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ヒロタが綴る日々の出来事

そのことを

2013.11/3

JAMPOTさんのお店番、無事二日間終了しました。
お越し下さった皆様、ありがとうございます。

福田工務店&carbonの新築邸見学会も、来てくださった皆様ありがとうございました。今回はこちらには行けませんでしたが、carbonで扱って頂いている作品をいくつか持って行って頂きました。

本業・創り手でありながら、いろんなお店と関われて、恵まれているなあと感じます。

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普段とちがう日々が一息ついて、流石に肩がカチカチに凝ってしまいました。
作業の日々はまた続くので(いろいろたくさん)、今夜は内藤礼さんの作品集「地上にひとつの場所を」をゆっくり観てリラックスしようと思います。
内藤さんの作品が大好きで、でもなかなか画集が売っていなくてあきらめかけていたとき、プレゼントしてもらった宝物。
一見色が少なくて(実際はそんなことはないのだけど)、繊細で、たっぷりと空間がある作品たちを見ると、心底満たされます。

空間っていいな。

仕事のかたわらに制作しているのではなく、主婦というわけでもなく、本業・作家として生きています。つくったものが皆さんの手に届いてこそ、生きていける毎日です。体調を崩したからといって休むわけもなく。いや、いたって健康だと思いますが、怪我した足が未だに痛むのはどうにかならないものか・・・。全治2週間ではなかったのか。余裕がなくて通院をやめたからなのか?「安静が一番」とか言われても、休んではいられないし、作業するし、仕入れも行くしで、なんやかんやで動いてしまっているからなのか。
最近、本当にいろいろと考えすぎて、感情がうまくいかないです。
若い頃と違って、それでもちゃんと手は動くし、日常を送れているので、そこは成長したと実感しています。

no title

2013.11/2

話す、人と過ごす、打ち合わせする。
外で動くと、どうしても、どうしようもなく帰りたくなるのである。
家でご飯を食べ、Macと戯れ、ひきこもって作業がしたくてたまらなくなるのだ。もともとオタクだしね。

いろんな人に良くしてもらって、carbonさんやJAMPOTさんに行かせてもらい、いろいろと学べて楽しいなと感じながら、やっぱり根っこは創り手なんだなあと実感する。
集中して、創りだすもののしっぽを捕まえて、形にするのが本職である。

言葉はあまりにストレートで、心の奥底に響きすぎて参ってしまう。
フォイル・アワード、どんなふうだろう。

繁忙期はまだまだ続く。

足の怪我でお世話になった皆へのお礼もままならない。はがゆい。

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さてさて。それはそれ、これはこれ。

お知らせ更新しています。
アクセサリーなどを作っているcotylifereさんに素材提供をさせて頂きました。彼女の作品がもつ世界が好きなので、新鮮でわくわくします。

そして、carbonで”ヒツジフエルトのブローチ展”をした時に出会ったお客様に、オーダーで猫のブローチを作らせて頂きました。こちらのブログで、すごく丁寧にご紹介してくださっています。

喜んで頂けて、何よりです。ありがとうございます!
お店の方に「作品が旅立ちましたよ」とご連絡をもらったり、こうやって、時折お客様に言葉をいただいたりするのが何よりのご褒美です。

このサイトのTOPページの言葉「作品を通じて外の世界とコミュニケーションをとること」が、私にはとても大切なこと。
人との会話は、話していくとだいたい、本当に言いたい事と微細にずれていくような気がしている。
ここに「作品」を介すると、私にはとてもスムーズに感じられる。

no title

2013.10/29

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明日より、阪神百貨店梅田店にて京阪神zakkaマルシェが始まります。
作品ラインナップの一部はお知らせにのせています。
今年デビューした動物ブローチをはじめ、今回の新作猫ポーチもおすすめ。雫型ポーチやスマートフォンケースなど、いろいろご用意しています。
どうぞお越し下さい。

大人の

2013.10/27

シーズンということもあり、毎日フル回転で制作中。
こんなときこそ早起きです。

今期は動物モチーフを多くつくっています。
ブローチも鞄もポーチも、大きなものから小さなものまで、質の良い羊毛を使ってしっかり固くフェルト化させ、大人の方が身に付けていいポイントになるような作品をと心がけています。
例えば大人の女性が持っている上質なバッグの中から、ふいに猫のポーチが出て来たり。シンプルなジャケットに、ワンポイントでブローチをつけていたり・・・。
そういう可愛らしさがいいなあと、想像しながら。
carbonのオーナーと「大人の可愛いアイテム」について話したり、今日お会いしたお客様がヒロタ作の猫ブローチを付けていらした雰囲気を観て、より思いました。

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撮影させて頂きました!
ピントが「・・・」になってしまった。ああ。

各店舗さんのお話でも、若い方からご年配の方まで、自分が想像していたより幅広い層の方が気に入ってくださっているようです。
これはすごく、嬉しい。
とっても励みになります。

思えば、14年前に活動を始めた時も、最初は鞄からで、「シンプルな着こなしのポイントになるようなものを」という思いがありました。
それプラス、長く使える事。飽きずに使える事。

そしてもっと綺麗なかたちをつくりたい。もっと綺麗な色を出したい。

次は阪神百貨店さんでのzakkaマルシェです。
毎回たくさんの方でにぎわうこのイベント、今回もJAMPOTさんのブースでいろんな種類の作品を展開します。目下超準備中ですので、ぜひぜひ遊びにいらしてくださいませ。

おねがい

2013.10/19

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太陽と地球、月のピアス。
つけると丸いフェルトボールがゆらゆら揺れて、とても可愛らしいです。
シルクや糸を混ぜ込んだり、何色かカーディングしたりして、質感と色味を工夫しました。
こちらは三重に向かいます。

11月いっぱいまで、制作スケジュールは埋まっていますので、新規のご依頼はそれ以降にお願いいたします。

森の木 冬版

2013.10/12

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お知らせを更新しました。ブローチのお届けです。
品切れになることが多いので、どうぞお早めのお越しを。(感謝!)

