カバンやポケットから耳だけが見えている風景を想像する
1月分のヒツジフエルト縮絨室・Creema受注を全作品お届けしました。ご注文いただきありがとうございます。温かいレビューも嬉しく拝読しています。品切れでご注文頂けなかった皆さま、申し訳ございません。次回は、2月5日 12:00頃に受注を開始いたしますので、もしよろしければご覧ください。
次の受注まで少しお日にちを取って、新たな制作を練ったりラフを描いたり調べたりして過ごそうかなと思っています。わたしは「何かつくりたいな」と「職人」との間を行き来しながら生きているっぽくて、それらが今は相互に心地よく作用しあっています。羊毛がフェルトになっていく過程が好きで、手仕事中の手触りそのものが好きですが、さすがにこの季節はお湯がすぐに冷めて冷たくなるのでウェットフェルトをする際はちょっと気合いがいります。
作品は意図の及ばない所にあって、それを呼ぶためにコツコツ積み重ねるとか、あれこれラフスケッチを描くとか、丁寧に作業をするとかを楽しむのが自分のできること。いいものをつくろうとか、評価されたいとか、テーマとか、そういうコントロールを手放すとつかめそうな尻尾が見えてくるみたいです。あたまは造形的思考をメインに使う。それでもぴょこぴょこコントロールしたい欲はやってくるので、毎度「やってきましたね」と話しかける。心と行動がつながっていればだいじょうぶ。苦手な事務作業も、「やだな〜」と「でも今やるか〜」という矛盾する気持ちがわかっていて作業するのと、「やだな〜」が子どもっぽいから自分の中に無いものとして作業するのとでは随分と違う。そんなことを思ったりしました。