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ヒロタが綴る日々の出来事

部屋と本と左手のとりとめのないお話

2009.9/28



伴美里さんの本「100Things in My Room.」が届いたので、夕刻ちょっと眠気のある頭でぼんやりとそれを観ていました。これは、作者が家の中を見渡して、今まで大切にしてきた物や好きな物、お気に入りの物をデッサンし、それに英語と日本語で文章を付けた書籍形式の作品。東京の本屋さんユトレヒトが刊行したペーパーバックで、シアンとマゼンダとイエローの3色だけを使い構成されています。アートディレクションはDRAFTの福岡さん。
ところで昔から私は人の部屋やお気に入りのものを見るのが好きな子供でした。部屋や持ち物、好きなものを見ると、その人がよく見えてきます。時に本人の言葉や本人よりもその人をよく語ります。そういうものを見ているのが好きでした。きっと今もそうです。おとなになると、私も含め、人は本音や正体を隠すのが上手になります。表面的なお付き合いもうまくなります。それを悪いことだとは思いませんが、ちょっとさびしく感じることもあります。基本、私は寂しがりやなのだと思います。が、そんな中でも、その人の持ち物や部屋を見ると、隠しきれないその人の持つ本質とか、好きなものとか、大切にしていることなどが見えてきて、そういうのが面白いのです。ちょっとうれしくなります。そんな私ですから、この本も好きになりました。

個展の制作は日々、粛々とおこなわれています。もうひとつ、個展以外の制作がありますが、きっと大丈夫です。いい作品をひとつでも多く創り出せるようにがんばります。ゆっくりと、私のペースで、しっかりとやりたいです。そういえば腱鞘炎が起こってしまいました。やっぱり、無駄な力がかかっているのだなあ。もっと、手を痛めない、無理のない動きをマスターしなくてはね。巨匠いわく、正しい動作をしていれば、フェルトメイキングの作業で体を痛めることはないそうですから。