
田口くん、あんなにダンスがかっこいいのにもったいない・・・
男女問わずのアイドル好きですが、その時々でブームがあり、今は若めのジャニーズの魅力にとりつかれています。その仕事への姿勢を見て自分の仕事の参考にすることも、あるのですよ。
変化することに、どうしても寂しさを感じてしまいます。「あのグループにいるあの人」が抜けるというのはいろんな意味で大きい。私も、周囲のお世話になっている皆さんの人事異動や業務形態の変化へのさびしさを感じる事も多いです。でも、変わらないものはないからなあ、仕方ないものは仕方ないしなあ、とも思います。こういうことは今までにもいくつもあったし、これからもそうだろうし、そういうものなのだ、と。
寂しさに慣れていくことについて、ちょっと考えてみようかな。

16

2016.1/21

1月1日で、活動16年を迎えました。
作品を通じて支えて下さっているみなさん、周りの人々に支えられての16年。
いつもありがとうございます。

阪急百貨店でのミニ個展は無事終了いたしました。
たくさんのアイテムが旅立ちました。お越しのみなさま、告知に協力してくださったみなさまには、感謝の気持ちしかありません。ありがとうございます。

また、アヴリル梅田店でのバッグワークショップも無事終了いたしました。
こちらで告知を行う前、12月のうちに満席となり、キャンセル待ちのお客さまもおられたとのことで、参加頂けなかったみなさま、申し訳ありません。
みなさん、それぞれに素敵なバッグを仕上げていかれました。
アヴリルさんでのバッグワークショップは3回行いました。毎回、おひとりおひとり個性あふれるバッグができるので、私も毎回楽しみにしています。

さて、現在は2月の各イベント準備中です。
・うつわ萬器 グループ展(2/13~27)
・京阪神zakkaマルシェ(2/8~14)
・fooさんにてワークショップ(2/27)
を予定しています。

2016年、始まってまだ1ヶ月もたっていないのに、世の中ではさまざまなニュースが毎日のように流れてきて、すでにお腹いっぱいになっている感もあります。
いろいろと目移りしてしまいがちですが、気持ちを落ち着けて、目の前にある、日々やるべきことに向かって、すごしていけたらと思っています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

no title

2015.12/28

divide and it multiplies
when divided it appears
the distance is blessed

-Rei Naito

さて、聖人の生誕を祝う日も、そのまえもそのあとも、日常をすごしている。現在のスタンスはまたもや別の方向へ。むかしこの手で何かをつくると決めた日から、そのときそのとき、今の自分に必要であろうと思う方向へと揺れながらここまで来た。揺れることへの罪悪感、どちらか一方向だけに進まなければならないのではないかという長い問いかけ。それは時間を経て和解し、原石のようなものだけが残り、今は自覚的にその方向へと自ら進む。16年目の原石。

2月までの予定は少し延び、3月まで、たくさんたくさんつくる日々が続くだろう。それは明らかな観客、購入してくれる人たちに向けたものだ。その中にも、ちらりちらりと、微かに、今の気分がにじみ出ているように思われる。そして、できあがったものを、わたしは好きだと思う。そして伝えられたらと思う。

いつも、切実さのもとにつくっている。ひとりでいるとき、工房から出ずに籠っているとき、何かは現れる。何かとは何か?

完璧さ

2015.12/21

「自分にとって完璧に欲しいもの」が欲しい。
手に入れられなかったり、手に入れられたとしても、本当に望むものと違うかたちなのなら、いらない。という極端な気持ち。
先日の、欲しかったニットキャップを選びに選び、また出会って、ようやく買ったという件からはじまり、ここの所「心からいいなあと感じて欲しいと思ったもの」のことを考えていて、自分はそうなんだろうなあ、と思った。

まあ、時々は妥協するのである。それでも。
主に経済的な理由なのだけど、とはいえ予算内で選びに選んで買うのだ。
でも、あとでやっぱり「これなら無い方が良かったかも」となる事が多い。まず、気分が高まらない。
そういうのは、”もの”に対しても自分に対してもあまりしあわせではないような気がする。