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こちらは新作”森の木のブローチ”。冬版です。
冬の木は、白い。

猫モチーフ、くま、ふっくらしたフォルム。同じものではあるけれど、違いがあるし、それぞれの表情に何かを感じる人もきっといるだろう。

twitterより、こちらで文章を書き綴っていく方が向いているなあと思う。とはいえ、twitterの利点もあるから続けていくと思う。
twitter独特のテンションがあり、人に気に留めてもらって、作品を知ってもらうきっかけになるような呟き方というのが(私なりに)あって、それはオフィシャルというか、ふだんのテンションより高く、やや人見知りしない感じ。
twitterという場所は、「本音吐き出し系」 「インフォメーション系」 「これいいでしょ?系」(←苦手)etc、いろんなスタンスの人がいて混沌としている。

いまだ半袖

2013.10/11

そういえば、10月。

引きこもって制作をし、どうしても外出しなければならないとき、つまり歩かなければならないとき(主に仕入れなので大切なお仕事だけど)以外は足を休める=制作みたいな、休めているのかそうでないのかの日々。
でも、週末には1件納品が出来るのでとても嬉しい。
足は良くなって来ているがやはり痛く、不安を感じる。来週からはテーピングしよう。固定したら多少動けるだろう。
そして、こういうピンチな時にこそ声をかけてくれたり、駆けつけてくれたり、助けてくれたりする人こそ、信用できる人だし、大切にしたいなあと思う。

余裕が無いと人生を観るフレームがどんどん小さくなって、目先のことにとらわれすぎるようになり、心の豊かさがなくなっていくようだ。怪我をして余計にスケジュールが詰まっているのは事実だが、物理的に動けないので、結果としてこの機会にいろいろと考える時間が持てた。パソコンでいろんなジャンルの評論を聞いて「ふむふむ」となったり、ものの考え方を学んだりしている。特に面白かったのは、岡田さんのマドカマギカ劇場版と、風立ちぬの評論だった。評論を聞くという事は、ひとつの事柄をいろんな角度から見たり考えたりするトレーニングになる。小さくなっていた私のフレームを大きく広げて、ものごとをいろんな角度から捉え直す時間。

awaiaonosuisaiga

2013.10/7

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横になったまま静かにしていれば、たとえ眠れなくても身体は休まるらしい。
わたしはぐっすり眠れる派です。
夜は良い友人。

今日は作品の撮影。
場所を変えたら、光の具合が今までと違う青になり、あたらしい作品の持つ空気と相性が良いように感じた。また撮影ボックスも作ろう。
今日は一日ひきこもり。明日は入荷した材料を取りに行こうと思うが、自転車にはまだ乗れないし、電車を使ってもまあまあ歩くし、また腫れるの嫌だなあとちょっと憂鬱だったり・・・。長引くと周りにも自分にも迷惑がかかるし、でも仕上げなければならないものがあるし。うらはら。

こんな表現と出会えることがあるから、作品を観る行為は楽しい。

「ヒツジフエルトのブローチ展」at carbon、無事終了。
お客様に、きれいな花束のお見舞いをいただきました(!)。とっても嬉しかったです。
ありがとうございました。

昨日の仕入れで無理に歩いたからか、若干痛みが強め。少しずつ腫れは引いているよう。昨日から、紐をゆるくしてスニーカーが履けるようになった。それでも長い時間は履けない。まだ引き摺って歩く。午前中は引きこもって「ドライヴ」「007 スカイフォール」を鑑賞。どちらも好みな映画だった。ドライヴは、主人公の”ドライバー”が非常に魅力的で、鑑賞中「かっこいい〜」を連発。カースタントマンであり、裏では逃し屋家業を行っている無口で孤独なドライバー、そのプロフェッショナルな仕事っぷり、孤独感、幸せ、人生は後戻りできないのだという切なさ、がっつりバイオレンス。心がひりひりとした。ライアン・ゴズリングの佇まいがとにかくかっこいい。007 スカイフォールは、派手なアクションはがっつりとありながら、長い間親しまれて来た007シリーズの「もう時代遅れなのかな・・・?」感と、ボンドの老い感が重なる作りになっていて、それでもシリーズを続けることの意味を模索し続けるかのような物語。個人的にも自分の作家活動と重ねて観ていた。ほんと、他人事ではない。
Qには勿論、心から萌えさせてもらいました。
キンケイドの「スコットランドへようこそ!」には笑わせてもらった。

いろんなジャンルの作品を観ることは単純に楽しいことだし、作家としても必要なことでありながら、つくることに追われ、また「そんな暇があったら作れ」と自分で自分の首を絞めていることがよくある。これはおそろしいことだ。こんなにしっかりと映画を観る事が出来たのは、怪我の功名というやつか。