みつめることの必要性
2008.7/14
言葉にしなければならない物事があるような気がして
でもそれが一体なんなのかが分からない時もある。
今日は「うたうみずうみ」の象徴ともなる作品にとりかかる。
何回も絵に描いて、考えて、でも
実際に作業にとりかかるのは正直怖い部分もあった。
これは鞄の制作で、鞄となると使う人のことだとか
使い勝手だとか様々なことを考えなければならない。
また、作品は考えようと思えばどこまでも考えられるから
「果たしてこれでいいのだろうか」と自分に問いかけもする。
けれど時間は無限ではないから、どこかで線引きをしていかなければ
永遠に作品は出来ない。
この線引きにいつも苦労する。
夜になって決心がつき、じっくりと丁寧に作業を進めていった。
大体のフォルムは決まったから、明日はこれに模様を入れよう。
納得できる作品になりますように。
たったひとりでもいい、誰かに伝わりますように。
祈るような気持ち。
世の中に便利なものが増えると、一見生活が楽になるようにみえて
実はその分やることが増えて余計に忙しくなるような気がする。
私は忙しいのは好きではないから
自分に必要なもの いらないもの
がんばる時間、ぼけーっとする時間、眠る時間
いつも毎日を見つめながら暮らしていきたい。
なんだかそんなふうに思った今日でした。