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ヒロタが綴る日々の出来事

真夜中の湯気

2011.3/4



雪が降っています。
屋根で解けた雪が、雫になって音をたて落ちてゆきます。深夜、わたしは、この音だけをBGMにして、文字を書いています。そばには白い湯気をたてるあたたかい飲みもの。そしてイランイランの香り。真夜中の静けさが心地よく、早く眠ればよいのにと思いながらも、心地よさに身をまかせてしまうのです。
それは懐かしい場所で過ごした時間によく似ている。
ぴりりとスパイスのきいたチャイを飲みながら、とりとめのない言葉をつらつらと。動くことでしか進まないものがあり、また、止まって耳を澄ますことで進むものごとがあって、世界は不可思議。