妥協するくらいならないほうがいいや。という方針は、私はなるべく貫いた方がいいかもしれない。

完璧なものを求めてしまうのは、時に頑固で窮屈にも感じ、端から見ている人にもそう感じられるだろうけど、この「完璧なもの」を求めていく姿勢こそが、自分がものづくりを続けていける肝なんじゃないかと思う事もある。
宮崎駿監督「風立ちぬ」の主人公のように、つくりたいもののイメージはあって、でも技術とか環境とかで今つくる事が出来ないんだけど、でも未来はきっとそこにに辿り着くんだー!みたいな気持ち。またはある人の言葉を借りれば、バタアシ金魚のラスト近くに主人公が見る「ある光景」。それは、本人にとってのパーフェクトなものなのだと思う。

一生かかっても、完璧なものが手に入るとは思っていない。
これだけ偉そうに語っていても、時折ゆるふわなアイテムが生まれたりもする。そういうのを楽しみつつ、でも、求め続けるというのが肝なのだ。

no title

2015.12/15

昨晩は、近頃仲良くさせてもらいつつある古書店&喫茶店のバーベキューにお呼ばれした。自分よりも年上の方々が多く集まり(しかも皆さん超絶に紳士的)、年齢の重ね方の様々な可能性を見たような気がした。
人との集まりでは普段食べないようになった食べ物が並ぶので、翌日は夜までお腹が食休みになるのだけど、それでも、楽しくわいわいするのはきらいではない。

今日は阪急百貨店での個展のレイアウトと作品リストづくり。
展示イメージも固まってきた。

昨日買ったアルパカのニットキャップが好きすぎてたまらない。
洋服、身につけるもの、お洒落は大好きだ。
でも、この生き方を選んでいるので、多くの人がしているより遥かに遥かに、「お洒落するもの」を買う事は少ない。たぶん、皆が想像できないくらいだと思う。

そのぶん、「こういうアイテムが欲しいな」と思い、それをお店で見つけて試着して気に入り、買ったときの喜びはとても大きい。と、いうか、めったに買えないから、すごく気に入ったものしか買わなくなった。
で、何年も大切に着る。
接客の感じもとてもよくて、しかも、メインで対応してくれたひとは超絶美人だった(!!)。
古い建物を活かしてショップに仕立てた内装も素敵だったし、また足を運びたいな、と思う。

アルパカニットキャップ、本当にふかふか。とてもいい仕事。
会った人には触らせてあげよう。

「奈良美智の日々」10月27日のテキストは、妙に心にくる。
まったく同じではないにせよ、なんとなく感じていながらもうまく言葉にできないことを、言葉にして読む事が出来る。
(ちがうところがあるとすれば、私には自己顕示欲がある、ということ)
私はつくる人なので、羊毛は割と使いこなせるが言葉はそうもいかない。テンポの速い会話なんていうのは特にそうだ。誰かに話した事があったかここに書いた事があったかどうかは忘れたが、二十代の頃、一時期言葉を失った事がある。そのことをすっかり忘れていたくらいではあるが、できれば口をつぐんで話したくなく、行動や、やっていること、つくるものをみてほしいというのが本音だったりする…けど、こうやって他人に何かを求める事自体、私もまだまだだなあと思う。

思えば大学の頃から、奈良さんの本を、というかNARA NOTEを繰り返し読んできた。
今ひとたび、何をどうつくり、外へ出していくのか?ということを自分に問い直しながら、日々の作業や制作に向かっていく時期なのだろう。

京都帰り

2015.12/13

MARNIで大きく真っ黒な羊のオブジェを見た。
背中にはMARNIのストールだかマフラーが色違いで2枚掛けてあり、ニットキャップが被されていた。大きなものはいい。

