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ヒロタが綴る日々の出来事

Veronicaのころ

2014.12/12

今週はバッグをつくっています。

AVRIL×ヒロタリョウコ ワークショップの際、この日一日限定のバッグミニ展示会をします。
12月に入り、冷え込みもきびしくなってきた今日このごろ、寒い日のお出かけに連れて行けるようなバッグをお届けいたします。

①型紙はワークショップで使うものと同じ。
②AVRILさんの糸をどこかに使う。
③その中で、いろんな表現を試みる。

そんなバッグたちです。
ワークショップに参加されないかたも気軽に観に来て頂けますので、よろしければAVRIL三条店まで遊びに来てくださいね。
AVRILさんの営業時間内は展示販売しています。
バッグがメインですが、ブローチなど小さな作品も少々お出しできると思います。

9年前、今みたいな冬の時期に展覧会をしました。
そのときにつくったバッグをすごく気に入ってくださったお客さまに、偶然再会しました。今もそのバッグを気に入っていて冬になると使う、と話してくださり、とても心が温かくなりました。現在のほうが技術は上がっているのだろうけど、あの頃のバッグがすごく好きなのだと。
きっと、今はつくれない作品なのだろうな。
変わっていくことは、自分にとっては本当におもしろい。
過去の自分が、お会いした事のある方やお会いした事のない方のもとにあるんだな。

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“うたかた”マフラー、3点を名張のハコハコカフェさまにお届けしました。
一番上の淡いグレーのみ、ヒツジフエルト縮絨室にて19日までオーダーを承っております。

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約130cmと長め。いろんな巻き方を楽しめます。

身に付けやすいベーシックな色、でもふつうのマフラーとは違う感じ、というのを意識して制作しております。
絹の布ときめ細かい羊毛を一緒に重ねて縮絨していて、軽く丈夫で柔らかなマフラーに仕上がります。

好きな作品だから、現物が手元にあるときはいろんな方に見て頂いています。ほとんどの方がオーダーくださるので嬉しいです。(男性からのオーダーもよくあります)
人見知りで「営業?なにそれ美味しいの?」な私だけど、作品を持っていって体感してもらうことは出来る。

ベースに使っている絹の仕入れ状況が特殊なこともあり、今までウェブショップでは出して来なかったアイテムです。期間と数量限定ならできるかなと思い、受注をすることにいたしました。
(前述の通りの仕入れ状況なので次回の受注は未定です)
どうぞよろしくお願いいたします。

「布フェルト」のテクニックで、素材や色合わせ、足し算引き算のバランス、巻いたときのボリュームを考えてみる。ヒツジフエルトならではの何かが出てくればいいなと思います。

「重いマフラーは肩が凝ってだめなのよー」と言っていた方の意見も、超参考になりました。

もっといろんなマフラーをやっていきたいので、腰をいためないうちに大きな作業台をなんとかせねば。
(普通に高い)

つくる人

2014.11/30

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JAMPOTさんで開催中のBotanical Christmas初日、急なお呼出がかかりました。
京都に住む知人たちが近くまで来てくれたとのこと。
久し振りの会話に花を咲かせながら歩き、おすすめのたこ焼き屋さんで話し、PIERRE HERMEのマカロンを買って(2個も!なんという贅沢!!)、改札までお見送り。

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そんなわけで、初日に、まだずらりと作品が並ぶJAMPOTさんへ行くことが出来ました。
30日現在、旅立っている作品のお知らせも頂いています。嬉しい。

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今日は今日で、carbonオーナーから、シュトーレンのお土産。

人と話していて、その人が今Django Reinhardtを聴いてるよと言っていて、そのときは「そうか」と思っただけだったのですが、そういえば京都でコーヒーを運んでいた時代によくお店でかかっていた曲でした。
音楽は、不意にそのときの時間へとタイムスリップするような時があります。
妙におもしろく思いつつ、楽しむコツはあんまりどっぷり浸らないこと。
さらりといきたい。

はやぶさ2のロケット打ち上げが延期になり、カウントを聴きながら仕事しようと思って生放送をタイムシフト予約していたので、ちょっと残念。でも、天候は大事。
3日は、無事打ち上げとなりますように。

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失神ベアはつっこみをおぼえた

Kockaさんで行われるイベント”冬のおくりもの展”への発送を無事済ませて、夕方は大掃除。ほっと一息つき、また明日から次の制作スケジュールに向かいます。
予定がつまっているので、計画を立てて進めていかないと橋から落っこちそうです。本当にありがたいこと。出し惜しみなしでアウトプットしていきます。

Kockaさんでお披露目となる、瞳に天然石をつかったブローチ。
今回はグリーンのジェイド(翡翠)とカーネリアンを使いました。カーネリアンを使った”カルセドニーの白うさぎブローチ”は、つけた作品名もとても気に入っています。
確か石にはそれぞれ意味があるのではなかったかと思い、ちょっと調べてみました。

ジェイド(翡翠)
ヒーリング、冷静な判断力、守護力、想像力、頭脳

カーネリアン
勇気・友情・連帯・喜び・落ち着き・精神バランス

いろいろあるようです。

Fainting!

