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ヒロタが綴る日々の出来事

ÉCHIRÉ

2019.10/13

フランスのエシレバターのお菓子をいただきました。エシレがお菓子を作っていることを初めて知ったのと同時に懐かしくなりました。

田舎で生まれ育った私は、オリーブという雑誌で木のカゴに入ったバターというものがあることを知りました。十代の終わり頃だったでしょうか。「こんな可愛らしい感じで?バターが?」あるらしい。田舎にエシレバターを置いているお店はそうそうなく、大学進学で引っ越してきた京都の明治屋でエシレバターの実物を見て芸能人に会ったときのごとく興奮したのを思い出します。見た目よく味も良くたまげました。田舎になかったものが現実にあるんだというドキドキは年齢とともに随分と落ち着き、それは少し寂しくもありますが、ここからは引き算と選択が進んでいくのかなという予感がしています。でも、街で欲しかったものでも手に入れられなかったものはたくさんあってそれが悔しいという思いも強く残っています。力及ばないとか、タイミングとか。いろいろな悔しさをバネにしてまた10年ギラギラとしてみたい気持ちもあります。どうなるかはさっぱりわかりませんが、わかりませんと言い切りたい。