
2009.3/30
桜が咲き始めています。
夜川沿いを走ると、桜が闇にぼうっと浮かび上がって何とも美しい。
わが家の月下美人、オリーブ、モンステラも元気に育っていて
新芽を付け始めたものもあります。
植物の体内時計って素晴らしいな。
ちゃんと春が来ていることに気づいているのだ。
4月下旬に作品展への参加が決まりました。
会場は大阪のSpace N-SEATさん。
ガラス作家さん、青磁の作家さんの器にフェルト作品で
彩りを添えたいと思っています。
詳細はまたお知らせしますね。
最近欲しいのはお酒を作る時に使う長いマドラー。
たかが水割りされど水割り。
作る人が作ると、本当に美味しい飲み物になるんだよ、と
行きつけの整骨院の先生に聞いて、俄然興味がわきました。
手順も、氷の数も、氷を足すタイミングも決まっていて、上手な人は
所作も無駄なく美しく、混ぜる際に氷がガチャガチャいわない。
混ぜるのって、意外に難しいのです。
うーん、上手になりたい。
(↑別にバーのママになるわけではありません)
作品づくりもそうですが、私は自分の手で何かを行うのが好きで
人間の体の中でも特に手が好きです。
爪も短く、かさかさしているし、指先はかたくなってしまいましたが
フェルト化の段階をきちんと見極めてくれるし、
食器を洗うことも文字を書くことも絵を描くことも、ものを運ぶことも
かなしんでいる人の背中にそっと手を当てることもできる。
子供の頃熱を出して寝込んだ時、母が額に手を当ててくれただけで
とても安心したことをふと思い出しました。
「手当て」って書きますしね。人間の手はすごい。
コーヒーも紅茶も、淹れている時が好き。新たに「お酒を作る」ことが
役に立つのか分からないものばかりの趣味ラインナップに加わりそう。
・・・いっそママでも目指してみるか?(嘘)
ひとつのことからいろんな考えが派生してきて、
脳内が高速回転してきましたので、本日はこの辺で。
2009.3/25
制作中の作品。携帯ストラップの紐部分に
どうやってフェルトのモチーフをつなぐか四苦八苦。
どんな色・素材のパーツを使ってどんな風につなぐと美しいか考える。
昨日買ったパーツで試したら、えらくがっかりな仕上がりになったので
今日も材料屋さんに足を運び、いろんなパーツを見ては考える。
どうしようかなあとあれこれ探していると、
アンティーク調のモチーフの連なったネックレスチェーンの一部に
これはと思うデザインのパーツが組み込まれていたので、
チェーンを買って自分で分解して使ってみた。
これならいい感じ。
小さな部分まで良く吟味することが、作品の出来不出来を決める。
最後までじたばたする。
春にちょっとした環境の変化がありそうで、
新しい環境に慣れるのに時間がかかる私は今からドキドキしている。
制作という自分の世界と、
社会という外の世界。
二つの世界のバランスを取るのは案外大変。
でも、どちらも私に必要な世界。
数年前に見つけた、二つを繋ぐ橋。
今はこの橋を強くしている過程。
容易く崩壊させたくはないものです。
2009.3/24
フェルト制作のための資料を読み直していて
作品の端を整えるのに洗濯板がいいと書いてあった。
今までやったことがなかった。というか知らなかった。
今度やってみよう。
フェルト作家によって制作の進め方は違ってくる。
私はスウェーデン式を軸としているけれど基本的に独学だ。
いろんな先輩作家さんのやり方を書籍で読んだり
昔いた就職先で延々とフェルトのアクセサリーを作り続けたり
ワークショップに参加して坂田ルツ子さんの手ほどきをうけたりして
ミックスされて、現在はかなりオリジナルになっていると思う。
さくさく作業を進めたい質なので、自分にとって要らないと思う行程は
遠慮なく省いている。
今のやり方で落ち着いてきたとはいえ、まだまだ知らないことや
挑戦したいことがある。知りたいと思う。
今日は小さなものを造形していた。
丸いボール状のものは比較的簡単にできるけれど
例えば小さいハート形の立体などは難しい。
全長約2.5cm〜2.8cm。
思うようなバランスのハートに仕上げるのがまた大変だ。
けれど最終的には上手くいったと思う。
あとはこれをより早く無駄なく行えるように修正していかないと・・・
2009.3/22
自転車で動いていた今日の帰り道は土砂降りで、
しっとりと、水も滴るなんとかな感じで帰宅。
デニムが雨に濡れると重い、そして冷たい。
そしてパソコンに向かいながら脈絡もなく
「ユニットバスってやっぱり狭くて不便やなあ」と思う。
でも前に住んでいた所はシャワーしかついていなかったから
それは贅沢というものか。
ひとの欲というものは際限がなくて、何かを得ると
また次の何かが欲しくなるものです。
そういった果てしない欲は、制作にのみ使えるといいのですが。
その他は何事もほどほどが良いのと思っているのに、
