みどりの
2009.5/31
5月も今日で終わり。
昨日降った雨は今日の午前も少し残り、
昼から一気に晴れ街の緑がうるおって、彼らは元気になった。
私の体もそう。人の体も自然の一部なのだなあ。
あたりまえのことだけどよく忘れてしまう。
かわしまよう子さんの日記に、
「水菜と納豆のパスタを作って食べた」というくだりがあって
食べたい気持ちが募り、今日の晩ごはんに作る。
私は数年前にサジと鍋をしたときまで、水菜は春菊みたいに
独特の香りがするものだとずっと思い込んでいた。
そのときに初めて食べた水菜に「あー、葉っぱ食べてるなあ」
という感想を抱き、好きになった。以来、時々食卓に登場するようになる。
今日作ったのは、水菜+納豆+もやしで、パスタは全粒粉。
全粒粉のパスタはお蕎麦に似ていて、穀物の風味がしっかりする。
仕上げにさっと炒めるとき使ったのは、ごまバター。
妙に野生の味がした。手前味噌だけど、美味しいなあと思った。
調味料の味に慣れている人には、美味しいと言ってもらえる自信が
ないけれど・・・(料理の腕も含めて。)
廣田家では鍋に入れる葉ものの野菜は白菜と春菊ばかりだった。
白菜は根に近い部分が甘くて美味しい。
春菊と長ねぎは、今も大の苦手で、彼らに申し訳なく思う。
明日用には、水菜ともやしのスープを作っておいた。
片栗粉で少しとろみをつける。優しい味になった。
気分転換がしたくてたまらなくなり、美容院に飛び込みで行く。
案の定予約でいっぱい。予想はしていたから、火曜日に予約をして
帰ってきたのだけど、何だかすっきりしない気持ち。
何かから目をそらすために、
とりあえず髪型を変えようと思っただけの様な気がした。
髪型を変えた所で、根本的な「何か」は変わらないのだ。
申し訳ないけれど、明日予約を取り消してもらおう。
いざとなったら、自分で前髪ぐらいは切ってやろうではないか。
それに今は、美容院に行けるほどの台所事情ではないのだ。
冷静になった自分に何だかほっとした。
このギリギリ感はそんなに嫌いではない。ドキドキはするけど。(かなり)
秋の個展に向け、悶々と考える時期がまた始まった。
そんな中にも通常の制作がある。
作家になって10年。いつも作品のことを考えているから、
正直「逃げたい」と思ったことはある。
でも「やめたい」と思ったことは一度もない。飽きることがないのだ。
ずっと繰り返し考え続けている問いがあって、
答えは5年くらい、出ていない。
問いがあり続けることはたいへんだけど、嬉しい。