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ヒロタが綴る日々の出来事

ペンとペン

2019.12/25

神保町いちのいち グランスタ丸の内店好評開催中です。

スタートして6日が経ちました。毎日多くのお客様にお越し頂けていて感謝の気持ちでいっぱいです。うれしい。クリスマスギフトにもしていただけているのかな?たくさんお届けしていますので、1/16までの期間中、ぜひぜひお越しをお待ちしております。

催事中はどんなアイテムが好評なのかを日々チェックしつつ、creemaのオーダーや個別のオーダー、来年のイベントの制作も始めています。

ラフスケッチや日記、アイデアを書くのに気持ちのいいペンNO.1は高校生からずっと長いことHI-TEC-Cの0.3mmペンでしたが、近頃はuniのJETSTREAM0.5mmも気に入っています。HI-TEC-Cはキャップを外さなくてはならないけれどJETSTREAMはノック式で書くまでのアクションが楽というのがまずあって、紙に文字を書くときの書き心地もいい。インクの紙の乗り方はHI-TEC-Cのほうが好きで、書き心地ではJETSTREAMが素晴らしい。手に伝わる感触は大事だなと思っています。書いている時にテンションが上がるのってけっこう重要。ささやかなことでテンションを上げて毎日を積み重ねていくのが楽しいな。

12/20(Fri)-1/16(Thu) 神保町いちのいちグランスタ丸の内店催事

いよいよ明日から始まります。新アイテムもおつくりしました。お時間ございましたらぜひお立ち寄り下さいね。制作して発送、次の制作としていたらUPが前日になってしまいました…。今回キーケースをめちゃたくさん作りましたので、今まで入手できなかったお客様にも届くといいなあと思っています。新作キーケースもできましたしうれしい。

 

田舎での制作と生活、2ヶ月が経ちました。ちょっと慣れてきたかなと感じています。一軒家なのでものを取りに行ったり作業をしたりするのに家中をあちこち移動する感覚とか、車の運転とか、庭掃除とか。朝はストーブをつけるところから始まるとか。新しいことは楽しいことでもあります。どうしたらうまくいくかを考えられるし体が慣れていくのも楽しい。週末だけ開いている美味しいパン屋さんを見つけたり、立派な野生のタヌキと目が合ったり。そんな中で繁忙期の制作を日々行っています。ものづくりの次のやり方に思いをはせる心の空間がすこしだけ空いてきたような気もしています。作業がより丁寧になってきている感覚もしているのですがその分仕上がるまで時間がかかるようになってきたなあ、という実感もあります。毎日お天気の様子を見ます。山に霧がかかる日、山に雪が積もっている日、晴れの日、文字通りの曇天の日。雪はまだ本格的に降ることなく、今年は過ごしやすい冬かもしれません。

アンナ・カリーナが旅立った。

初めて知ったのは大学生の頃。映画「ANNA」のリバイバル上映を観に行きその可愛らしさと美しさとチャーミングさ、以外と低い声、歌声とのギャップにすっかりやられてしまった1人だ。ゴダールと組んだ一連の映画も何本か観たりして、話はさっぱりわからん、だがアンナ・カリーナめちゃくちゃ魅力的や!!と。「修道女」も観たなあ。クルーネックのカーディガン、ボックスプリーツスカート、黒いコートに赤いマフラー、眼鏡。彼女のファッションも楽しくて自分はどちらかというと映画の内容よりもルックスに惹かれちゃったのだろう。ANNAの劇中で歌った「太陽の真下で」がとても好きでこの曲も入ったサントラは当時のヘビーローテーションだった。物の新陳代謝を活発にしているわたしが今も手元に残しているほどだ。18で田舎から出てきて大学生活を送り、アートを楽しみ、小さな映画館に通い出したあの頃の象徴的な思い出の一つなんだと思う。今現在に至る自分の礎。だからとっても淋しいな。ありがとう、アンナ・カリーナ。

今日はCDを引っ張り出して久しぶりにサントラを聴こう。

いっぷく

2019.11/2

自家焙煎の珈琲豆屋さん・máni coffeeに行ってきました。庄川の道の駅内にあります。道の駅で買った糀のプリンは濃厚でやわらかタイプのもので美味。昔ながらの固めプリンもあるといいなあ。(希望)

道の駅のフードコートでもこちらのコーヒーが飲めました。酸味が少なくてさっぱりとおいしい。

庄川の特産品柚子のロールケーキ。あっさりと甘み少なめで好みでした。次はチーズケーキを食べよう。フォークも素敵です。

今月の制作は3店舗分。おしりに火がついた日々の中にありつつもこんな時間を持ててほっとしました。好きなものを見つけて教えてもらって自分を守る。知る。動物たちのブローチはもう何年も創り続けていていますが飽きることはなく、動物の表情にもっと集中して「いい顔」を探求しています。美しい、静か、といったキーワードが今の心の中にあって、そこをやりたい。

