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ヒロタが綴る日々の出来事

みどりのモンスター

2020.5/24

5月の晴れの日は爽やかな気候だ。庭の木や花々が一斉に枝葉を伸ばして庭が緑の毛むくじゃらになり風が吹けばざわざわと揺れる。そして草むしりの仕事が増える。5月の草花が生え出す。がっちり根を張るどくだみは早めに刈るに限る。オオバコなど地面に近く平たく生える草は取りにくく、スズメノテッポウやハルジオンなど背の高い草花は根ごと抜きやすい。タンポポの時期はすっかり過ぎてしまった。田舎に住み始めて案外草花の名前を覚えているもんだなあと思う。うちは裕福ではなかったが本はたくさん買ってくれた。その中に子供向けの図鑑があって、草花の図鑑はよく読んでいた気がする。学校でも習ったんだろうか、忘れてしまった。海の図鑑は深海の絵がこわくて宇宙の図鑑はリアルな月の写真がこわくてあまり開けなかった。果てしなくて暗くて深いものがこわいのだと思う。畏怖である。好きなんだけどね。

農業用水を庭に引いた池で鯉を1匹飼っている。上流から刈った草が用水に流れてきてパイプにしょっちゅう引っかかり水の流れがよく止まる(特に草刈りシーズン)ので、1日1回は引っかかった草を取りに行くのも仕事だ。都市暮らしと田舎暮らし、どっちみちいそがしいものだなと腑に落ちるのだった。自分で決めたいそがしさはいやなストレスを生まない。