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ヒロタが綴る日々の出来事

3月27日晴れ

2019.3/28

ここ数日仕上げに悩んでいるうさぎに後ろ髪を引かれながら朝ごはんを食べる。1日分の白湯とコーヒーを入れるお湯を沸かしている間にトーストをセットし、コーヒーサーバーとフィルターをセットし、バナナを切り野菜のスープを温める。白湯はいつも15分沸かす。沸いたら1日分のコーヒーを淹れるために月兎の白いポットに白湯を入れ、残りはマグカップに少し注ぎ、保温の水筒につめる。コーヒーを淹れる。途中でトースターのタイマーを回す。コーヒーを淹れ終わるぐらいにトーストが焼けている算段だ。焼けたパンにスライスしたバナナをボタンのように並べる。トーストはバターをつけながらこんがり焼くスタイル。麻のランチョンマット(随分昔にキャトルセゾンで買ったもの)の上に朝ごはんたちをセッティングして、白湯からいただく。食器を洗い、身支度をし、掃除をして天気がいいので布団を干す。お仕事で使うかもしれない素材を探しに出かける。平日の生地屋は空いていて見やすかったが目当てのものは見つからなかった。ちょっと特別な布だから仕方がないか。実物を見て買いたかったが次の入荷待ちでネットで買うしかないかなあと思い直して店を後にする。天気がいいので自転車が気持ち良かった。桜が咲き始めている。帰りにいつものカフェに行く。お仕事のことで聞いてみたいこともあった。偶然友達が来ていて談笑する。苺大福のお裾分けを頂く。美味しい。そのうち別の知り合いもやってきたので談笑する。おしゃれインスタグラマーさんを見て盛り上がる。みんなそれぞれ内職をしていた。聞いてみたいことも聞けて良かったし、お話を聞きたかった方とお会いする段取りをとりつけてもらえることになった。どうなるかはわからないが、長い目で見て準備して、今年は落ちても来年は受かりたいなと思う。朝ごはんのことは詳細に書けるが、お仕事のことは情報解禁うんぬんであったり、まあ他にも色々あるので詳細に書くことができないな。

店を出た友人はセリアに行くというので途中まで一緒に帰り別れた。帰宅して布団を取り込み、あるものでさっと晩御飯を用意して食べ、半身浴を1時間する。ほぼ毎日これでいろんなストレスやらを流す。今日はストレスなどなかったが。工房にいるうさぎが気になる。髪を乾かし、音楽をかける。今日は大森靖子を少し聴き、あとはMachinariumというゲームのサントラ。歯を磨いていたらうさぎのアイデアがちょっと浮かんだ。うさぎは5月末から始まるLunaParkに出品する。これは書けること。明日やってみよう。

3月19日

2019.3/19

つくっているものをほめていただけることはうれしい、同時に自分が目指す、求める(?)「なにか」には遠くてしばしば途方にくれる。その分「まだやれることがある」という希望になる。途方にくれながらも制作する、それを含めて仕事だ。もちろん途方に暮れない時もあるし、納期に数を揃えて仕上げるという喜びもある。素晴らしい作家さんの作品を観ると「がーん」ってなるし上には上が居過ぎてうれしくもなる。道のりを思えば一朝一夕にはいかんなと、面倒にもなる。私はなかなか旅には出られないから作品たちには旅をしてもらいたい。作品的にも物理的にも。これは悩みでもなんでもなくて、そういうお仕事なのだ。この道程をお客さまと共有できる瞬間は喜びだ。

ラムレーズンの甘いチーズとラムレーズンのホワイトチョコが好きで、ちょっとずつ食べていると幸せな気持ちになる。今日は工房の掃除の後ちょっとだけ配置換えをした。

月は笑う

2019.3/15

昨夜の月は三日月で、そういやにっこりしていたな。今日はオーダーの仕上げを完了して夜は新作のラフスケッチでした。

Crepuscule (黄昏 )

