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ヒロタが綴る日々の出来事

祈り

2008.9/4



展覧会まで1週間あまり。
毎回、プレッシャーに打ち勝つことがテーマです。
紆余曲折ありましたが仕上がっていく作品を観ているうちに
力が抜けて、今は心地いい風が吹いています。
その気持ちに応えてくれているのか、もっさんもすくすくと育ち
美しい浅緑の葉をつけています。生きているのだなあ・・・。

良い作品からは音が聞こえてくると言います。
そんな作品でありますようにと、静かに祈るような気持ち。

生きるのが不器用であることにたびたび落ち込みますが
作品を創ると、それがふっと消えます。
ちゃんと作品と向き合えているときは
自分の居場所ができるような心地がして
体と心と物理的に居る場所とがしっくり噛み合うのです。

人の居場所というのは具体的な場所のことだけではなく
心の有り様、信念のことを言うのかもしれません。
私が「信じている」ものがあるのか自分でもわからないし
「信じる」とは何なのかもよくわからないのですが
祈りに近い気持ちは常にあります。

頭の中に浮かべるイメージを目に見える形に(作品に)することで
外の世界へ呼びだし、自分と外の世界とをつなげる橋を架ける。
その一連の行程が、生きることへとつながっています。
私にできることは何だろうかと問いかけながら、
かっこわるかろうが、へなちょこだろうが、歩き続けたい。