2016.8/12
ふんわりと落下中。
そしてなかなかの角度で傾いています。
阪急百貨店イベント3日目です。
私の工房は街中にありますが、古い家屋を活かしてリフォームしてもらったところなので、街中のエアポケットのような佇まい。蝉の声も良く聞こえます。「スローライフ」「のんびりとした暮らし」やらには程遠くあわただしいけれど、朝、それに耳を傾けて「今日も暑くなりそうだ・・・」と思いながらコーヒーを落としていると、「ま、いっか。」と、持ち前のお気楽さがひょっこりと顔を出す。
みなさま、今日も良い1日をお過ごしください。私もいい1日を過ごします。
本日の作業BGM
・Arco-Speak 静かな朝の佇まい。
・Electric Tickle Machine – Part Of Me 好き。
2016.8/10
“シープ鉱石のブローチ”
「鉱石」と「鉱物」は違うものだそうです。マジか。
世界は私が知らないことだらけで楽しい。
言葉の流れの語呂の良さをとって、うちのブローチは鉱石ということにしておきましょう。
羊毛で作った石だから、シープ鉱石。
いつもフェルトの新しい可能性を考える。羊毛の持つイメージと違う、異質なものを作るとどうなるのか。とか。
数をこなすうちに、こうしてみるとどうだろう、と考えるようになるのは自然なことで、初期の頃と比べてやはり変化してきています。今回いい鉱石が採掘できましたよ。
白いシャツなどシンプルな服にぽつりとひとつ付けてみてください。ブルー系の石のピアスやリング、ブレスレットなどと合わせても楽しそう。
こちらも阪急スークに並べています。お手にとって、その硬質な手触りや色合いを味わってみてくださいね。
2016.8/9
阪急百貨店のイベントが明日から始まります。
動物ブローチの中の「落下するくまブローチ」に関する説明をさせていただきます。
こちらは12日(金曜日)17:00にお届けいたしますので、申し訳ありませんがご了承くださいませ。
また、なるべく多くの落下くまをお届けしたいと思っておりますが、どうしても時間のかかるアイテムですので、万が一品切れの際は何卒ご了承ください。
スマホケースの裏、屋号のタグ
簡単に外せるよう、ラフに4隅だけ縫い止めています。
(とあるメゾンがこういうタグの付け方をしていて感動したのでその影響)
こちらも阪急用。
本日の作業BGM
・MAX RICHTER-SLEEP 延々と作業をするときなど、本当に心地よい。
・Marvin Gaye & Tammi Terrell – Aint No Mountain High Enough 幸せな気持ちになる。
今日夜、搬入に行ってきます。
来てよかったな、と感じていただけるような展示になればと思っています。
無事今日を超えたら、美味しいものでも食べて、気持ちが良くなるところでお散歩などしてみよう。
2016.8/7
あなたは誰だ、
私の詩をこれから百年後に読んでいる読者は
私はこの春の富の中のただ一つの花、
彼方の雲の黄金のただ一筋をも君に送ることができない
-タゴール-
さてさて、
阪急百貨店のイベント、はじまります。
ヒツジフエルト博物館-trois-
展示を観る
好きなものを探す
使う
秋支度
いろんな楽しみ、お届けいたします
何はともあれ、お越しくださいませ。
暑い夏、お仕事、勉強、夢、現実、妄想、楽しいこと、大変なこと。それぞれの日々の中でいろいろあるであろうこと。それらをわくわくで包むことができれば。
実際に手に取って見ていただき、色や手触りでお伝えしたいと思ってます。
今回の在店は、
・8/12(fri) 17:00-21:00
・8/15(mon) 17:00-20:00 です。
在店中は作品の説明やご質問もできる限りお受けいたします。
(レジ担当中や休憩中はご容赦くださいませ)
2016.8/5
好みの音に出会うと思わず涙ぐんでしまうほどの感動を覚えます。
音楽やアートがあってよかった。最近、好きな音楽に出会える確率が上がっている。
ウエットフェルトのローリングの際、目を瞑って手の感覚と音楽に集中してやるととてもいい感じです。
フェルトメイキングは感覚的なもの、手のセンサーが重要なので手元の感覚に集中できるというか。
さてさて、近々、阪急百貨店イベントのお知らせをUPします。今回もミニ個展をさせていただきますので、ぜひぜひ足をお運びいただけると嬉しいです。暑い日が続く中、来てくださった皆様に少しでも元気をお届けできるようなものになればと思っています。
作業はまだまだありますが、来てくださる皆様に楽しんでいただけるよう、私も精一杯楽しんでおります。
2016.7/24
阪急百貨店、そしてJAMPOT本店と続いた天体観測展。本日無事終了いたしました。お買い上げくださった皆様、告知にご協力くださった皆様、JAMPOT&Guignolの店主さま、ご一緒させていただいた作家のみなさま、本当にありがとうございます。皆さま、おつかれさまでした!