マーコートでニットキャップを買う。
ずっと欲しかった新しいニットキャップは、アルパカ100%でとても肌触りがいい。肌に触れる部分もチクチクしないのがうれしくて、形と編み込みも気に入った。コートはなかったけれど、これが見つかって良かった。(ちょっとしたコートが買えそうなニットキャップである)

何年も気にし続けていた鳴門屋の鯛焼きを、帰りにようやく買った。金時芋と餡子をひとつずつ。熱々のうちに金時芋を三条のベンチで食べる。餡子のは帰りの電車の中で。

京都の交差点で大学の友人に偶然出くわした。少し立ち話して、いつも偶然会うねと言われる。そういえば、彼とは以前電車の中で偶然にも出会ったのだった。恒例の忘年会に誘ってくれたが、皆の事は時々思い出すし好きだけど、人見知りなので、と丁重に断る。そういえばそうだったねえ、と。でも、誘ってもらえるのはいつだって嬉しい。

kocka冬のおくりもの展
明日、12/5から始まります。
バッグやマフラー、そして動物や植物のブローチをいろいろとお届けしています。今回は会期途中に追加納品を予定していますが、毎回いろんな意匠のものをお届けし、またひとつひとつ表情もかわるため、気になるブローチがありましたら早めのお越しがおすすめです(店主さんによると、まず初日の土日が人手が多いそうです)。また、洋梨コースターと焼き菓子、グラノーラの冬のギフトセットも店頭でいくつか販売用にあるそうなので、こちらもぜひお手に取ってみてくださいね。

先日kockaさんにご挨拶と納品に伺いました。
明治末期に別荘地として開発された、大阪堺市・諏訪森にある古いお屋敷を改装してできた複合施設「遊」。この中にkockaさんはあります。他にも喫茶店、カフェ、洋服屋さん、雑貨店などありますので、冬のお出かけコースに入れて頂けたら嬉しいです。

kockaさんはお店を始める前、10年くらい前から私という作り手の事を知ってくださっていたそうです。その事を聞き、驚きとともに、続けてきて良かったと心から思いました。伝説の雑貨店、サジと一緒にいろんな展示をしたbluebeansにも行かれた事があるそうです。今年2月に京都文化博物館で参加したひつじマルシェの事、百貨店の催事での出品の事など、いろいろと気にかけてくださっていて、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。これからもこつこつと、続けていこうと気持ちを新たにしました。

kockaさんで鉄木のお箸をお土産に買って帰宅。実は、ずっと自分用のお箸を買っていなかったので、こちらもいい出会いでした。大切に使おう。

黙々と作業している時というのは、案外いろんな事を考える。
特にローリングをしている時は50回、100回とゴロゴロ往復させているだけでもあるので、いってみれば単純作業で、ついいろんなことをとりとめもなく考える。大抵はしょうもない事だ。ローリング回数を数えながら別の事を考えているなんて、意外と器用なものである。

先日大山崎山荘美術館に行って、そういえばここを教えてくれ、案内もしてくれた人と随分会っていないし連絡も取っていないなあなんて事を思っていた。もう8年くらいになるだろうか。
美術の事、アートは作家のためではなく人のためにあるのだという事、内藤礼さんを「好きだと思うよ」と教えてくれた事、とりとめもないお話につき合ってもらってよくお茶した事、活動初期の頃はMacもろくに扱えずもちろん持ってもいなくて、よく展覧会のハガキのデータを作ってもらってMOディスク(そんな時代だった!)に入れてもらっていた事、猪熊源一郎現代美術館に行って須田悦弘展を観た事、1度目に大阪に住んでいて、もう引っ越さないとならない状況になった時に半泣きで電話して話を聞いてもらった事、などなど、小っ恥ずかしい部分も含めて随分とお世話になった方だったのに、今の今まですっかり忘れてしまっていたのだ。なんという。
そして、大山崎には何を観に連れて行ってもらったのかがどうしても思い出せない。中の喫茶店のテラス席で、当時私が来ていた服の質感に関心があったのだけは妙に覚えているのだが。
ともあれ、いろんな事を教えてもらい、私が影響を受けた人の一人には必ず入る方だと思う。(そういえばハチクロ全巻を返してもらっていない、という事まで思い出した。)

