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ヒロタが綴る日々の出来事

完璧さ

2015.12/21


「自分にとって完璧に欲しいもの」が欲しい。
手に入れられなかったり、手に入れられたとしても、本当に望むものと違うかたちなのなら、いらない。という極端な気持ち。
先日の、欲しかったニットキャップを選びに選び、また出会って、ようやく買ったという件からはじまり、ここの所「心からいいなあと感じて欲しいと思ったもの」のことを考えていて、自分はそうなんだろうなあ、と思った。

まあ、時々は妥協するのである。それでも。
主に経済的な理由なのだけど、とはいえ予算内で選びに選んで買うのだ。
でも、あとでやっぱり「これなら無い方が良かったかも」となる事が多い。まず、気分が高まらない。
そういうのは、"もの"に対しても自分に対してもあまりしあわせではないような気がする。

妥協するくらいならないほうがいいや。という方針は、私はなるべく貫いた方がいいかもしれない。

完璧なものを求めてしまうのは、時に頑固で窮屈にも感じ、端から見ている人にもそう感じられるだろうけど、この「完璧なもの」を求めていく姿勢こそが、自分がものづくりを続けていける肝なんじゃないかと思う事もある。
宮崎駿監督「風立ちぬ」の主人公のように、つくりたいもののイメージはあって、でも技術とか環境とかで今つくる事が出来ないんだけど、でも未来はきっとそこにに辿り着くんだー!みたいな気持ち。またはある人の言葉を借りれば、バタアシ金魚のラスト近くに主人公が見る「ある光景」。それは、本人にとってのパーフェクトなものなのだと思う。

一生かかっても、完璧なものが手に入るとは思っていない。
これだけ偉そうに語っていても、時折ゆるふわなアイテムが生まれたりもする。そういうのを楽しみつつ、でも、求め続けるというのが肝なのだ。