正直に言うと、一般的に暑い時期は涼しげな素材感のもの、アクセサリーがよく売れます。また、人気作家さんも多く出品されましたので、この時期に百貨店でミニ個展をフェルトで行って大丈夫かな・・?と不安もありましたが、多くのお客様にご覧いただき、また手にとっていただけて嬉しい気持ちでいっぱいです。
私は本当にこの仕事が好きです。ずっと続けるために、今の生き方になっているようなところがあります。ものを創り出すのは身を削るようなところも多々あるけれど、気分が盛り上がっている時なんかは「身を削るくらいで少しでも良いものができるならかまわない」と思います。(いつも盛り上がってちゃ身が持ちませんので、普段は冷静に淡々と粛々と作業を進めております。また、定期的な身体のメンテナンスも必須です)
それらの作業の果てに、出来上がったものをお届けすることが天命だと思っています。
若い作家さんたちの作るもののパワー、勢いもひしひしと感じました。またまた正直に言うと、今まで樹脂素材のアイテムはそんなにピンときていなかったのですが、今回、いろんな工夫をされた樹脂の作品を実際にたくさん拝見して、クオリティの高さに驚きました。
素敵なものを見ることができて本当によかったなあと思います。私もぼんやりしていちゃいけませぬ。
次は8月のお盆の時期に阪急百貨店イベントにミニ個展で参加いたします。また詳細はお知らせいたしますので、今回見逃した方々にも来ていただけるよう、がんばります。どうぞよろしくお願いいたします。
2016.7/12
阪急百貨店での天体観測展で知人が購入してくれた鳩座のブローチを、「洋服に付けたまま洗濯してしまった」と報告が(結構あります、これ)。
あらら、早速メンテナンスかしら?なんて考えていたら、
「しっかり脱水までしてしまったのに、全然大丈夫だった!」と。
ピンをつけている部分も、ビーズ刺繍の部分も、フェルトブローチ本体も、全く買った時のままだったと。びっくりしたので報告した!と話してくれました。
すっかり洗われ脱水までされてしまった鳩のことを想像して「大変だったろうな、鳩。」と笑みが浮かんでしまいましたが、嬉しい報告でした。
ヒツジフエルトのブローチは、触っていただくとわかる通りしっかりと固くフェルト化させています。そしてピーズ刺繍の繊細な部分は、特殊な糸を使用しております。本革にピンを縫い付けて(革細工の縫いの素材を使っています)いる裏は、水に濡れても取れにくい接着剤を使用しています。
「丈夫にお作りしています」とはアナウンスしていますが、具体的な部分はあまりお話ししていなかったな・・・と、その知人のアドバイスを受けて、ちょっとお話ししてみました。(教えてくれてありがとう!)