案外そうでもなかったりしてね。
2009.3/19
制作と、それから日々の最中に
1951年ドイツ、
バイロイトでのフルトヴェングラー指揮「第九」
ぶっ通しで聴きました。
74分42秒。
泣けました。
ベートーヴェンがもっと好きになりました。
必ず泣きそうになる箇所があるんですが、
今回も例にもれずでした。
そして、良いデッキが欲しくなりました。
いや、前から欲しいのですが。
指揮者によって解釈が違うから、
他の第九も聴いてみたいです。
京都も桜の開花宣言が出た様です。
今年も春がやって来るのです。
2009.3/12
危うく朝寝坊するところだった。
今日は作品に付けるタグを作ったり。
私が普段使っているタグは、明るい黄色の丸いタグ。
でも作品に合わせて手作りすることもよくある。
紙を選んでパンチ穴を空けてnouvelle vague.の判子を押す。
インクは紙に合う色を選ぶ。
夕方はお茶を飲みに行く。
上島珈琲はチェーン店だけど、私が行く上島はいつも同じ所。
近頃の喫煙席は狭かったり隔離されてたりして切ないけれど
ここはスペースもゆったり広くて、良いソファを使った席も多い。
店長さんの意向なのだろうか、音響設備もなかなかな気がする。
(音には素人だから確信ないけど)
日々の雑事をリセットするのにちょうどいい。
予定を立てたり。
ぼうっとしたり。
頭の中ってのは、散らかりやすい。
作品を考えることはあまりしない。
今日はゴルフ好きのおじさんの会話が聞こえてきたので
思わず耳を澄ませてしまった・・・
再び制作に没頭しよう。
皆様暫しお待ち下さいませ。
2009.3/11
お知らせ、更新しています。
納品お待たせしました。ポットマットです。
私の思う色・形・質感・構成が凝縮されています。
向かい合う、兎と犬の雲の夜。
雲は時々、いろんな形に見えます。
空が晴れている夜は雲がくっきりと見えて、
それがどんどん風に乗って流れていきます。
今夜は満月。
ちなみに犬の種類、どう見てもテリアじゃん・・・
何だか間抜けでキマらない、けどそう見えるから仕方がない。
日々というものは次々と更新されていきますが
それをアップロードさせるのは難しいことです。
いつまでも変わらない私であるなら、このままで歩いて行くしかない
私は、無意識にそれを望んでいるのだと。
どんな道でも、作品を創りたいから、創ろう。
そして自分でも気づかない荷物を背負っているのだとしたら、
良い加減に降ろしてしまいませう。背負ったままでも行けるけど、
そんなに逞しくもないわけなのですよ、こう見えて・・・
1人で背負うには重いかも、ってものはありませんか?
・・・で、どうやったら降ろせるんだっけ?
え、聞くなって?
知人に、私が玄米炒飯に凝っていると話をしたら
「作ったよ。上手に出来た」 とのこと。
私が久しぶりに玄米生活になったのは、その知人の影響。
すごいやん、影響しあって高めあってるやん。
2009.3/10
口の端っこが切れていて
早く治るように薬を塗るのですが
治りがけに大欠伸をしてまた切れてふりだしに戻る、
そんな日々。(←どんな日々だよ)
2009.3/9
パソコンのデスクトップ
現在のは白くてまるい陶器のお皿の上に
白の花々が盛られている画像。
夜洗濯物を取り込んでいて、ふと画面に目をやると
まるで満月のようで、見とれてしまいました。
出来上がってネームを付け終えた作品がテーブルに積まれ、
それを観る度、またひとつひとつ見直す度に嬉しくなる。
私が美しいと思う色と形と、佇まいがそこに在る。
早くお届けしたいと思いつつ、仕上げのひと手間と、
あとは撮影をしたいのでまだ私の元にいる。
手放せば他の誰かのものになる。
それがいいと思うし、それくらいの距離感が好きだ。
それまでの、暫しの作者との蜜月、いや蜜日か。
2009.3/7
いい夜です。
春が近いというだけで、私の心は穏やかになります。
ある時期から桜の季節が苦手になっていましたが
今年は良い桜が観られるかもしれません。
時間が流れる、というのは素晴らしいな。
作品を創っていました。
納品のお知らせはまた、近いうちにできるかと思います。
今のBGMは椿屋四重奏の小春日和。丁寧な日本語の曲です。
音楽は元気と癒し、想像力の源。
自分を動かすために何を始めるかと考えたら
やっぱり私には表現することしかなくて、
表現者という職業は幸せ者なんだなあと思います。
創ってもつくっても表現には終わりがなく、いいなと思える作品が
出来ても、もっといいものは出来ないかと常に想いを馳せるので
よく途方に暮れますが、終わりがないからこそ続けられるのか。
楽しくて苦しくて孤独で、生きている甲斐のある旅です。
これがなければ屍になっちゃいそう。
知っている人の元へ、また多くの知らない人の元へ、
作品という自分自身を届ける旅。
それでは皆様、おやすみなさい。