 

Terril (ぼた山) – Cristian Boltanski

(こうして撮影できるエリアがあるのも素敵)

 

大阪の国立国際美術館にて開催中のボルタンスキー展に行ってきました。

DEPART、暗い空間の数々、明滅する電球とともに鳴り続ける心音、胸元へ耳を傾けると聞こえる死者への問いかけ、咳をする男の音声をひたすらヘッドフォンで聴く、だんだんと消えていく黄昏の電球、ボルタンスキーが生きた現時点までの時間を表示し続けている作品(彼の死の瞬間に止まる)、来世、ARRIVEE。人が生きた痕跡とその不在、死を連想させるインスタレーションの数々を十二分に堪能し、自分の個人的な体験や今の状況を映す鏡のように引き寄せても楽しみました。こういうかたちでしかあらわせないものが現実に存在してくれていることは正直、最高の癒しになります。空間全体を使って鑑賞者を没頭させてくれる作品が好きなんだなあということもよくわかりました。お肌つやつやになって帰ってきた気分。

お昼も食べずに没頭していたので、京都に住んでいた頃大阪に納品などに出かけた帰りよく寄っていた川沿いのカフェでピクルスたっぷりのホットドッグとロイヤルミルクティーをいただきました。帰宅して鳥取のおみやげ(うさぎの洋菓子)とカフェオレでおやつ。半身浴をし、林檎とチオビタ。副鼻腔炎の兆候がまだあるので薬を飲んで早めの対処。日記を書き、今夜も早めに就寝予定。もともとおめでたい頭を持っているというのもあるけれど、私が元気だと周りの人も会わない人も安心してもらえると思っており。

3月10日

2019.3/10

体感で寒い日は続く。ベランダと室内で育てているオリーブとユーカリの木に少しずつ新芽が顔を出し始めた。本格的に暖かくなれば一気に育つだろう。本日の大阪は雨。

借りたまま中断していた本を読んでいる。獏園のお話あたりからだんだん面白くなってきて、今は蜜人のお話の途中だ。文章を読み理解できることや文字を書けること、文章を書けることのよろこびを想う。特別なことをしようとは思わない。つくったり読んだり書いたりし続けていこうと思う。母も何年か前から日記をつけるようになり運針でタオルを縫っては布巾にしている。

来春までの制作スケジュールもざっと埋まり、今年の目標もなんとなくおぼろげに定まってきた。来週は久しぶりに美術館へ行く。

晴れの日

2019.3/2

季節外れですがお鏡餅のオーダー制作中です。

木の枝にひとつひとつ串柿を模した羊毛をフェルティングニードルで刺していきます。串柿は色をミックスして深みある色合いにすることと枝に貼り付けるのではなくてちゃんと枝に通っているように仕上げるのがこだわりで、それにより根気のいる作業になります。でも、ちゃんとできると嬉しいからやる。見た目にも良いと思う。できるかぎりきれいなものをつくりたい。

工夫とこだわりと求められる価格帯との折り合いの中でどうやっていくか考えて行動し続けることって、仕事にも脳を動かし続けることにもいいんじゃないかと思う。ときには価格帯なんて無視してやりたいものをやるのもいい。

ははははる

2019.2/26

■天体観測点 in 東急ハンズ博多店参加のお知らせ

更新しました。今回は地球バッグチャーム、太陽系惑星のフェルトコースター各種を販売いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

 

■神保町いちのいちグランスタ丸の内店

好評開催中です。紹介しているアイテムの他、くまねこスマホケース&キーケース、ポーチ、動物ブローチもたくさんお届けしていますのでまだまだいろんなアイテムをご覧いただけると思います。

 

