フェルトというと、「針でチクチクするドライフェルト(ニードルフェルト)?」とよく聞かれますが、私はどちらもやります。
濡らしてつくる、ウェットフェルトです。
床にブルーシートを敷き、エアキャップ(プチプチ)を敷き、マフラーのベースとなるシルクのシフォンを置く。始めのサイズは55×180cm。
フリンジになる糸を置く。石けん水をかけながら、配置。
フリンジになる糸を置く。石けん水をかけながら、配置。
その上に、羊毛を薄く並べる。薄く、均一な厚みになるように。
穴を空けたい部分は置かない。
石けん水を全体にかけ、下のプチプチと一緒に巻く。
そして、筒状になったものをゴロゴロと転がして(ローリング)縮めるながらフェルト化させていきます。
シフォンの布は薄いので、布の間に羊毛が入り込み、入り込んだ羊毛同士がさらに絡み合いながら縮んで行くので、布と羊毛が一体化します。綿や麻のシフォンでもできますが、シルクは羊毛と同じ動物性のものなので、より相性がよく、絡みやすい。
はい、縮みました。約25×113cmにします。
下のプチプチで、縮んでいるのがより分かるかな?
羊毛を置いていない所はシフォンの布だけなので透け、周りは縮んでいるのでくしゅっとしわが寄って、いい雰囲気になります。
ここから形をもっと整えて、乾燥させますよ。
流れだけをさくっと載せてみましたが、実際の所は細かなコツや、ポイントが色々あります。
マフラーの場合、最初のサイズが大きいし、フリンジや羊毛を配置するのが一番大変。ここをいかに手早く無駄なく美しくやるかが大切になってきます。
まさに作業!といった趣。