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ヒロタが綴る日々の出来事

ブローチに、ニ短調

2011.10/17



新作に取り組む日々です。
アクセサリーをずっとつくろうと思っていて(大昔はやっていましたが)、のんびり屋がようやく腰をあげ、ブローチを作成中。
これはかなりいい感じなのではないか?いやいや、もっとよくなるのでは?で試行錯誤。特に色合わせは無限にあるので、どこかで「決め時」を設定しないと無限の迷宮入り。
11月は阪神百貨店さんのイベント、12月は8HATIさんでクリスマス展が決まりました。こちらにこの新作を引っさげて参加予定。詳細はまた、決まり次第お知らせ致しますね。

nouvelle vague.の歴史は鞄から始まっています(実は)。鞄を創り始めた当初、自分はいわゆる「普通の服」が好きなので、持つだけで、何でもないコーディネートのポイントになるような鞄を創りたいと思っていました。
今つくっているブローチも、無地のシンプルな服に付けるだけでポイントになり、なんだか気分が楽しくなるようなものになるといいなと思います。

最近はフランツ・リストの超絶技巧練習曲(もはや練習曲ではないレベル)「マゼッパ」を聴きながら制作しています。リストの高弟の1人エミール・フォン・ザウアーのバージョンがとても好きです。本当に美しい。あのマゼッパが、ちゃんと音楽にそして表現になっている。音の粒がくっきりと現れ、ぱらぱらと音楽を奏でている。マゼッパはめちゃめちゃ難しい曲で、プロのピアニストでも弾く事が出来るのは世界で数人。それでも、人によっては(好みもあるんだろうけれど)音楽になっていない感じのものもあり、そういう意味ではザウアーさん、流石。若いときの顔がちょっと谷原章介に似ています。