ここ何日かで春めいてきました。私の周りでは花粉に四苦八苦の知人がたくさんです。私はというと運がいいだけなのか杉の木に囲まれた家で生まれ育ったから耐性でもあるのか、未だ花粉症にならないという幸運の中にいます。数日分のラタトゥイユをル・クルーゼの大鍋に仕込んでおいたので、あと何日かのごはんの心配もいらない。明日は引き続き、お待たせ中のオーダー制作と新規のオーダー制作。早く寝よう。たくさん寝よう。

めがね×3

2019.2/21

小さなフランスパンの真ん中に切り込みを入れていただきもののチーズ(ミモレットおいしい)をスライスして挟みオーブントースターに入れてしばし温める。遅いランチ兼おやつの時間。オーダーのiPadケースの羊毛がやっと届きフェルト化する。試作の時はちょっと小さくなってしまったのでいろいろと気をつけて本制作ではぴったりに仕上げられた。

数年前から実家にいる家族のひとりが病で、今年に入ってからさらによろしくない。関西と北陸を行き来しながら病院や施設に行ったり、離れている分負担をかけてしまっている家族についたりしており、思った以上に実家で作業を行うことがむずかしい。よってさまざまな事態にそなえてこちらにいるときは少しでもお仕事を進めておこうと決めた。体調を崩したくないので言うまでもなくリラックスする時間や睡眠をしっかり取る。とにかくよく寝ている。友達に会う。音楽を聴く。体のメンテナンスもしてもらうしお風呂にしっかり入る。私自身にも家族にも老いというものは必ずやってくるのだな。とうとう老眼デビューをむかえた。近視用・ブルーライト用・老眼用と3つの眼鏡を持つことになる。どんなフレームの眼鏡にするかちょっと楽しみでもある。悲観も楽観もなく、自分の感情に嘘をつかず、目の前のことを粛々と淡々とやることの大切さを思う。病院で連日の見守り中、配膳のアジア人の女の子に「あなたイチバンヤサシイムスメさん」と一言言ってもらえたことが嬉しかった。できているかできていないかやさしいかやさしくないかはこの際問題ではなく、嬉しかった。

燃える匂い

2019.2/19

神保町いちのいちグランスタ丸の内店 出店中です。

お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄りくださいね。

 

先週は1週間富山に帰省していました。積もってはいるものの雪は少なく、それでも突き刺すような寒さが身にしみました。実家では雪かきの手間を省くため私道に川から引いてきた水を流しています。今は雪が少なくその必要もないためある日の夕方長靴を履きざくざく雪を踏み分け水の調節口を探しました。しんとした空気と空、ぱちぱちと燃えるごみ焼きの音(田舎なので枯葉と紙類は庭のごみ焼きスペースで焼いても良いのです)、父の友人である池の魚のようすを見たり。

仕事を持ち帰ってはいたものの日中にやる暇がまったくなく、結局夜更かししての作業に。もくろみが甘かった。それでもなんとか完成にこぎつけ、母の協力もあって無事オーダー分の第一便を発送することができました。一旦戻ってきてからはこの反省もふまえて引き続き第二弾・三弾の制作と確定申告の作業を早く済ませるべく日々を過ごしています。今は神保町いちのいちグランスタ丸の内店さまで出店中。ひとつひとつしっかりとお作りしました。ひとりでも多くの方に作品を見ていただけるといいな。そして気に入ってくださったらお迎えいただけると嬉しい。

アナログ

2019.1/30

ドラマ版の「金田一少年の事件簿」第1作目は調べてみると1995年の4月放映だった。当時わたしは高校3年生で、この時は単発の2時間ドラマ。わたしは当時この放映を楽しみにしていて、リアルタイムでビデオ録画をしながら見ていたこと、その日は母が何かの用事で家におらず父と二人で家にいたこと、風があってアンテナが揺れ画面がとても悪かったことを思い出す。こういう時は父に屋根に登ってもらってアンテナを直してもらっていたけど、この日はどうだったっけ?なんてことない思い出は、忘れていても不意に記憶の引き出しは開けられるのだ。