使うものは丈夫で長持ちすることが大事だと思うので、表面的に現れる作品の部分と同様に丈夫さには気を使っています。
飽きたからと捨てられてしまうのではなく、自分はもう身につけないけれど誰かに譲ったりなんかして、アンティークのアクセサリーやぬいぐるみのように、どこかのアンティークショップなんかにひっそりと佇んでいられる存在になったらいいなあ、なんて夢見ていたりもします。
日本を超えて海を渡っている作品たちもあるので、それこそ流れ流れて蚤の市にひっそりと出ていたり。
そんな想像が楽しい。
他にも「猫に戯れられて家具の後ろに行ってしまったけど最近発見した」とか、いろいろと受難も多いようですが、いろんな作品がそれぞれの場所で元気にしているようです。
(あ、もちろん、気をつけてお取り扱いいただけたなら何よりです。笑)
または、「ずっと使ってるよ」と10年もののキーケースとかコースターを見せていただくこともあったりします。続けてきてよかったなあと思える瞬間の一つです。作品が「ヒロタのもの」である時間はごくごくわずかで、皆さんの手に渡ったならそれはもうその方のものではありますが、その後のお話を聞けるのはやっぱり嬉しいものです。
阪急百貨店の天体観測展にお越しのみなさま、ご購入くださったみなさま、ありがとうございました。引き続き、現在JAMPOT本店での天体観測展に参加中です。どうぞよろしくお願いいたします。
2016.7/6
木星にはたくさんの衛星があります。その数53〜64。環の構造を保たせる役割を果たしている衛星もあるらしく、この環が拡散してしまうのを封じる働きをしている衛星を「羊飼い衛星」と呼ぶそうです。うまいし、いい名前だなあ。
宇宙が好きなのは小学生からですが、大人になってから宇宙の星々や地形に素敵な名前がいっぱい付いていることを知りました。
星本体の構成などについては台紙裏にまとめた説明文章を読んでいただけたらと思います。
さて、ヒツジフエルトの土星の本体はイエロー系の縞模様。糸も入れ込んでフェルト化させています。環はこのイエローと相性が良く、適度に環が目立ってくれるセージ色を選びました。
実在するものを作品にしていくとき、実際の部分とアレンジする部分とを考えて作品に落とし込んでいくのが楽しい。
次は天王星をご紹介します。
2016.5/31
縞模様が特徴的な星ですね。
明るい筋をゾーン、暗い筋をベルトと呼び、ゾーンでは東から西へ、ベルトでは西から東へと互い違いに風が吹いています。学校の授業でも習う重要語句「大赤斑」は大きな暴風の渦で、目玉のように表面に見えています。地球3つ分の大きさがあり、400年以上ずっと存在していると言われていますが、どのようにできて、なぜ長い間消えずに存在しているのかは明らかになっていません。
また、視認は難しいのですが、環もあるそうですよ。
不思議なこと、わからないことをこうやって知るたびにわくわくします。
印象的な筋模様な木星。私は射手座で、守護星が木星でもあるので特に気になる星です。筋模様や大赤斑を、木星に合うような糸をセレクトして表現しました。色合いも木星のイメージを大切にしてお作りしています。
ちなみに、私がよく作品名に使う「カリスト」は、木星の衛星カリストから取っています。
私が作ったパラレルワールドのような空想の世界では、カリストは星降る星。カリストの羊がたくさん住んでいます。(という、想像です)
カリストの羊は現在完売中ですが、カリストの雫ブローチは2点ほどウェブショップにございます。2013年のコレクションで数少ないので、気になった方はヒツジフエルト縮絨室を覗いてみてくださいね。
現在実店舗ではこちらのショップで販売中です。
また、ウェブショップのヒツジフエルト縮絨室のみで冥王星をプラスしたバージョンを限定販売しています。2006年に太陽系の惑星から外され、今は準惑星になっているのですが、占星術では重要なポジション。近年の調査で2015年に鮮明な画像が撮影・公開されたこともあり、制作しました。
それまでの写真はぼんやりしたアイスの実みたいなものしかなかったので、くっきりした画像にとても興奮したのを覚えています。
次は土星のコースターをご紹介します。
2016.5/17
この赤茶を表すために何色もの赤や茶の羊毛をミックスし、またマリネリス渓谷を中央付近に配置しています。点々はタルシス高地の火山群を表しています。この向こうに、かの有名なオリンポス山があります。
太陽とは違う赤茶系の色合いに仕上げました。火星の写真としては1980年にバイキングが撮影した画像が有名で、それだともっと黄土色っぽいですが、他の惑星コースターとの兼ね合いや火星が持つイメージ(火や赤、戦いの神など)を意識し、あえて赤っぽくしています。
火星にはキンメリアの海、子午線湾、アキダリアの海、シレーンの海などなど魅力的な名の場所がたくさんあり、名付けの由来や地形など調べていくのも楽しい。
これはどの星にも言えることではありますが・・・(月の地名なんて、かなりドキドキします。ちょっと厨二心をくすぐられます)