まるい光の正体は、薄くなって穴が空いてきた障子からの日差しだった。張り替えなきゃ、でもちょっと惜しい。

田舎の暮らしは朝、昼、夜の雰囲気がまったく違います。夜は真っ暗で怖いものなんだ、という動物的な感覚を久しぶりに体感しました。もこもこのベッドに潜り込んでよく眠り、自然と早起きになる。お天気のいい朝の美しさには胸を打たれます。

グランスタ丸の内店さまの制作が始まりました。ここのところは黒猫づくり。白猫もつくりたい。

お引越し

2019.10/27

賃貸ではオブジェと化していたパーフェクションストーブは幾度となく住まいを替えながらも一緒に連れてきていました。ようやく使えるようになりうれしい。芯も交換済みで暖かく快適です。

この度、富山に住まいと工房をお引越ししました。静かな環境の中で毎日を過ごしています。暮らしと制作に集中していきたいなと何年か前から思っていて、様々な条件とタイミングが合わさり今回のお引越しとなりました。関西で仲良くなったいろんな人たちに送り出してもらったことがとても心強く、自分の軸がしっかりとある感覚です。自然に囲まれた環境でお客さまにより楽しんでいただけるようなものをつくっていけたらなあと思っています。

さあ、今日は何をつくろう。

秋のすがた

2019.10/22

神保町いちのいち神保町店さま催事、そして夜の博物館展、無事終了しました。ご来店くださったみなさまありがとうございます。次は12月に神保町いちのいちグランスタ丸の内店さまにて単独出店させていただきます。詳細はまたUPしてまいりますので楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。

今日は即位礼正殿の儀でしたね。古事記や日本書記、枕草子、源氏物語、そして宮中の着物などが好きなのでかなりしっかりと中継を見ていました。あとはお洗濯と納屋の掃除と庭木の剪定と新しい工房の窓ガラス拭きをしました。内側からと、外側からも三脚を立てて本気掃除。窓をぴかぴかに磨くと気持ちもすっきりします。無心で体を動かして結果の出る作業はシンプルに元気が湧いてくるものです。明日はオーダーの制作が2件。グランスタ丸の内店さまの制作も始まります。今期も静かに飛ばしていきたい。これは最上の喜び。あとは取っておいたグラタンを明日こそ食べる予定なので本気で楽しみにしています。

ねずみ年 2020年賀状受付スタート(11/24 24:00まで40%早期割引)のお知らせをUPしました。

今回もモチーフの制作をさせていただきました。ねずみらしさとおめでたいイメージをポップな作品へと仕上げていくのはとても楽しい。チーズねずみ合わせて全部で9種類のデザインからお選び頂けます。11/24の24時まで注文いただくと40%offとなります。どうぞよろしくお願いいたします!

ÉCHIRÉ

2019.10/13

フランスのエシレバターのお菓子をいただきました。エシレがお菓子を作っていることを初めて知ったのと同時に懐かしくなりました。

田舎で生まれ育った私は、オリーブという雑誌で木のカゴに入ったバターというものがあることを知りました。十代の終わり頃だったでしょうか。「こんな可愛らしい感じで?バターが?」あるらしい。田舎にエシレバターを置いているお店はそうそうなく、大学進学で引っ越してきた京都の明治屋でエシレバターの実物を見て芸能人に会ったときのごとく興奮したのを思い出します。見た目よく味も良くたまげました。田舎になかったものが現実にあるんだというドキドキは年齢とともに随分と落ち着き、それは少し寂しくもありますが、ここからは引き算と選択が進んでいくのかなという予感がしています。でも、街で欲しかったものでも手に入れられなかったものはたくさんあってそれが悔しいという思いも強く残っています。力及ばないとか、タイミングとか。いろいろな悔しさをバネにしてまた10年ギラギラとしてみたい気持ちもあります。どうなるかはさっぱりわかりませんが、わかりませんと言い切りたい。

白い秋

2019.10/11

実家に行くと、庭には白い花が咲き乱れていた。名前もわからないその花は、私が何年か前に母の誕生日に贈った鉢植えを地植えしたものだそうだ。根を下ろし、増えてゆき、毎年秋になると咲くようになったらしい。
居間から見えるその風景に、切り花にして玄関に活けるのも勿体ないような気がしてそのまま風に揺れ雨に降られている白い花を見ていた。
先だっての台風で落ちに落ちた柿の葉を竹箒でてみに集め庭の草木が植わる場所に肥料として撒く。腐葉土となり栄養となっていくだろう。
わたしは自分を守るためなのか真面目な話になるのが照れくさいのか時に道化のように茶化すことがある。大人はやさしいのでここ何年もその事を指摘してはもらえないし、されたくなさ過ぎて何年もわたしはそれをなるべく避けてきた。気まずい。しかし家族は家族なのでそれを忌憚なく指摘する。

此処にもわたしが住まいを変える意味があるのかもしれない。白い花は変わらず揺れている。