ここにUPした新作がこちら、太陽系の標本箱という作品です。
太陽のポットマットを中心に、コースターに仕立てた惑星たち。
水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8つと太陽とがセットになっています。
微妙な色あいのミックスやシルクなどをふんだんに入れた、凝った作品をお出しするのはなかなかなく、貴重です。
アンティーク仕様の標本台紙に、それぞれの天体のデータと、裏には説明文を記載しました。
説明文は、さまざまな文献をもとに作成してあります。読み応えありますよ。
天体名の表記は、日本語、英語、ラテン語(つづりがちがうもののみ表記)です。
これは、学問の分野ではラテン語がよく使われるということに由来しています。
標本箱をイメージして、木箱に入れてお届けいたします。
使う前に飾っても楽しいかなと考えて、ハトメをつけて柿渋染めの糸を付け、ひとつずつラッピングしました。
今回の色味は完全数量限定販売となります。
そしてそして。
制作過程の様子をすこしだけ撮影しましたので、ちょろっとご紹介したいと思います。
こちらは海王星制作のようす。
何色ものブルーの羊毛を、ハンドカーダーで混ぜ合わせています。丸く作ってある模様は、大暗斑。
細長く数個分作って、フェルト化させた後で丸くカットします。
海王星の大気が薄い部分と言われている箇所です。現在は消滅しているとの情報ですが、今回は入れてみました。出たり消えたりするようです。
これは木星。
縞模様が印象的な星なので、ループ糸も入れて表現しています。
目玉のように羊毛を置いているのは、テストによく出る大赤斑の部分。
こちらもあとで丸くカットします。
作家が何かを表現するとき、手段はさまざま。
私は絵の具よりもパソコンで描くよりも、フェルトで描く方法が一番しっくりきます。
ロケットや探査機が宇宙に行き、地球からでも望遠鏡で観察が出来るようになったとはいえ、わたしたちは宇宙の事を何も知らない。
なぜ宇宙はできたのか?宇宙に果てはあるのか?果てがあるとしたら、その先には?わたしたちはなぜこうして命があって、生きているのか?
おそらく、仮説は立てられても真実を答えられる人は未来永劫いないでしょう。宇宙は人間にとっては絶望的に広大。
わけがわからない場所に存在して生きている、それがわたしたち。
知らないからこそ、科学者は観測し、調べ、学者は理論を立てる。
でも、今でもわからないことがほとんどだと言ってもいいと思います。
今回この作品をつくるにあたって、いろんな資料を読み、ネットも調べ、思ったのは、「ああ、ほんとうにわたしたちは何も知らない中に立っているのだなあ」ということ。
人智を超えたものがあり、自分もそのなかにあるということを感じ取ったとき、深い感動を覚えました。
私は、学校で「木星はこういう成分で出来ていてこういう大きさなのだ」などと"わかっていること"を学び、それが目くらましになって、単純にも「人類は技術が進歩していろんなことを知れるようになったんだなあ〜」なんて考えていました。「それでも、ほとんどの事がわかっていないのだ」ということはそのとき学ばなかったように思います。
「知らないんだ」ということに気づけたとき、より宇宙に興味がわくようになりました。
そんな経緯があって、宇宙の本や番組、ひも理論の本まで読んで、個人的に興味を持って接してきました。
それでもわからないことばかり。だからこそ知りたい。
そんな想いもあるので、今回は「コースター」というよりは、より「作品」に近い作品だと考えています。
使えるアート、使うアート。
それぞれの星を調べ、わからないことの多さに驚き感動し、さてこの星をどう作品として出そうかと試行錯誤しました。
テーブルに太陽系をひろげて使うも良し、飾って標本にするもよし。
そんなふうにしたかったのだと思います。
縞模様が印象的な星なので、ループ糸も入れて表現しています。
目玉のように羊毛を置いているのは、テストによく出る大赤斑の部分。
こちらもあとで丸くカットします。
作家が何かを表現するとき、手段はさまざま。
私は絵の具よりもパソコンで描くよりも、フェルトで描く方法が一番しっくりきます。
ロケットや探査機が宇宙に行き、地球からでも望遠鏡で観察が出来るようになったとはいえ、わたしたちは宇宙の事を何も知らない。
なぜ宇宙はできたのか?宇宙に果てはあるのか?果てがあるとしたら、その先には?わたしたちはなぜこうして命があって、生きているのか?
おそらく、仮説は立てられても真実を答えられる人は未来永劫いないでしょう。宇宙は人間にとっては絶望的に広大。
わけがわからない場所に存在して生きている、それがわたしたち。
知らないからこそ、科学者は観測し、調べ、学者は理論を立てる。
でも、今でもわからないことがほとんどだと言ってもいいと思います。
今回この作品をつくるにあたって、いろんな資料を読み、ネットも調べ、思ったのは、「ああ、ほんとうにわたしたちは何も知らない中に立っているのだなあ」ということ。
人智を超えたものがあり、自分もそのなかにあるということを感じ取ったとき、深い感動を覚えました。
私は、学校で「木星はこういう成分で出来ていてこういう大きさなのだ」などと"わかっていること"を学び、それが目くらましになって、単純にも「人類は技術が進歩していろんなことを知れるようになったんだなあ〜」なんて考えていました。「それでも、ほとんどの事がわかっていないのだ」ということはそのとき学ばなかったように思います。
「知らないんだ」ということに気づけたとき、より宇宙に興味がわくようになりました。
そんな経緯があって、宇宙の本や番組、ひも理論の本まで読んで、個人的に興味を持って接してきました。
それでもわからないことばかり。だからこそ知りたい。
そんな想いもあるので、今回は「コースター」というよりは、より「作品」に近い作品だと考えています。
使えるアート、使うアート。
それぞれの星を調べ、わからないことの多さに驚き感動し、さてこの星をどう作品として出そうかと試行錯誤しました。
テーブルに太陽系をひろげて使うも良し、飾って標本にするもよし。
そんなふうにしたかったのだと思います。