別に何かがあったわけではないし、喧嘩をしたわけでもない。理由はなく、でも何となく会わなくなって連絡も取らなくなり、気づけば8年である。
そんな訳でちょっと気になって、ひとまずパソコンにメールを出してみた。久しぶりに大山崎山荘美術館に行き、それきっかけで思い出したこと、お元気ですか私は元気ですというような内容の短い文章(携帯にメールをつけないという方だった)。思い当たるメールアドレスはどれもつながらずに返ってきてしまった。
あとは電話をかけるという方法しかないのだが、久しぶりすぎて電話するのも気が引けるし、番号も変わっているかもしれないし、何より今はつくらなければならないものがたくさんあって、そうだ、ここに日誌を書いている場合ではない。つながったとして、話に花を咲かせる余裕もないだろう。

そんなこんなで、せめて忘れないようにと真夜中にキーを打っている。
人との縁は変なものだ。とても仲が良かった人とすっかり会わなくなったり、もう連絡先さえ分からなくなった人もいる。でも確かに昔、よく過ごした時期というのはあったのだ。
いやもしかして、仲が良かったと思っているのは私だけかも…

雨の上がった翌日。気持ちのいい午前中に、マフラーのワークショップを行いました。

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さて、まずは180cmある大きなシルクシフォン生地に向かいます。水玉をつくりたい場所に、お好きに円を描きます。

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シルクシフォンの上に、薄く羊毛を並べ、石けん水をかけながらプチプチと一緒に巻いていきます。
薄く均等に羊毛を取るのが、なかなかむずかしい。一度に取る羊毛には個人差もあります。皆さん上手に、そしてひたすらコツコツと、並べていきます。

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手前の方はローリングの最中。
大きな海苔巻きになったプチプチを、ゴロゴロと転がします。
圧力を徐々に変えつつ、マフラー4辺、巻く方向も変えながら200回×4回のゴロゴロ!

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サイズになるまで縮めたら、石けん水を洗い流して形を整えます。
渋めの大人っぽいグリーンに、ほわんとした優しい形の水玉模様がかわいい。
裏側のシフォン生地が見えている面も綺麗です。

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明るいからし色も、冬のコーディネートのアクセントになってとても素敵ですね。布フェルトが初めてとは思えない仕上がりでした。またもやヒロタ、作家の危機です。

参加下さった皆さま、ありがとうございます!そして、おつかれさまでした!
もとの布サイズが大きくて大変だったと思いますが、コツコツとそしてゴロゴロと、大忙しなワークショップの中、素敵なマフラーが仕上がりました。
薄くて軽くてあたたかい、メリノウールとシルクのマフラー。これからの寒い季節に役立てて頂けましたら幸いです。

あまり意識していなかったのですが、わたしは「速く、無駄なく、美しく」を作業のモットーに取り入れたいなあと思って、いろいろ工夫しています。(出来ているか出来ていないかはまた別のお話として・・・)
フェルトメイキングの専門書にはかなり細かい指示があるものもあります。ものづくりを続けていく中で、自分はやらないこと・やること、が自然と出来てきて、要らないと思う所はさっくり端折ったりもします。今回あらためて、そうやって自分なりの方法でやっているんだなあ、と気づかされました。
こういう気づきに出会えたのも、こうしてワークショップをさせてもらって、いろんな方とお話が出来るからですね。
本当に自分は、フェルトを通じて多くの方達とコミュニケーションを取っているのだなあ。
月並みですが、人や羊毛に感謝の気持ちで一杯です。
みなさま、本当にありがとうございます。そして羊、いつもありがとう。。。

※ワークショップは不定期で開催しています。
頻繁にやる時期があったり全然やらなかったり、いろいろで申し訳ないのですが、ホームページやSNS等で告知いたします。また機会がありましたらご参加いただけるとさいわいです。