2014.11/24

イベントのお知らせ、続々と更新しております。

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AVRIL×ヒロタリョウコ コラボワークショップ

どうぞよろしくお願いいたします。

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AVRIL×ヒロタリョウコ コラボワークショップ

糸素材のAVRILの羊毛や糸を使ったワークショップ第一弾、詳細情報が解禁になりました。定員8名様ですので、お申し込みはお早めに!どうぞよろしくお願いいたします。

AVRILは、実は私が働いていた場所です。

当時募集をしているかどうかもわからなかったのですが、大学の専攻でテキスタイルを学んでいたこともあり、大学4回生のときにお手紙を書きました。その後連絡を頂き、本社(当時は京都・北山にありました・・・なつかしい。)でアルバイトをしていました。
そして現在のAVRIL三条店の前身でもあったAVRIL藤井大丸店に勤務し、学校だけでは学びきれなかった手織り、編み物、(もちろんフェルトも)などを学びながら日々を過ごしていました。社長から教えて頂いたこと、かけてもらった言葉は、今も私の制作活動を支えてくれているもののひとつです。
働きながらフェルトでの活動も続けていて、恵文社さんで個展をしていたとき、ひとりの女の子が私に話しかけてきてくれました。
私がAVRILに居ることを話したら、その子は「AVRILで働きたいんだけど募集していますか?」と。
私は、「わからないけど、社長にお手紙を書いてみたら?」と答えました。
そのときの彼女は、今やAVRILのトップスタッフさんに。
人に歴史あり、です。

素材の仕入れに立ち寄ったとき、今回のワークショップのお話を頂きました。
フェルトは今、ニードルフェルトが全盛(?)だけど、あえて基本のしっかりとしたフェルトメイキングの教室をやりたい、というお話でした。その気持ちに後押しされて、このワークショップを行うことができます。AVRILの皆さんに、心から感謝いたします。
そして、ワークショップで皆さんにお会いするのを心から楽しみにしています。ご参加お待ちしております。

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お花モチーフのブローチ、おそらく10年ぶりくらいです。
作り方も意匠もリニューアル。

茎も葉っぱも付けず、何かまるい花のようないきもの、を目指しました。

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クリップピンもついているので、コートの襟などに気軽に留めて使っても良いと思います。

クリスマスイベントその1、JAMPOTさんでのBotanical Christmas に、作品ラインナップを載せました。このブローチもお届けいたします。
植物と花と動物のコラボレーションなど、ほかにもいろいろありますので、お気に入りを見つけてお越し頂けると嬉しいです。

鬩ぎ合いつつ

2014.11/12

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こちらは堺のクリスマスイベントに向かう予定。新規の店舗さまでの企画展用。

お知らせ更新しました。恒例のJAMPOTさんでのクリスマス展に今年も参加させて頂きます。
今年のテーマはBotanical Christmas。楽しみです!
(堺のほうでのイベント詳細はまた後日UPいたします。)

また、以前にもおしらせしましたが、2015年2月までは制作スケジュールは埋まっており、新規の制作・納品はそれ以降になります。どうぞよろしくお願いいたします。

原毛屋の会報のコラムを読んでいて、あらためて思うことがありました。
基本的に、手作りは量産には向かないと思う。
それでも、ひとつでも多くの作品を届けようと、日々作業に向かっています。作業効率を考え、手の速度を上げ、どんどんつくろうという意思を持って。
いつも、あたらしい何かをつくり出したいという気持ちがあります。作業に向かえばアイデアも出てくるし、もっといいものをつくろうという意思も生まれてくるもの。単純に、数をこなしていくと自然と技術も上がっていったりもするでしょう。もっと丁寧に、もっと精度の高いものを・・・と、欲も出てくる。
同時に、精度を上げようとすれば手間ひまもかかってきます。手間ひまがかかれば価格も上がる。でも、いいものを届けたい。ならば、価格はどうするか。なるべく手の届きやすい値段にしたいけれど、こちらも生業なのである程度は頂かなくてはならない。
理想と現実との鬩ぎ合いの中で、やっぱり良い作品(良い作品とは何なのか、というのは人ぞれぞれ答えが違うけれど)をつくりたいという想いがどうしても勝つのです。
こういう気持ちは、作家活動を始めた15年前からぼんやりと有り続けていて、仕事を続けていく限りずっと鬩ぎ合い続けることです。

若い頃と確実に違うのは、だからといって思い悩むことがなくなったこと。そう思うと、年齢を重ねるのはやはり悪いことではない。大変なことも含めて、本当に今、楽しいと感じながら仕事をしています。

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新作にとりかかり、

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年内はほぼ、くまやうさぎ、猫などを創り続けて生きていきます。

イギリスのアーティスト、Mister Finch氏の作品に惚れ惚れとしています。
うさぎ、キツネ、きのこ、鳥など、動物や植物をモチーフに作品を創っているアーティスト。かわいい系になりがちなモチーフを実に格好良く作品へと落とし込んでいて、本当に大好き。そのセンスを尊敬しています。Etsyにも登録しているようなので観に行ったのですが、現在は買えないみたいで、やっぱり人気なんだなあ、いつかは欲しいなあ、と画像を眺める日々。

同じモチーフでも、人によってぜんぜん違う。よくあるモチーフでも、本人次第でどんなふうにもなれる。それが、小さな勇気となっています。

たとえば、くまにクローバーを持たせる。
どんな表情のくまが、どんなポーズで持っているのか。
そういう細かい所が、私に取っての肝、大切な部分です。

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この待ち針は、夏に帰省した時に母に連れて行ってもらったお店で仕入れてきたもの。

肌寒くなってくると、家でちくちく針仕事。

私のまわりでもそんな友人の声を聞きます。
お知らせ更新しました。
かご針山、たくさんfooさんにお届けいたします。
納品は11/5ですので、並ぶのはそれ以降になります。

今回は今までつくってきた意匠のものに加えて、あたらしくボーダー柄やツートーンのものをつくりました。思えば2002年から長くつくり続けているアイテムですが、あたらしい試みはどんどん取り入れていきたいと思います。

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わたしも自分用に使い続けているこの針山。
出しっぱなしにしておいてもいやじゃないものを、と思いつくり続けています。