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ヒロタが綴る日々の出来事

大体に於いて

2013.4/28


夜、受注作品の制作。
ありがたく、取り組ませて頂いている。

受注のものをつくる、という話はここにはよく書いていることであるが、めちゃくちゃ沢山受注があるわけではない。
どこかに属さず作品をつくって生活することは、不安定そのもの。
また、請け負って作品をつくることは多いが、それとは別に、自分がやりたい作品に取り組むというのも作り手としてはとても大切なことである。こちらももちろん、不安定なもの。
つくりたいものをつくることと、それがたくさんの人に観て頂けて、買って頂けるかとは別物だからだ。
ここでいう不安定とは、これでご飯を食べていくこと、というものだ。

不安定は精神的な不安定を生む材料にもなりうる。
しかし、作品をつくっているときは心が安らかになる。
羊毛という素材に触れて、作業に入っているときはいろんなことを忘れる。
完成に向けて、ただただ手を動かしていく時間は素晴らしい瞬間と継続の、連なりだ。
制作に逃げているような気がしなくもないが、心が安らかになるというのは生きていく上で重要な事である。